第4回放送 2011年10月3日(月)

石田アナウンサー:
さて、毎月第一月曜日この時間にお送りしております
漢方の知恵袋の時間
まあ、漢方と言っても難しいお話ではなく食べ物の話、季節に合わせた
話など日常の話題を通して漢方をもっと身近に感じてもらえたらという
コーナーです。
お話は岡山市北区野田にありますふたば漢方薬局の薬剤師
緋田哲治先生です。
先生こんにちわ
よろしくお願い致します。
緋田:よろしくお願いします。
石田:パンダのとてもかわいらしい野田の交差点をちょっと西にいったところに
ありますし、それから緋田先生は岡大・就実大学でも指導されていますが
その若者たちに漢方の知恵を伝えるっていうのはこれも大事なことですよね。
緋田:そうですね。漢方というのはやはり伝承医学 伝えていく医学ですので
我々が先輩たちから受け継いできたのものをここで閉ざすわけには
いかないのでやっぱり伝えていくのもひとつの仕事っていうことですね。
石田:しかも何千年も伝えられてるわけですからね
緋田:そうですね
石田:すごい知恵の集積ですよね。
さて先生、今日が4回目の放送となりますが放送の後
先生の所へお問い合わせなどもあったりするようですが
漢方の身の回りの食生活に関して関心の高い方が多いんだなぁ
なんて私も実感してますし確かに面白いですもんね
興味深いですよね。
緋田:そうですね。
先月帰りましたら2件お電話いただいていました。
石田:そうですか
緋田:はい。生放送ですので放送が終わると同時にお電話いただいていたみたいで
できたら帰る時間くらい余裕をいただきましてお電話いただければと思います。
石田:野田まで帰りますからね。
緋田:そうですね。
石田:今日は、今飲んでる漢方の薬草に不安をもってらっしゃる方も
いらっしゃるという、そんなお問い合わせだったんですか?
緋田:そうですね。意外と直接こういう病気でというお問い合わせじゃなくて
色々、自分が現在、飲んでる漢方薬が私に合ってるんだろうかとか
例えばこの前もそうですけど、にきびではとむぎを飲んでるんだけど
どうなんだろう?はとむぎをこのまま飲んでいていいんだろうかと
いうような結構、自分が今やってることに少し不安をいだいてる方が
多いんだなぁっていう感じですね。
石田:ああ、ヨクイニンですね。
緋田:そうですね。
確かに、にきびにはよく使ったりするんですけど
にきびの状態によって、はと麦は適しているか適していないかと
出てくるので、できればご予約いただいてお店の方に
来ていただければ、もうちょっと具体的な指導が出来るんですけど
お電話でも簡単なお答えは出来ます。
石田:最近は西洋医学もテーラーメイド医療といって一人ひとりにと
いう風なことが非常にクローズアップされてますけど、漢方は何千年も
前からテーラーメイドですよね。
緋田:そうですね。
やっぱり表に出る症状。
今みたいに検査がない時代ですから訴える症状とか見てわかること
これからたくさん情報入れて考えていくということが漢方です。
石田:今、気温の差がとっても激しくなってますし、先日、台風があって
台風がくると気温ももちろんそうですし、気圧もそうですよね。
いろんな変化が私たちの暮らしの中、環境の中に入ってきますし
雨の多い日があったりね。
蒸し暑かったりとぐっと涼しくなったりと夏の疲れが出て体調を
崩してる人っていう方もこの時期多いんじゃないですかね。
緋田:そうですね。
普段から元気な人でも中々こういう状態だとついていけないという方が
多いですよね。
気温変化についていけないだけじゃなくて風邪をひいたりとか
いう風なことになってくるので。
8月にお話した衛気という体の防衛力をやっぱり強める漢方の
玉屏風散(ぎょくへいふうさん)というのをこういう時に利用して
もらわないといけなくなってきますね。
石田:先日この番組をしながら、後で計ってみたらしんどいなぁと
思ってたら38度あったんですね。
それがおなかにもきたんですよね。
それでね、おなかにくる漢方のドリンクっていうのを夜帰りに買って
帰って飲みましたらね、効きましたね。
緋田:あっ、そうですね~
やっぱりおなか吸収する所、一番大切なもとですから、そこをしっかり
させること。
また、夏は冷たいものをいっぱい飲んでいるでしょう。
ですから胃腸が弱ってしまって、それもこの季節の変わり目に体調を
崩す原因にも繋がってるんですね。
石田:だからその衛気っていうね。
守る気ですよね。
玉屏風散(ぎょくへいふうさん)という、これは本当に色々な所で
防衛力を高めるという。
緋田:そうですね。
石田:専守防衛ですね。
緋田:また先月お話しさせてもらったことなんかはホームページの方に
全部こう、載せさせてもらってるのでお話でちょっと分からなかったら
そこを見ていただいてもいいかなぁと思いますね。
石田:是非、ふたば漢方薬局 緋田先生のページの方にもお越しいただきたいと
思います。
今日も岡山県南部香川県乾燥注意報がでていますけれども気温も下がって
空気も乾燥してきていますよね。
緋田:そうですね。
秋っていうと気温が下がるだけじゃなくて空気の乾燥が呼吸器を傷めて
くるということになりますね。
だいたいこれからなんですけど、少し暖房が入ってきたりする。
今年なんかは節電っていっていますから。
石油ストーブを使う人たちが増えてくると思うんですね
そうすると加湿を十分しないと喉が乾く、鼻が乾くそしてお肌も
乾燥してっていう状態になってきますのでこの乾燥対策っていうのが
これから大切になりますね。
石田:ちょっと感じたんですけど、乾燥してくるとなんとなく息苦しいですよね。
緋田:そうですね。
石田:呼吸しにくくなっちゃう。
犬も鼻が乾くと病気かってことになりますけど、乾燥って
よくないんですよね
緋田:だから、その粘膜がしっとりしてることが、また風邪の予防にもなって
くるという所でここで出てくるのが夏の時期に熱中症対策っていうので
一つ漢方薬の生脈散(しょうみゃくさん)っていうものを紹介させて
もらったと思うんですけど、これが今度、秋になると体に潤いを与えて
さらに元気もつけますよ。
というので秋のこの乾燥対策に使える漢方にもなってくるんですよ。
石田:夏は熱中症対策で秋は乾燥対策になるんですか。
緋田:そうなんです。
石田:フレキシブルですね~。
緋田:そうですね。
だから夏の大量に発汗する体の状態と、今の秋になって体が乾燥する
状態が体の中の状態としたら、よく似た状態を表すんですね。
でこういうのを同病異治(どうびょういち)異病同治(いびょうどうち)
っていうちょっと漢方の難しい言葉なんですけど、同じ病気でも
体質が違ったらちがう漢方薬でなおしますよ
逆にまったく違う病気なのに同じ状態だから同じ漢方薬を使いますよと
いうこういう考え方があるんですね。
石田:四文字熟語はすごいですね。
漢字のね、中国の知恵っていうのはものすごくイメージをもって
私たちに伝えるっていう、この四文字熟語だけで世界がありますね。
緋田:そうですね。
石田:同病異治(どうびょういち)異病同治(いびょうどうち)
奥が深いなぁ。
食欲の秋、収穫の秋ということですが、これから本当においしいものが
いっぱいですけども、おいしく頂くだけ幸せですけども
とはいっても、食べすぎに気をつけないといけないですね。この時期は。
緋田:そうですね。
まあ、食べすぎたものはしっかりカロリー消耗でスポーツの秋で
運動していただきたいと思うんですけども、やはり秋の食べ物っていう
特徴をちょっと知っといてもらうといいことなんですね。
石田:例えばどんなものがあるんですか?
緋田:まず、春に芽吹いて、夏に葉っぱが生い茂って、秋に実って、冬に根にと
いう風に自然界は秋には実に栄養を蓄え冬には根っこに栄養を蓄えて
くるんですね。
そうすると、秋は一番その実りですから、実ったものそして冬に向かう
根っこ、こういう風なものに注目して食べていただくということに
なるんですね。
石田:あっ、そうか。
季節によってそこまで考えながら中国の人達は食生活をしてたわけですか
緋田:エネルギーがそこにある。例えばちょっと覚えておいていただきたいのが
これからおいしい梨ですね。
甘くてジューシーですよね。
これってとっても体を潤おわす働きをもった果物なんですよ。
石田:梨自体が潤ってますけども、私たちの体も潤してくれるんですか?
緋田:口や喉が渇いて空咳が出るようなとき梨を食べると咳を止める
潤いを与える働きがある
中国なんか北の方はすごく乾燥してますよね。
ですので、寒いですから梨の冷やす性質を減らす為に梨を蒸して
食べるんです。
石田:冷やす性質があるものも熱を加えるとあっためるものになるんですね。
緋田:冷やす性質を除いて潤す性質だけを使う。
そうするとたくさん食べられるでしょう。
石田:賢いですね。
よくそんなこと分かりましたね。
緋田:梨がいいからいいからたくさん今度、いっぱい食べるとおなかを
冷やしちゃうので、そうじゃなくてっていうところですね。
少し漢方の知恵を食べ物の中に入れてもらうとお薬に近い働きも
もっていくということですね。
石田:やっぱり医食同源ですね。
他にも潤すものってありますか?
緋田:はい。
これからは新米がおいしくなりますよね。
石田:いいですね。
緋田:お米だってこれ漢方薬なんですよ。
お薬なんです。
石田:米もそうなんですか?
緋田:はい。病院で出るお薬で麦門冬湯っていって咳・空咳に使う
漢方薬でよく聞いたことがある方も多いと思うんですけどね。
石田:聞いたことありますし、薬局に行きますとありますよね。
あの麦の門のやつですよね。
緋田:この中には玄米が入っているんですよ。
石田:ああ、玄米が入っているんですか?
麦門なのに・・・
緋田:はい。
その中には玄米が入っている。
この玄米って言うのはお薬の名前では硬米(こうべい)って
いうんですけども。
で、その働きは体を当然元気つけますよね。
栄養があって、それとともに口の乾きをとったり潤わしたり
させるという働きをお米はもってる。
石田:硬米(こうべい)っていうんですか?
緋田:そうです。硬米(こうべい)です。
石田:かわいい名前ですね。けっこう
お米ね玄米ね。
緋田:お米って言うのもひとつの薬でお米食べられない場合は
玄米スープがいいよって言ったりしますでしょ。
スープの部分だけとったら、簡単に言ったら漢方薬ですよね。
玄米を煎じたお薬をスープとして飲んでるわけ。
石田:イヤー漢方・中国 すごいですね。
深いなぁ というか
我々、生かされてるっていうのもそれは感じますね。
緋田:いっぱいこれから秋の食材ね。ゆりの根・れんこん・きくらげ
海の牡蠣ですね。
こういうのは全部、体を潤わす食材ですから。
秋にあるものいっぱい上手に摂ってもらったら、体を潤していって
今いうストーブでドライになってくるのを防いでいくことができますよね。
石田:冬においしいものっていうのはそれだけの理由があるんですね。
緋田:ですから是非、旬の物を食べて。ですから
夏の時にスイカやゴーヤがいいよって言ってたのは水分を出して
冷やしてくれる働きだから夏よかったんです。
秋になったらやっぱり秋の潤す食材をしっかり取り入れてもらう。
これが体に一番いいですよね。
石田:ユリネなんてね、茶碗蒸しの中に入れたらうまいっすよね。
緋田:そうですね。
おいしい上にユリネも入った漢方っていうのがお薬じゃなくて
漢方サプリというので「百潤露(ひゃくじゅんろ)」っていう名前で
例えば口が渇く、皮膚が乾く、ドライの方の潤おす漢方として
気軽に取り入れられるものとして商品化されてもいるんです。
石田:ひゃくじゅんろってどんな字を書くんですか?
緋田:百合(ゆり)の百に潤いの潤(じゅん)露のごとく百潤露っていう
商品が
石田:粋な名前ですね。
百の潤いの露。その露をいただくと
緋田:そうすると毎日ガムを持ってとか、お水を持って口が渇いて困る人の
手伝いをするわけですね。潤わす。
お年寄りの方にはよく向いた漢方サプリといえますね。
石田:呼吸器系に関して秋はどんなものがお勧めですか?
緋田:呼吸器系ですか?今、潤わした当然そうですよね。
それとともに例えばギンナンこれは咳止めで使うんです
石田:ギンナンもそうなんですか。
緋田:はい。
カリンなんかはよく知ってますよね。
カリン酒・カリンのど飴。
これも秋の食材ですよね。
これは咳止め こういうの秋にはそういう呼吸器の物がふんだんに
あるということですよね。
石田:カリンなんて硬いのもね。利用してますよね。
まあ、秋の味覚を楽しみながら体のことを考えるということに
なります。
先生も旬の物をおいしく食べるというのが体にいいという風に
話されていましたけど、まさにそういうことですよね。
季節とともに我々も生きていこうとおいしいものを旬のものを
食べると体にいいと秋はとてもいい時期だと思いますね。
そんないい物を冬に備えて蓄えて摂ることができるということ
ですね。
これからますます気温が下がって空気も乾燥してうっかり風邪を
ひいてしまうと、体調面で不安なこともあると思いますが
そういう時には、合わせて漢方をうまく取り入れてっていうのも
いいと思います。
これはもう食生活から考えると緋田先生とお話をすると色々な
知恵がそれぞれ顔を見たらだいたい分かるでしょう。
緋田:そうですね。そういう形で相談する。
それと同時にこれから、風邪・インフルエンザが心配なシーズンに
なるんですけど私どもの店頭10月から一つ山積みになってるものが
あるんです。
板藍根っていう薬草のお茶とのど飴が店頭に山積みになるんですね。
石田:あれはおいしいですよね。
緋田:これがすごく風邪・インフルエンザの初期対策に
うがい・手洗い・マスク 大切ですけど、漢方の知恵を
ちょっと知っててもらったら非常に役立つ
特にこれから受験生だとか子供さん、お年寄りの方もそうですね。
気軽に飲める。利用できる漢方として役立ちますので。
石田:板藍根ってのは何でできてるんですか?
緋田:板藍根っていう薬草です。
石田:板藍根っていうのがあるんですか?
板のくさかんむりのあいの根っこで。
緋田:これ一つの植物のこれが漢方的には抗菌・抗ウイルスの働き
持ってるんですけど。
あまりお薬的に考えずに利用できる物で、是非、来月は
その対策を中心にお話をしていきたいと思います。
石田:是非、ご予約をしていただいてね。
ふたば漢方薬局 野田の方にお越しいただいて
かわいいパンダがウエルカムで微笑んでいますから。
緋田:ちょっと時間をおいてからお電話くださいね。
石田:ホームページもご覧になってください。
緋田:ちょっとお話をしたことがかぶってきますので
前のこともちょっと見ていただければ。
石田:それがまとめてまた分かりやすくアップされとりますんで
是非、ふたば漢方薬局のホームページもご覧になってください。
また漢方のご相談などありましたらフリーダイヤル
0120-28-1128ですね。までご連絡下さい
これから先生は野田まだ帰られますから少し時間をおいて
お電話をいただければ先生もいらっしゃると思います。
面白かったですね。
さあ。来月は11月7日
これからまた、だんだん寒くなってくる。
もう11月の霜月ですからね。
緋田:そうですね。
風邪対策にしっかりお話させていただきますね。
石田:インフルエンザだって昔も中国にもあったわけだから
そういった知恵も4000年の歴史さらにもっと古いのかも
しれないけど数千年の歴史の中にね、蓄えられてて
緋田:知恵を利用してほしいですね。
石田:ふたばかんぽう薬局の緋田哲治先生でした。
ありがとうございました。
緋田:はい。どうもありがとうございました。