(7) 虚実(きょじつ)
漢方では、陰陽とともに用語の中に多く出てきて、また分かりにくい言葉に
虚実(きょじつ)というのがあります。
これを聞いただけで、”漢方はむずかしいから”と思って
後ずさりしてしまいます。
これをできるだけ簡単な言葉に置き換えると、
虚(きょ)とは、【不足】のこと
実(じつ)とは、【充実】のこと となります。
体に必要なものが不足した状態を「虚」、元気がない人は虚弱って
いいますよね。
これまで勉強した気・血・水が不足している状態も、気虚・血虚・陰虚って
言ってました。
「虚」っていうのは、そういう意味では分かりやすいのですが
意味をいろいろもって難しいのが「実」。
体に必要はなく、害を与える発病因子が多くなっているのも「実」。
悪いものが多いということで「邪実(じゃじつ)」とも言われます。
それと意味を違えて、体の抵抗する強さが充実している場合も「実」という
言葉を使うことがあります。
※本で読んでいると、実証タイプと虚証タイプって書かれていることが
あるかと思いますが、これは中国漢方では使わない言葉で、いわゆる
日本漢方といわれている立場で使っています。
このときの、虚と実は体型や見かけや程度の強さ、大きさ、多さなどで
分けます。
しかしこの表現で書かれた本は、最近少なくなってきています。