心おきなく旅に出る。思うままに悠々と。 『補腎』、それは漢方のアンチエイジング。

『悠・遊漢方』 Vol.03

旅に出よう。思い出の地やまだ知らぬ新しい場所へ。時を気にすることなく自由に動ける幸せ。ただ、歳を重ねると、それがままならないのが現実。たとえば、最近トイレが近くなった。逆に尿が出にくくなった。また白髪や抜け毛が増えた。耳鳴りがする。そして精力も・・・。思い当たる読者も多いはず。ともすれば「老い」のひと言で片付けられていたこれらの症状。『ふたば漢方薬局』薬剤師・緋田哲治氏に聞いた。
 「漢方の視点から見れば『腎』の弱り。『腎虚』の症状です。腎と聞くと腎臓のことかと思われがちですが、実は漢方では、ホルモン系や生殖器の働きも含んでいます。腎は生命エネルギーの貯蔵庫といわれていますが、その力は年齢とともに弱まっていくのが現実。それだけに、腎虚に対して腎を補う『補腎』が大切になってきます。補腎に用いる漢方は補腎薬と呼ばれ、その働きをわかりやすい言葉で言うならアンチエイジング(抗老防衰)。生活の質がガラリと変わるでしょう」。
 最近テレビや雑誌で話題のサプリメントの原料にもなっている黒ゴマや黒豆、ワカメなど色の黒い食物は腎の働きを高めると言われている。それに漢方の力をプラスすることで、若々しい暮らしはより盤石となる。次号は『気(元気)と水(潤い)』について(続く)。