(56) 誤治(ごち)

前回に少し出てきましたが、漢方では『証』の選択を誤って漢方薬を投与
することにより,症状の悪化や他の症状の発現をみることを「誤治」(ごち)
といいます。
一般に使われる副作用と混同されていますが、「誤治」は治療方法の選択を
誤ったために起こったもので、これは正しい弁証(証の判断)により避ける
ことができるものです。副作用は、その薬剤が持つマイナス反応のことで、
プラスの主作用とともに必ず併せ持っているもののことです。

※『漢方薬に副作用!』と報道された小柴胡湯の間質性肺炎も、漢方の専門
家の認識は、乾燥性の性質を持つ小柴胡湯を、体に潤いがないタイプの人(
高齢者など)に誤って使ったために起こった「誤治」と認識しています。
正しい知識と弁証で、当然避けることができるものです。