春の不定愁訴には“逍遥”。たまにはフラリ、出かけてみません?

『悠・遊漢方』 Vol.21

四月から子どもがひとり暮らしを始めてわが家もホッとひと息。それで気が抜けたのか、どうも家内の気分が優れない。五月病?更年期?それともホルモン系?ちょっと心配なんですけど、緋田さん。
「それは気がかりですね。実際、春は草木も芽吹き、上へ伸びる。人間の気も上へと昇りやすい季節。そこで関連深い臓器が『肝(かん)』。肝の気は上へ昇る習性がありますが、上手に発散させてあげないと精神活動が不安定になりますよ」と緋田さん。
 なるほど・・・もしかして訳もなくイライラしたり、ちょっとしたことでかんしゃくを起こしたり、周囲に八つ当たりしたり・・・みたいな感じですか?
「不定愁訴といって、訴える症状がコロコロ変わるのも特徴です。キーワードは春、女性、ホルモン。要は乱れがちな体全体の気の流れを正常にコントロールすることが大切。体全体というのがポイントです」。
 手軽にできる対処法はありますか?
「『逍遥散』という漢方があります。難しい漢字ですが、『逍遥』とは気ままに歩く、ブラブラ歩くという意味があり、病においては、いろいろな症状が現れたり、消えたりして取り留めのない状態を表しています。『逍遥散』は、自律神経の乱れに伴う不定愁訴改善とともに、胃腸の機能を整えながら、血液も補う働きを持っています」。
 気ままにブラブラか。たまにはカーナビ消して、のんびりはぐれ雲もいいか。次の週末は家内連れて、漢方飲んで、ふらっと出かけてみるか春の小径へ・・・。