漢方用語集: (310) 気郁(きうつ)

”郁”は”鬱”の略字として中国漢方で使われています。

肝気郁結(かんきうっけつ)ともいいます。
肝気(かんき)というのは、自律神経系の機能を意味して、その気が鬱滞すると
ストレス、緊張、抑うつなどによりイライラ憂鬱、怒り、ヒステリーなどの
精神症状や胸脇部に脹りや重苦しさが起ります。

漢方用語集: (309) 活血化お(かっけつかお)

”お”は”病だれに於”の文字。
活血化お(かっけつかお)とは、”お血を取り去り、血を活き活きとめぐらせる”
という意味で、血液サラサラの漢方用語と理解するのが簡単でしょう。

その代表処方に、中国処方の冠心Ⅱ号方を日本版に改良した冠元顆粒があります。

漢方用語集: (308) 衛陽(えいよう)

衛気のこと。衛気は陽に属するので衛陽ともいいます。

念のため 衛気とは、中国の漢方医学でいう「気」の一種で、主に皮膚や粘膜に存在する免疫力のことで、血管の外側、体表に存在するものです。
玉屏風散(衛益顆粒)がこの衛気を強めます。

漢方用語集: (307) 衛気不固(えいきふこ)

衛気とは、脈の外を流れる気のこと。体を温め、皮膚に栄養と潤いを与え、皮毛の開閉を調節します。また、皮膚を保護し、外邪の侵入を防いでいます。

衛気不固(えいきふこ)とは、この気の固摂の機能失調の一つで、汗や尿が漏れたり、免疫力が低下するなどの症状が出てきます。

漢方用語集: (306) 神昏(しんこん)

「神」は精神や意識のこと「昏」はぼんやりとすること。
「神昏」とは、意識がもうろうとしてはっきりしないことや人事不省となる症候のことを言います。

漢方的には、邪が清竅を塞いで、神明を覆い隠して起こることが多く、現代医学でいう脳卒中やてんかん発作などがこれに当たる。

漢方用語集: (305) 五軟(ごなん)

小児の病気の一つで、筋肉の発育不全から起こる症候。
頭項軟・手軟・足軟・口軟・筋肉軟の五つを五軟といっています。

頭項軟は首がすわらない・手軟は物を握ったり持ち上げたりできない・足軟は立てない・口軟は唇が薄く、噛む力がない・筋肉軟は筋肉がゆるみ動きに力がないことをいいます。
先天的な腎気の不足や後天的な栄養不足による脾胃の損傷が原因となります。

漢方用語集: (304) 腸鳴(ちょうめい)

腹中雷鳴ともいい、腹の中で雷のような音がすることをいいます。
多くは中気不足(お腹の力不足)や腸内の邪気により発症します。

補中益気湯や半夏瀉心湯、甘草瀉心湯、生姜瀉心湯などの漢方を使うときにみられる症状です。

漢方用語集: (303) 涎唾(えんだ)

口の中にあふれる唾液のこと。
その中でサラサラしたものを涎。粘稠なものを唾。
涎には口の中を潤す作用があり、脾によって化生され、唾には食物の消化を助ける作用があって腎によって化生されると考えてています。

脾は涎を主る 腎は唾を主る といいます。

漢方用語集: (302) 五遅(ごち)

子供の発育不全5種(立遅・行遅・髪遅・歯遅・語遅)のこと。

立遅:1歳になっても一人で立っていられない
行遅:1歳になっても一人で歩けない
髪遅:出生時に髪の毛がなく、日がたっても生えてこない
歯遅:10ヶ月たっても歯が出てこない
語遅:4-5歳になってもしゃべらない

五遅の多くは、先天の気の不足・早産・栄養失調・母乳不足などで、
肝腎虚・気血不足となり発症すると考え、健脾補腎の治療が基本となる。

漢方用語集: (301) 傷風(しょうふう)

”傷”とは”障害”のこと。”傷風”とは、体表が風邪(ふうじゃ)により傷められて起こる病症で、風寒または風熱などにさらに分類される。

習慣的に傷風感冒とか感冒といわれている。