(67) 鶏鳴下痢(けいめいげり)
前回、裏急後重(りきゅうこうじゅう)という下痢の状態をお話しました。
漢方は、下痢といっても、その状態を細かく観察分類していきます。
鶏鳴下痢(けいめいげり)とは、明け方の一番気温が下がる(鶏が鳴くころ)
ときの下痢のことです。
正常な人の排便は、朝起きて朝食をとった後に、腸が刺激を受けて便意を
感じてからです。
朝食前やまだ寝ているときに便意を催して、排便するのは異常で、たとえ便が
水様性でなくても、下痢ととらえます。
五更の刻(夜明け前)の下痢という意味で、五更瀉(ごこうしゃ)ともいい
脾腎陽虚(じんようきょ)という冷えが強い場合に起こります。