第20回放送 2013年2月4日(月)

石田アナウンサー:
さて、毎月第一月曜日のこの時間にお送りしております「漢方の知恵袋」の時間です。
漢方、とはいっても難しい話ではなく、食べ物の話や、季節に合わせた話など、日常の話題を通して漢方を
もっと身近に感じてもらえたらというコーナーです。
お話は、岡山市北区野田にある「ふたば漢方薬局の薬剤師、緋田哲治(ひだてつじ)先生です。
先生、よろしくおねがいいたします。
岡山市内でふたば漢方薬局と柿の木薬局を営んでいらっしゃる傍ら、岡山大学や就実大学で指導されています

緋田:よろしくおねがいします。

石田:先生、インフルエンザが猛威を振るっていますね。
学級閉鎖という声も聞きますし、山陽放送の中でもぽろぽろとインフルエンザにかかった人が出てきてます。

緋田:ここに来てインフルエンザのお話しは良く聞きますが、幸いにも日頃私どものお店の方へ来られる方は、
あまりインフルエンザにかかっていないようです。
これもみなさんが、漢方の知恵を活用して、抗菌・抗ウイルス漢方の板藍根のお茶やのど飴を
利用いただいているからかもしれません。
その代わり、お電話で日頃常備している漢方の飲み方を質問してくる方は、やはり増えていますね。

石田:先生がおっしゃるように、今シーズンはやばいと思ったら早めはやめの板藍茶とのど飴で私も何とか乗り切っています。
先生、板藍根のお話しをお願いする前に、インフルエンザ対策を漢方ではどのように考えているのですか。

緋田:まず漢方では、人体の病気に対する抵抗力を衛気(えいき)と呼んでいます。
現代の免疫力のことですね。
そして病気を引き起こす原因となるものを邪気(じゃき)といい、風邪やインフルエンザのウイルスなどのことです。
インフルエンザは、この衛気の弱みに乗じて邪気が侵入したものと考えます。
インフルエンザにならないためには、この衛気(いわゆる免疫力)を強めるのと同時に、邪気・ウイルスを取り除くことが大切です。

石田:なるほど、まずうがい・手洗でウイルスを取り除くのはしっかりということで、そして板藍根ですね。

緋田:はい、この時期は、いつも板藍根のお茶とのど飴のお話しはしておかないといけないですね。
うがい・手洗いは当たり前、もう一つ漢方の知恵でガードするんです。
普通、風邪やインフルエンザは、引いてからお薬を飲むわけですが、この板藍根という薬草は、人ごみに入ったり、
乗り物で空気が悪く、横の人が咳していて嫌だなッと思ったときに出先ではのど飴、外出から戻ったら、
うがい・手洗して板藍茶を飲んでおくのです。
人ごみや病院などに行くとわかっていたら、出かける前も飲んでおくのです。

石田:でもつい油断して、私もうがい手洗いさえ忘れてしまうことがあるんです。

緋田:板藍茶はスーと溶ける昆布茶のような粉が1包づつ分かれているので、わざわざ煮出さなくとも、
家族で皆が飲むお茶の中に板藍茶を家族の人数分だけ入れておくとか、小学校・幼稚園・保育園に持って行く
水筒に入れるお茶に混ぜておくとかしてもいいんです。
知らないうちに飲んでおく、子どもだと友だちと遊んだ後にのど乾いたらこの板藍根が入ったお茶を飲む、
ちゃんとブロックになっているのです。

石田:アナウンス部は手軽なのど飴を常備しています。
こんな風に、生活に漢方の知恵が知らず知らずのうちに溶け込んでいく。
すばらしいですね。
さて、邪気は板藍根でブロックするわけですが、衛気を強めておくことも大切って言われてましたよね。
これはどうしたらよいのですか。

緋田:衛気生成の基本は食べものです。
第一に、冷たいものを食べすぎないこと。この時期の冷たいものは胃腸の機能を落とすとともに、
体全体のエネルギーを奪い冷やしてしまいます。
第2に、冬に栄養が集まっている根茎野菜を中心に、免疫力アップに役立つきのこ類や大豆製品をしっかりと摂取することです。
そうすると、きのこ・野菜たっぷりのあったかい鍋ものが最高ですね。
豆乳鍋なんてのはさらに良いかもしれません。
漢方薬も根っこや葉っぱを煮出した液なわけですから、鍋も見方を変えれば美味しい漢方薬と言えるんですよ。
あと、風邪・インフルエンザ対策には、「加湿をしっかり」と言いますよね。
のどや鼻の粘膜が乾燥していては、ウイルスに攻め込まれやすいんです。
漢方では、加湿だけでなく内側から潤いを与えることを対策とします。
日頃から口や鼻が乾いたり、目や肌も乾くという方には百合の根の入った百潤露という潤い漢方を勧めます。
百合根の他、牡蠣やあさり、しじみという貝類、豚肉、ゴマ、豆腐などは潤い食材です。

石田:なるほど、鍋も漢方とは楽しいですね。
でも、私なんかは出来るだけ簡単に衛気を強めたいな―って思うんですけど・・

緋田:漢方薬の煎じたものが、インスタントコーヒーのように最近は飲みやすい顆粒剤となっています。
病院でもらう漢方はほとんどこれですよね。
これが現代人の漢方薬なんです。
衛気を強める代表的な漢方は、玉屏風散(ぎょくへいふうさん)玉に屏風と書く漢方があります。
これが飲みやすくなったものが、衛益顆粒という名で販売されていますから、この漢方を日頃から飲むというのも方法です。
ちなみに最近はお医者さんの9割が漢方薬を使用したことがあるというデータもあり、漢方も現代医学で認められています。
ただ、先ほど紹介した玉屏風散は、病院にない漢方なので、薬局で買わないとダメなんです。
また、漢方は苦手という方や子供さんには、最近R-1乳酸菌のインフルエンザ対策で注目されている乳酸菌製剤を取ることです。
当薬局では母乳由来のLロイテリ菌という乳酸菌の粒を1日1粒だけ食べてもらうようにお勧めしています。

石田:お鍋、漢方薬、乳酸菌と選択肢はいろいろあるということですね。
あと、最後にそろそろ花粉症の話題もはじまっていますね。
今シーズンは相当多そうで、すでに心配な方もおられると思いますが、何かアドバイスありますか。

緋田:花粉症は春先の代表的なアレルギー疾患のひとつで、花粉を体が異物と間違って判断し、
外へ追い出そうと「鼻水」「くしゃみ」「なみだ目」「咳」などの反応をしているのです。
この異常反応を防ぐのもこれも衛気の働きです。
ですから、しっかり漢方のインフルエンザ対策をしておくことが、来る花粉症シーズン対策にもなっているんですよ。
漢方には「春病冬治」(しゅんびょうとうち)という考えがあり、「冬の間に体を整え、春の病気を防ぐ」ということです。
今日はこの言葉を覚えていただけたらいいのかなって思います。

石田:ということで、漢方全般にに関してのお問い合わせは、遠慮なくふたば漢方薬局にお問い合わせいただければいいですよね?

緋田:はい、遠慮なくどうぞ。
また、引き続きふたば漢方薬局では板藍茶・のど飴のサンプルを差し上げていますので、希望の方はお電話下さい。
衛益顆粒もLロイテリ菌、潤いの百潤露もサンプルあります。
また、ホームページでは、ここでお話しした内容をまとめて掲載しています。

石田:また、漢方のご相談などあわせてご相談ください。
フリーダイヤル・0120-28-1128
(ふたば、いいふたば)までご連絡ください。

先生、今日は、ありがとうございました。今日もすごく勉強になりました。
毎月第一月曜日にお送りしている「漢方の知恵袋」。
来月は、3月4日の放送になります。
どうぞ、お楽しみに。