オセラ記事: キーワードは“清”と“潤”“のどのお守り”は紳士・淑女の必需品

『悠・遊漢方』 Vol.19

 木枯らしの季節がやって来た。文字どおり、枯れた中高年にはツラい季節。皮膚もカサカサならのどの調子も今ひとつ。何かいい対処法はありませんか?緋田さん。
「確かに・・・『晴れの国おかやま』では空気も乾燥しがち。でもご安心を。『養陰清肺湯(よういんせいはいとう)』という、のどのための漢方薬があります。漢方でいう『肺』とは肺だけでなく、鼻、のど、気管、皮膚を意味しています。一般ののど痛・せき止め薬は炎症を抑えたり、せきを止めるのみですが、養陰清肺湯は消炎(清)と滋潤(潤すこと)というふたつの効能を発揮してくれます。ゆえに炎症が治まって同時に声も枯れにくい。だから声を生業にしている方々からも重宝されています。ちなみに肺は皮膚と関係しているので、のどだけでなく、お肌も潤います」。
 消炎と滋潤にプラスしてお肌まで!
「実は私もラジオや大学の講義でこの養陰清肺湯にずいぶん助けられています。おかげで毎回トラブルなく生放送や講義を乗り越えています」。
 なるほど「のどのお守り」ですね!普段の生活でもたとえばコンサートホールや試験会場、静かなレストランでのせきは御法度。紳士・淑女たるもの大事な場面での「ゴホンゴホン」は無粋の極みだわな。大人のエチケット&マナーのためにも養陰清肺湯か。直接のどに触れるシロップ状だから効き目もすぐ実感できそうだし・・・。あ、カラオケの美声向上にも効果ありそうだ!(笑)

オセラ記事: 食欲の秋、睡眠の秋・・・全開!ならば漢方で胃腸も眠りもメンテナンス

『悠・遊漢方』 Vol.18

 食欲の秋。いやはやどうして日本の秋はこんなにもおいしいの。秋刀魚に松茸、そして厚切りのお肉・・・もう食欲全開。緋田さん、どうしましょ~。
「つい食べ過ぎる、飲み過ぎる。おまけに脂っこいものが大好き!というあなた!食欲の秋こそ『漢方』という頼もしいサポーターの出番ですよ」と、ふたば漢方薬局・緋田哲治さん。
 頼もしいサポーターですか。でも消化剤なら世の中にごまんとありますが・・・。
「『焦三仙(しょうさんせん)』という植物性酵素の漢方があります。これは麦芽、山査子、神麹からできたもので麦芽はご飯や麺類などのデンプン、山査子は肉類などの脂っこいもの、神麹はお酒や宿食(未消化物)の消化を助け、お腹をスッキリさせる働きがあります。さらに胃だけでなく、腸の働きもサポートしてくれるのです。単なる消化剤と違うんですよ、特に夕食が8時以降になる方にはぜひお奨めです」。
 8時以降・・・それは何か理由でも?
「実は睡眠前に胃腸に残っている食べ物は、思わぬ不調を招きます。睡眠のゴールデンタイム(10時~2時)に消化を終えていないと、大切な栄養を蓄えられません。寝付けない、ぐっすり眠れないという方は、夕食後に焦三仙を飲むと、お腹スッキリで睡眠が驚くほど改善します」。
 なるほど、胃も腸も、そして眠りもメンテナンスしてくれるのですね。焦三仙を常備して秋を愉しむぞ!

オセラ記事: 老化は加齢(age)じゃない!原因はサビ(酸化)とコゲ(糖化)。

『悠・遊漢方』 Vol.17

 先日街で旧友にばったり。顔を見合わせるなり、「お互い、それなりに歳取ったなぁ~」としみじみ。世の中、美魔女ブーム、外見の老化と体内の老化は密接に関係しているとの説がある。老化って何?なんか気になる!教えて緋田さん~。
 「人は血管とともに老いると言われていますが、老化の原因は体内の酸化と糖化。つまりサビとコゲです。酸化(サビ)は有名ですが、最近注目なのがAGE(終末糖化産物・・・コゲ、すなわちタンパク質と糖が加熱されてできた物質)。AGEは体内でつくられるだけでなく、食べ物からも取り込まれます。パンに砂糖(糖)、牛乳・卵(タンパク質)を付けて加熱、実は表面のこんがりキツネ色の部分がAGE(糖化したところ)なんです」と、ふたば漢方薬局・緋田哲治さん。
 こんがりキツネ色って・・・一番おいしいところじゃないですか! 
「そうですが・・・厄介なのは、このAGEが体に溜まってくると肌のハリやツヤの低下だけでなく、動脈硬化、骨粗しょう症、白内障などの一因となることです。つまりAGEは見た目の老化だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす物質なんです」。
 で、対処法は?
「調理は高温にならないように茹でる・煮る・蒸すで行い、電子レンジでの温め直しは糖化を促進するので控える。そして、漢方には血管力を高め、サビやコゲを防いでくれるものもあるので上手に活用しましょう」。
 最初は歳(age)の話だからAGE・・・ってオヤジのジョークかと思ったけど、いい話じゃないの!老化のメカニズムを知って若々しく歳を重ねる。よし今日からやるよ~。

オセラ記事: 身も心も清流のごとく清らかに・・・デトックス漢方で体内解毒。

『悠・遊漢方』 Vol.16

 夏本番が近付くほどにビールがうまい!そこまではいいんだが、夜更かし、お酒の飲み過ぎからか疲れが溜まりがち。ときどき原因不明のジンマシンが出たりと・・・。何とかなりませんか、緋田さん~。
「少し肝臓に負担がかかった状態かもしれませんね。肝臓を弱める原因はお酒の飲み過ぎだけではありません。食べ過ぎや夜更かし、長時間のデスクワーク・・・。それに加えて化学物質や食品添加物など、現代社会で否応なしに蓄積していく『毒』が体に悪さをします。健康に暮らすには、その『毒』を解毒する肝臓に負担をかけないことが大切です」と語るのは、ふたば漢方薬局の緋田哲治さん。
 え!『毒』、それってどうしたらいいの?「だからこそデトックスなんです。それも漢方によるデトックス。ちなみにデトックスの意味は、ご存知ですか?」
「デトックス(detox)とは体内に溜まった毒物を排出させること。解毒=detoxi-ficationの略なんですよ!」。
 なるほど・・・で、具体的な対処法は?
「さまざまな毒を避けるとともに、漢方でデトックス。『肝』を養う生薬、カワラタケとマンシュウグルミからできている『木鶏湯』がお奨めです。中国では肝機能改善、肝がん治療にも使われています」。
 モッケイトウ・・・ですか。解毒をすすめ、清流のごとく清らかに・・・といった感じなのかな。これはずいぶん気持ちよさそうだ。よし!私もデトックス漢方で清く正しく体の正常化!いや清浄化!してみるか~。

オセラ記事: 美と健康の秘密はコラーゲン漢方。腎精(潤いとパワー)が人生を充実!

『悠・遊漢方』 Vol.15

 バリバリ仕事をしながら、家事に趣味に全力投球!という女性が多い時代。私の妻も例外ではなく、毎日がんばっているようだが、責任も増して疲れ気味。イライラしたり、のぼせたり、さらに最近どうもお化粧のノリが悪いとご機嫌斜め。緋田さんSOS~。
 「以前、歳を重ねると漢方で言う腎(泌尿器・ホルモン系)の機能が低下するとお話しました。腎には腎精という重要な物質が蓄えられていて、潤いとパワーはここから生み出されています。腎精が衰えると、疲れやすくなり精力が減退、潤いがなくなり、シワ、シミ、たるみ、またのぼせやイライラが進みます。これは夜型の生活で食事は偏りがち、コーヒーなどのカフェイン好きで、ストレスを抱えた働き盛りの方に多い症状。これに対しては、『亀鹿二仙膠』というコラーゲン成分の入る漢方処方が役立ちます」。キロクニセンコウ?って・・・何ですか?
 「名前の通りです。亀は長命でありながら晩年でも繁殖できる特殊な生態を持ち、『不老長寿』の貴重な素材として珍重されてきました。鹿の角とともに強力に腎精を補うものです。スッポンやフカヒレ料理同様、かつては高貴な者しか摂ることができなかった『美と健康の秘薬』。奥様にはコラーゲンを含む漢方で潤いとパワーを補ってあげてください」。
 なるほど「腎精」か・・・。ん?「じんせい」・・・。そうか!「腎精をしっかり補って人生をもっと充実!」。これだ。そしてもうひとつ叶うなら美と健康プラス、夫婦円満も何とか実現したい!(新婚当時とまでは言わないから・・・笑)。ここは男として愛する妻のためにもうひと踏ん張り。漢方と一緒にがんばってみるか。

オセラ記事: 処理能力オーバーで頭がフリーズ?もの忘れ、うっかりミスも再起動で快適に。

『悠・遊漢方』 Vol.14

 今年のお正月の話。小学校時代の同窓会に足を運んだ。会場に入るや懐かしい顔があちらこちらに。お互い「ああ~久しぶり!」と声を掛け合うのだが・・・ちっとも名前が出てこない(汗)。これも、もの忘れのひとつ?どうなんでしょう?緋田さん。
 「もの忘れやうっかりミスは、脳に血が巡らず働きがダウン・・・。この原因は使いすぎやストレス。そして加齢です」と語るのは、『ふたば漢方薬局』薬剤師・緋田哲治さん。
「実はこうした『健忘』は高齢者だけでなく、働き盛りの世代にも起こりやすいんですよ。特に現代人は、パソコンやテレビ、スマートフォンなど、目や脳を酷使することが多くなっています。それによって血を消耗し、酸素(気)や栄養が十分に脳へ届かなくなるんです。肝心なのは『心脾』の状態です」と続ける。
 なるほどパソコンに例えるなら処理能力オーバーでフリーズといった状態か。ところで『心脾』って何ですか?
 「心は精神活動中枢、パソコンではCPU、脾は消化吸収と造血、同じくパソコンではメモリー増設といったところでしょうか。さらに、サクサク作動させるためには不要ファイルを消去することが不可欠ですが、体も瘀血(おけつ)(汚れた血の滞り)を活血化瘀薬で取り除くことで、頭もスッキリ、うっかりミスも少なくなります」。
 そうか、フリーズした脳は、心脾を補って再起動→正常化!大切な思い出もファイルを壊さないようにしっかり保存!何と言っても脳内健康が人生謳歌の基本だから、ね。

オセラ記事: 昔よく聴いたレコード、夜の静寂・・・心穏やかに愉しむ喜びを。

『悠・遊漢方』 Vol.13

 音に関する調べ物をしていたら実に興味深いレポートに出くわした。虫や動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎなどを、日本人は言語と同様の左脳で聴き、西洋人は雑音と同じ右脳で聴いているのだそうだ。となると日本人にとって、耳はとりわけ大切な器官。それでも加齢とともに衰える運命。どうしたらいいの?緋田さん。
 「残念ながら年を重ねるごとに耳は、足腰や毛髪、目などとともに衰えていきます。特に近年は『耳鳴り』で悩む方が増えていますね」と語るのは、『ふたば漢方薬局』薬剤師・緋田哲治さん。
 耳鳴りと言えば・・・私の父もよく愚痴をこぼしていたのを思い出した。「相談しても『加齢だから仕方ありません』のひと言で片付けられる」とずいぶん落ち込んでいた。緋田さんいわく「加齢が原因ということは、歳を重ねると今より悪くなるかもしれない。それも耳だけではなく、他の機能も・・・。漢方で早いうちに手を打つのも選択肢のひとつです」とのこと。
 漢方には、磁石(じせき)と柴胡(さいこ)という鎮静、精神安定の生薬と補腎(ほじん)という抗老防衰作用を持つ六味丸(ろくみがん)を組み合わせた処方がある。耳の機能低下に加え、腰痛など、体全体に作用するらしい。いずれにせよ耳鳴りが治まれば、好きな音楽や会話、夜の静寂や自然の音色を心穏やかに愉しめるはず。上手に歳を重ねて、これからの人生まだまだ愉しむぞ!

オセラ記事: “藍”のチカラで風邪知らず!わが家の冬支度・板藍根(ばんらんこん)!

『悠・遊漢方』 Vol.12

 さて季節は晩秋から冬へ。『寒さが厳しくなる前に冬物の衣替え手伝って!」と家内には言われているが・・・。いや待てよ。衣類の冬支度も大切だが、身体の冬支度も忘れちゃいけないでしょ!そうですよね、緋田さん。
 「これからの時期、みなさんが一番気になるのは、やはり風邪をインフルエンザの流行でしょう。毎年ピークは12月頃から。今から『支度』を始めれば、たとえ流行の風邪に攻め込まれたとしても症状は軽めで済みます」と教えてくれたのは、『ふたば漢方薬局』薬剤師・緋田哲治さん。
 なるほど、早めの準備が肝心か。そういえば昔は、どの家庭にもお守りのような常備薬が置いてあったが・・・。私たちにできる「支度」とはどんなものがあるのだろう?
 「『板藍根(ばんらんこん)』という生薬はご存知ですか。これは藍染めの染料にも使われるアブラナ科のホソバタイセイの根で、抗ウイルス、消炎作用があり、風邪やインフルエンザ対策の強い味方になります」。
 そう言われて早速調べてみた。藍染めには抗菌・防虫効果があり、昔は武士が鎧の下につける下着や、農民の野良着などにも藍染めが使われていたとのこと。切り傷や虫さされから身を守ったり、マムシなどが近寄らないようにする作用があったらしい。納得!
 そういえば衣替えの時に、若かりし頃愛用していたジーンズが出てきた。ジーンズといえば藍。藍といえばこれからは板藍根。岡山はジーンズの聖地でもあるし、不思議な巡り合わせ・・・何だか板藍根が身近に思えてきた。この冬は「藍のチカラ」で風邪知らず!久々にジーンズも履いてみることにしよう。

オセラ記事: 女性が元気だと、わが家も職場も明るい。冷えをケアして、より美しく!

『悠・遊漢方』 Vol.11

 暦の上では秋なのだが、相変わらず残暑が続く毎日。当然のことながらオフィスや通勤電車、デパートなどは冷房全開。冷え症で悩む女性はこの時期もかなりツラそう。何かいい手はありませんか、緋田さん。
 「慢性的な『冷え』は、体の末端まで血液がめぐっていないのが原因のひとつです。川で例えれば支流まで水が届いていないんですね。特に女性は生理があるから血の量が不足しがちです。根本的に改善するなら、体のすみずみまで栄養が行きわたるよう『血の量を増やす』ことが大切です」と教えてくれたのは、漢方コンシェルジュの『ふたば漢方薬局』薬剤師・緋田哲治さん。
  なるほど、『冷え』と『血』にはそんな因果関係が・・・。では今からでも手軽に始められる漢方はあるのだろうか?
 「女性の健康で美しい体づくりに欠かせない生薬のひとつに『当帰』があります。セリ科の植物で古来より血を補い、体を温め、血のめぐりをよくするとされ、中国では『女性の宝』として珍重されてきました。冷え症はもちろん、肩こりや生理不順など女性特有の症状におすすめです」。
 聞くところによると最近はモデルやタレントさんも美しい肌や髪のために漢方の知恵を活用しているらしい。特に漢方のコラーゲンと呼ばれる『阿膠(あきょう)』は、美を維持する彼女たちには大人気とか。となると、わが愛妻にも教えてやるべきか否か(笑)。次回は「藍のパワーで風邪対策」。

オセラ記事: 最近、なんだか重だるい・・・体のドライクリーニングで夏を爽やかに!

『悠・遊漢方』 Vol.10

 ジメジメ 、ジトジト・・・文字にするだけでも重だるくなってくる。加えて体がシャキッとしない。そしてつい手が伸びる、冷たいビール・・・。どうしたらいい?緋田さん!
 「その『重だるい』感じの原因は、身体に『湿濁』が溜まっているからかもしれません。湿濁とは体内の水分が代謝されずに停滞して、汚く濁った湿気になった状態をいいます」と教えてくれたのは、おなじみの『ふたば漢方薬局』薬剤師・緋田哲治さん。
 なるほど湿濁ねえ・・・。見るからにどんよりな字面だ。だが具体的にどこがどう悪くなるのか?
 「まず胃腸の働きが鈍くなるため、食欲がなくなって、時にムカムカしたり下痢したりします。さらに、体がむくんだり、重だるく感じるようになります。日中、冷房の効いたオフィスで汗をかくこともなく仕事をしていたにも関わらず、夜はビールをがぶがぶ・・・そんな方こそ要注意です』と緋田さん。
 冷房にビールって・・・。私、ドンピシャリなんですが・・・対処法は?
 「漢方の『藿香正気散(かっこうしょうきさん)』は湿濁を排除し、むくみや重だるさをやわらげる働きがあります。そういう私も、飲みすぎたかなと思った時にはお世話になっています」。なるほど、それっていわゆる『体のドライクリーニング』か。カラッとドライクリーニングで夏を乗り切る。体、爽やかに!次回は「冷え対策」に関する話。