第15回放送 2012年9月3日(月)

石田アナウンサー:
さて、毎月第一月曜日のこの時間にお送りしております「漢方の知恵袋」の時間です。
漢方、とはいっても難しい話ではなく、食べ物の話や、季節に合わせた話など、
日常の話題を通して漢方をもっと身近に感じてもらえたらというコーナーです。
お話は、岡山市北区野田にある「ふたば漢方薬局の薬剤師、緋田哲治(ひだてつじ)先生です。
先生、よろしくおねがいいたします。(岡山市内でふたば漢方薬局と柿の木薬局を営んでいらっしゃる傍ら、
岡山大学や就実大学で指導されています
緋田:よろしくおねがいします。
石田:さて先生、今日から新学期。
夏休みは小学生以下の親子漢方びっくり教室だけでなく、薬学部の学生の漢方実習も行っていたそうですね。
緋田:はい、前半は子供たち、後半になると漢方に興味ある学生が、時間あるこの時期に
漢方薬局体験のための実習を希望してきます。ホームページで広く受け入れを告知しているので、
先々週は大阪の薬学部の学生2人が、ビジネスホテルに泊まりながら、研修に来ていました。
先週は地元の就実大薬学部の子が2名です。自主的に希望してくるので、とても熱心で、私たちも指導の
しがいがあります。
漢方は伝承医学として次の世代に伝えていかないといけないものなので、その素晴らしさや
楽しさを肌で感じてもらうことが、伝えていくには一番の方法です。小学生にはまず薬剤師に、
薬学生には漢方の専門家になってもらいたいものです。
石田:しかし、今年も暑くて熱中症で倒れた、何て方が多かったようですね。
緋田:こう暑いと体調管理も難しいですね。熱中症は、以前と違って自宅でも起きる可能性が
あるということで、番組でもいろいろと対策をご紹介してきました。甘い味と酸味の組み合わされた
生脈散という漢方は、お茶やスポーツドリンクに入れてということでご紹介してきましたが、
問い合わせも多かったですよ。中高年で登山される方などがご来店いただき、購入されました。
石田:さて、9月に入りました。まだまだ残暑は厳しいですが、朝晩が少し涼しくなって、
県北だと夜は長袖って寝てますよ方も増えてきたようです。
それと同時に夏の疲れっていうのも出てくるのでは、と心配もします。
緋田:今日から新学期で、子供たちだけでなく親御さんもやっと日常に戻るって感覚が
あるかもしれませんね。暑い暑いといっていても、あっという間に秋がやってきます。
さわやかで心地よい季節ですが、空気が乾燥するこの時期は、「肺」がトラブルを起こしやすくなります。
漢方では「肺」は呼吸器系のはたらきだけでなく、免疫の機能や呼吸に関係している
皮膚や鼻のはたらきも担っていると考えます。
「肺」の呼吸機能とは、自然界の清い気(清気・せいき)を取り入れ、体内の汚れた気(濁気・だくき)を
排出することです。現代医学で酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すということです。
この清気は天の気ともいい、大地から地の気である水や食べものと合わさって血や元気を生み出すと考えています。
昔の人は、天の気と地の気をいただき、生を得ていることを知っていたのです。
水や食べものの質とともに、空気も健康にとって大切ということです。
石田:皮膚や鼻も肺に含まれるというのはおもしろいですね。
緋田:この「肺」は乾燥に弱く、とてもデリケートな臓器です。ちょっとした刺激にも影響を受け、
咳や喘息などの症状が現れます。特に、空気が乾燥しやすい秋は注意が必要です。夏の疲れを引きずっていると、
乾燥の影響を受けやすいので、今のこの時期から体調を整えながら潤いに心掛けましょう。
石田:肺がダメージを受けるとどうなりますか。
緋田:これから涼しくなってきて・・・
「肺」の気が不足していると、病気以前に、まず肌や髪に現れます。肌は「乾燥する」「ハリがない」
「弾力不足」「くすみが気になる」など。髪は「ツヤがない」「パサつきが気になる」など
石田:どんな食べものや漢方がお勧めですか。また、注意することがあったら教えてください。
緋田:秋の食養生は「肺を潤す食材」「気を補う食材」が基本となります。梨、レンコン、百合根など季節の食材や
はちみつ、豆腐、豆乳などが肺を潤します。また甘い味と酸っぱい味の食材を組み合わせることで潤いを出す
という漢方の考えがあります。そして、きのこ類やヤマイモ、サツマイモ、ジャガイモなどのイモ類、肉類は気を補います。
漢方では夏に熱中症対策で紹介していた生脈散(しょうみゃくさん)が秋にも潤いを与えるものです。
ここでもうひとつ紹介しておきたいものが、漢方薬というお薬というより漢方サプリという感覚で利用できるものに、
沙棘(サージ)があります。沙棘(サージ)とは、モンゴルやチベットなどの高地・砂漠地帯の過酷な環境を
ものともせず自生するグミ科の植物です。厳しい環境で生育できることから「生命の実」の別名があり、
その果実1トンから2キロしか取れないオレンジ色のオイルは美肌油といわれ珍重されています。
この漢方サプリの沙棘(サージ)オイルは、飲んでそして塗って、アンチエイジングには欠かせないものです。
セサージというクリームも市販されていますが、沙棘(サージ)オイルを日頃お使いの化粧水やクリームと
混ぜて使用しても構いません。紅沙棘(ホンサージ)という内服用のカプセルを針で破って、中のオイルを使うんです。
ここにサージのカプセルとクリームを持ってきました。潤いと色素沈着にとお勧めしています。
また、日々の生活では、お日様が昇り始めたときの天の気をしっかりととりこむとよいでしょう。
朝に腹式呼吸で15回程度行うのがよいのですが、まずは気にせずしっかりと天の気を吸いこみ、
ゆっくりと時間をかけて吐き出すことからやってみましょう。
石田:先生のおっしゃるように体調や時期に合わせてうまく漢方を取り入れる、それによってこの時期は何に注意が
必要かって意識も高まっていいですよね。とにかく、いろんなケースで、体調をどう管理したらよいのかって
言うことも含めて、わからないという方も多いと思います。その場合、先生の薬局では相談に乗っていただけるんですか?
緋田:はい、遠慮なくどうぞ。また、ふたば漢方がおすすめする漢方のサンプルをお渡ししております。
希望の方はお電話下さい。
また、ホームページでは、ここでお話しした内容をまとめて掲載しています。
石田:また、漢方のご相談などあわせてご相談ください。
フリーダイヤル・0120-28-1128
(ふたば、いいふたば)までご連絡ください。
また、ふたば漢方さんは、旧国道2号線野田交差点のすぐ近くでパンダの看板が目印です。是非みなさんにも、
お店で漢方のあの香りも感じてほしいですね。
先生、今日も、ありがとうございました。今日もすごく勉強になりました。
番組では、皆さんの漢方や体のことなどの質問も受け付けています。
気になることがあれば、遠慮なくメッセージをお寄せください。
そして、毎月第一月曜日にお送りしている「漢方の知恵袋」。
来月は、10月1日の放送になります。
どうぞ、お楽しみに