身近な薬草100選:
イチイ
別名:アララギ
薬用部位:葉
使用量:5~20g
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効用:利尿.糖尿病
糖尿病シリーズが続いていますが、しゃくの材料として使われる一位の木は
常緑の針葉樹で、樹高18メートルにもなり、樹皮は赤褐色をしていて
よく庭園樹として植えられています。
■調整法
葉を採取して水洗いして、天日で乾燥した物を、生薬で一位葉(いちよう)
といいます。
■利用方法
利尿薬として、また糖尿病に一位葉(いちいよう)を用います。
◎糖尿病
一位葉(いちいよう)を1日5~10gに水400ccを加えて煎じ
約2分の1の量まで煮詰めたものを3回に分けて食間に服用します。
古くから民間療法として知られている方法は、
タラノキの根皮、連銭草(カキドオシ)、一位(アララギ)各10gに
水1リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして
3回に分けて食間に服用します。
◎オンコ酒
9~10月ころに甘味のよく出た偽果(ぎか)を採取して、水洗いし
紅色の仮種皮はよりわけて仮種皮の量の2~3倍量のホワイトリカーを入れて
漬け込みます。
よく成熟するには約6ヶ月かかりますが、3ヶ月程度から飲用できます。
甘味は成熟後、ハチミツでつける方が良いようです。
色は美しいコハク色になります。
緩下、せき止めに効き目があるとされています。
※9月ころに種子は赤色の仮種皮に包まれて成熟します。
仮種皮は甘味があり、美味しく食べられますが、種子は有毒です。
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しゃくは高官が儀式のときに持つ板切れですが、イチイの材で作られます。
正一位、従一位などの位の名称からイチイの名が生まれました。
しゃくの材料には、飛騨の位山(くらいやま)産のイチイが
おもに用いれられたようです。
別名にアララギ、オンコなどがあり、アイヌはこの木の心材を
良く枯らしてから熱を加えて曲げて弓にするそうです。
身近な薬草100選:
タラノキ
別名:惣木(ソウボク)
薬用部位:根.皮
使用量:10~20g
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効用:健胃.整腸.利尿.強壮.糖尿.高血圧
春も間近ですね~
日本全土に自生するタラノキは、特有の香気と味覚は山菜の中でも最上位に
ランクされている山菜、薬草の王者です。
タラノキの芽は、山のバターとも呼ばれるくらいの多くの脂質とタンパク質を
含んでいて、栄養的にも価値の高いものです。
春に芽吹いたばかりの若芽は軽く塩茹でしてから調理しますが、
てんぷらは生のまま揚げます。タラノ芽のてんぷらは山菜料理の王様で
その独特の香りとまろやかな味覚は忘れられない春の味です。
■調整法
幹皮、根皮を秋から春先の3月頃までに採取して、水洗いをした後に刻んで
日干しにします。
薬効は根皮の方がすぐれているとされ、一般に幹皮は根皮の1.5倍を用います。
タラ木・タラ木皮・タラ根皮の名前で市場に流通していていますので
それぞれ
■利用方法
健胃、整腸、強壮の効果があって、胃腸病に良く用いられますが、
胃がんや糖尿病にも貴重な薬草の一つとして用いられています。
◎糖尿病
糖尿病には、タラノキの実の煎液でもよいのですが、古くから民間療法として
知られている方法は、
タラノキの根皮、連銭草(カキドオシ)、一位(アララギ)各10g に
水1リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして
3回に分けて食間に服用します。
タラノキだけの場合は、1日量10~20gにします。
※茎の刺(とげ)だけを集めたものを、高血圧に1日5~10gを煎じると
いいますが、
刺の多用は胃腸障害の副作用のある場合があり注意が必要になります。
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地方では、タロウノキ、タロノキ、ウドと同様に山菜の王様から、
タロウウドなど、人名の「太郎(たろう)」を連想させるような呼び名が
残っています。
「太郎の木」ということから、タラノキと呼ばれるようになったという
説もあります。
身近な薬草100選:
カキドオシ
別名:連銭草(レンセンソウ)癇取草(かんとりそう)
薬用部位:全草
使用量:5~20g
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効用:利尿消炎.胆石.尿路結石.腎臓.糖尿.強壮.虚弱児(鎮咳.去痰)
”タンポポの根が糖尿病に”というテレビ番組の反響を考えると
糖尿病に関する皆さんの注目の高さを感じます。
薬草療法でもっともよく使われているのが、カキドオシです。
カキドオシの名前の由来は、垣通(かきどおし)し意味があり、そのつるが
伸びて垣根を通り抜けることから垣根通しと呼ばれ、それがつまって
垣通しになったものといわれています。
また、もうひとつの別名はカントリソウ・癇取草(かんとりそう)で
子供の癇(かん)をよく治す薬からなずけられました。
■調整法
全草を4~5月の花の咲いている時期に刈り取り、水洗いして陰干しにします。
■利用方法
◎糖尿病
1日量として10~20gを煎じて、3回に分けて服用します。
単独でも用いますが、タラ根皮、一位とよく合わせて用います。
◎利尿、消炎薬として黄疸、胆道結石、腎臓結石、膀胱結石
1日量として10~20gを煎じて、3回に分けて服用します。
腎臓結石には、ウラジロガシをよく合わせて用います。
◎小児の疳(かん)、虚弱体質
1日量5グラムを煎じて3回に分けて食間に服用させます。
子供の場合には、苦味が強いのでハチミツなどで少し甘みを加えます。
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ヨーロッパでも古くから「ロンデット」「ロンドレット」と呼ばれ
民間薬として重要な位置を占めています。
利尿剤としての用い方は日本と同じですが、気管支と肺の病気に
広く用いられています。
とくに鎮咳、去痰、ぜんそくの発作を止めるなどの用法が知られています。
身近な薬草100選:
ゴボウ
別名:種子-牛蒡子(ゴボウシ)
薬用部位:種子 根 葉
使用量:5~10g
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効用:利尿.緩下.解毒(かぜ.へんとう腺炎).発汗.胆汁分泌促進
前回、乳汁分泌の働きを紹介したのがタンポポですが、店頭にはもうひとつ
お乳を出したいと求めてこられるのが多いのが、日本各地で野菜として栽培され
ているゴボウの種です。
■調整法
牛蒡根(ごぼうこん)は、2年以上の株を掘り取り、水洗いして天日でよく
乾燥させます。
生薬の牛蒡子(ごぼうし)は、夏から秋に成熟した果実を天日でよく乾燥して
種子を取り出して、さらにその種子を乾燥したものです。
■利用方法
牛蒡根(ごぼうこん)は、食欲増進、胆汁分泌促進、発汗利尿(りにょう)に
効き目があるとされていて、適量を煎じて服用します。
牛蒡の種は、抗菌作用、血糖降下作用、血管拡張作用、弱い利尿、
瀉下(しゃげ)作用などがあって、かぜの熱、せき、へんとう腺炎などに
1日5~10グラムを煎じるか、少し炒って粉末にして3回に分けて服用します。
生の葉には胆汁分泌促進する成分が含まれていて、肝臓の病気に良いとされて
います。また、煎剤は湿疹、ただれに外用として用います。
■■ゴボウの種の使い方■■(店頭で配布している内容)
ゴボウの種は、昔からはれもの、のどの痛みなどに用いられていました。
また、乳腺炎などの炎症のため詰まってお乳が出にくいときに、よく使われます。
ただこれは炎症があるときに効果的で、お乳自体が張っていないときには
あまり効き目はありません。
【飲み方】
いろいろな方法がいわれているようですが
「炒ってから毎日10粒ぐらいかじって食べる」「粉にしたのを飲む」とか
さまざまな方法がいわれますが、実際私たちがせんじ薬の中にゴボウの種を
入れるときの方法に準じると
1日約5g(ティスプーン2杯ぐらい)を200ccぐらいの水で約20-30分煎じて、
カスを去り、2~3回に分けて飲んでもらいます。
100gあれば半月から20日ぐらい飲めると思います。
※これで効果が見られないときは、タンポポの根やヤマイモなどを組み合わせた
本格的な催乳の漢方薬もありますので、ご相談ください。
身近な薬草100選:
タンポポ
別名:根-蒲公英(ホコウエイ)
薬用部位:根 葉
使用量:5~20g
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効用:健胃.利胆.緩下.解熱.強壮.催乳
数日前、糖尿病の血糖を降下させる作用があるとテレビで紹介された
タンポポの根ですが、我々の認識の中では???ってところ・・・
春にはもう少しですが
タンポポは日本全土、野山、道ばた、あぜ道などに普通に見られる多年草。
日本に帰化したセイヨウタンポポが全国に分布しています。
セイヨウタンポポの総苞片(そうほうへん)は、反転しているので
すぐ区別がつきます。
西洋ハーブのダンディライオンはこのタンポポの根です。葉のギザギザが
ライオンの歯に似ているからこのように呼ばれているといいます。
■調整法
開花前の全草を掘り取り、よく水洗いして天日にて乾燥させます。
秋から早春にかけて、地上部の活動がない時期に掘りとって水洗いして
乾燥させます。
なじみの深い薬草だけにその利用法も多く
■ 胃病
根にも葉にも健胃の効があるので、便秘の傾向のある消化不良に、
根は15g、葉は30gを一日量として、せんじて飲む。
■ 便秘
大便の出をよくする効があるので、根または茎をせんじて飲む。
■ 肝炎
肝炎や、黄疸のあるものに、根や葉をせんじて飲むと
尿の出をよくし、浮腫を去る効がある。
葉をサラダにしたり、ゴマあえにしたりして食べてもよい。
■ 乳汁不足
産後、乳汁の出の少ない人は、葉をおひたしにして食べるとよい。
または、根をせんじて飲んでもよい。
■ とげのたったとき
とげのたったときには、根または茎を折ると出る白い汁を塗るとよい。
■ はれもの
乳房の腫れたものや、節(ねぶと)疔などに、根をせんじて飲むとともに
根、茎、葉ともにすりつぶして患部にはる。
■ いぼ
根、茎、葉などから出る白い汁をぬりつける。
漢方処方は、
蒲公英湯(ほこうえいとう)で蒲公英(ほこうえい)、当帰(とうき・トウキ)
香附子(こうぶし)、牡丹皮(ぼたんぴ)、山薬(さんやく・ヤマノイモ)
からなっていて、乳腺の発育不充分に用います。
タンポポの根は乾燥して、粗い粉末にしてからよく炒ってタンポポコーヒに
して飲用します。
身近な薬草100選:
クズ
別名:根-葛根(カッコン)花-葛花(カッカ)
薬用部位:根・花
使用量:5~10g
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効用:かぜ.発汗.解熱.肩こり.口渇.下痢.血糖降下.二日酔
クズはクズ湯や葛根湯で日本人には馴染みの深い薬草です。
日本全土の日当たりのよい山野、野原、荒地に群生するので、秋に赤茶色の
クズの花を見かけることは多いと思います。
解熱、鎮徑(ちんけい)、脳冠状血管血流増加作用や血糖降下、
発汗解熱効果がすぐれています。
■調整法
クズの根を秋から春にかけて、地上部に残った茎をつたって、掘り採ります。
十分に水洗いして、乾燥しやすいように、外側の皮を取り除き、
板状あるいはサイコロ状に切ってから天日で乾燥させます。
これを生薬の、葛根(かっこん)といいます。
葛粉(くずこ)は、掘りとった根を水で洗い、外皮を取り除いた根をすり
おろして粥状(かゆ)にし、綿布でこして繊維質を除き、
少し放置してうわ澄み液を捨てて、数回同じことを繰り返すと底に白泥が
残ります。
これを乾燥したもので、でんぷん質だけを集めたものです。
クズの花(葛花・かっか)は、9月の開花の始まる頃に採取し
風通しのよい場所で速やかに乾燥させます。
■煎剤として使用する場合
葛根(かっこん)は主に漢方処方の葛根湯の主薬となり、葛粉からつくる葛湯
(くずゆ)は、風邪などの時に用いるとよく効き目があり、寒気や熱をとり
のどの渇きや下痢をとめるといいます。
クズの花(葛花・かっか)は、二日酔いに葛花3~5gを300ccの水で煎じ
沸騰したら加熱をやめ、冷えてから飲みます。
■塗布
葉を乾燥して粉末にしたものに油を混ぜて外傷の出血に塗ります。
その他にクズの新芽、若葉を摘み取り、熱湯で塩茹でして、あえもの
油いために。
クズの花は、塩ゆでして酢のものや天ぷらにします。
また、葛粉(くずこ)で葛湯(くずゆ)のほかに、くず餅、和菓子なども
利用します。
身近な薬草100選:
ミカン
別名:果皮-陳皮(チンピ)青皮(セイヒ)
薬用部位:果皮
使用量:5~10g
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効用:健胃.発汗.鎮咳.去痰(かぜ).高血圧.浴剤
コタツでミカンをいっぱい食べて、皮がゴミ箱からあふれてませんか?
完熟したウンシュウミカン、キシュウミカンの外果皮を採取し
陰干しにして乾燥させて1年経過したものを、生薬で陳皮(ちんぴ)といいます。
陳皮(ちんぴ)の陳の文字は、陳旧(ちんきゅう)という古いという
意味をもち新鮮な黄色のものより古いものがよいとされています。
また、7月ころの青い未熟果実より、調製したものを、
生薬で青皮(せいひ)と呼び、陳皮(ちんぴ)と区別しています。
一般には、私たちが食べる、ミカンの外皮を日干しにすれば
陳皮(ちんぴ)の代用として用いることができます。
■調整法
ワックスの付いていない果皮を陰干しにして乾燥し
1年以上経過したものがよい。
■煎剤として使用する場合
陳皮(ちんぴ)には、毛細血管を丈夫にする、精油リモネン
配糖体ヘスペリジンを含み、風邪の妙薬として知られています。
風邪、喉の痛み、咳などに、陳皮(ちんぴ)5gに熱湯を入れて
10分程度して、ハチミツか砂糖を入れて飲みやすくしてから、
熱いうちに飲みます。
胃もたれ、食欲増進、消化促進、風邪や初期の咳止めなどには
陳皮(ちんぴ)、生姜(しょうが)、甘草(かんぞう)かハチミツを加えて
煎じて服用したりします。
陳皮(ちんぴ)5~10g、水500CCを、半量に煎じて布でこして
1日3回に分けて服用します。
民間では、ミカンをそのまま火の中にいれて黒焼きにして
熱湯に浸して飲みます。
■入浴剤として使用する場合
肩こり、腰痛、肌荒れ、疲労回復に、ミカンの皮を乾燥したもの
1~2握りか生の皮20個くらいを布袋に入れて、鍋などで煮出して
そのまま風呂に入れます、血行がよくなり、湯冷めしません。
身近な薬草100選:
ショウガ
別名:生姜(ショウキョウ)
薬用部位:根茎
使用量:3~5g
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効用:健胃.鎮嘔.駆水.利胆.鎮咳.去痰.かぜ.冷え性
生ものでお腹を冷やさないように添えられたお寿司のガリ。
ショウガはインド原産の多年草で、香辛原料として広く栽培されています。
最近、辛味の強い金時ショウガというものの粉末が、リウマチ・神経痛の痛みの
軽減に役立つと利用されています。
■調整法
霜の降りる前の、茎葉(けいよう)がしおれてくるころに掘り取り
水洗いして根を切り取り、大きなものは2~3個に切り
樽に入れてかきまわして皮を取ります。
石灰を10倍の水に溶かして、その中に浸します。
または、石灰を直接まぶしてから、固くなるまで天日で乾燥させます。
一度蒸してから同じように調製する場合もあります。
これを生薬で生姜(しょうきょう)といいます。
一般の家庭では、八百屋さんで購入したものをそのまま使用します。
■煎剤として使用する場合
香辛料として生活に結びついているものですが、抗けいれん作用、
でんぷんの消化促進、体内の水分の代謝をよくして、肝臓の働きを
盛んにする働きをもちます。
また、唾液(だえき)、胃液の分泌を盛んにして消化を助け
腹にたまったガスを追い出すので、芳香性健胃、利胆、鎮咳(ちんがい)
去痰(きょたん)剤になります。
単味では、辛味が強いので、砂糖やハチミツ、甘草(かんぞう)などを
加えて用います。
【せき】には、陳皮(ちんぴ)5g、ひねショウガを切ったもの5g、
砂糖少々に、水200CCを加えて煎じ約半量まで煮つめたものを
1日3回に分けて服用します。
【つわり】には、半夏(はんげ)、ひねショウガ各6g
茯苓(ぶくりょう)5gに、水200CCを加えて煎じて約半量に煮つめたものを
1日3回に分けて食前か食間に服用します。
また、【かぜの熱】を下げる場合には、おろしショウガと刻みネギに
熱湯を加えて飲用すると発汗を促し熱が下がる。
【せき、たん】にはショウガを黒焼きにして刻んだものにハチミツを加えて
熱湯を注いで飲みます。
■外用として使用する場合
ショウガとサンショウを、同量ぐらい煎じて、その煎じ液を
ひび、しもやけに塗布します。
身近な薬草100選:
ツルドクダミ
別名:塊茎-何首烏(カシュウ)茎-夜交藤(ヤコウトウ)
薬用部位:塊茎・茎
使用量:5~10g
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効用:便秘.高血圧.高コレステロール症.白髪.強壮.強精
中国原産で日本各地で野生化している落葉性のタデ科のツル性多年草。
葉の形がドクダミに似ていて、ツルになるのでこのような名前がついています。
昔、唐の時代に何(か)という名前の白髪の老人が、仙人から教えられた
草の根を食べていたら、頭(首から上)がカラスのように黒くなり
驚くほど若返ったという伝説から
生薬の何首烏(かしゅう)という名が付いたといわれます。
白髪や脱毛の悩みを持つ人に効果のある薬草として有名で
薬膳材料や薬用酒原料として親しまれています。
現代科学的にはコレステロールを抑制し動脈硬化を予防する働き
心臓の機能を強め冠状動脈の血流量を増やす働きなど、生活習慣病を予防し
老化を食い止めるさまざまな効果も報告されています。
■調整法
ツルドクダミは、秋に肥大した塊根(かいこん)を掘りとって
2~3程度に輪切りにして、良く水洗いしてから水気をとり、日干しにします。
また、乾燥しやすいように少し蒸すか、細かく切り刻んで日干しにします。
これを何首烏(カシュウ)といい
便秘.高血圧.高コレステロール症.白髪.強壮.強精に用います。
■煎剤として使用する場合
何首烏(カシュウ)1日5~10gを600ccの水で煎じながら約半量まで
煮詰めたものをこして、空腹時に飲みます。
※大量に飲むと便が柔らかくなりすぎますので、注意しましょう。
■薬用酒
何首烏(カシュウ)約200gをホワイトリカー(1.8リットル)に漬け込み
1ヶ月ぐらいから飲めます。
不眠症の方は
夜交藤(ツルドクダミの茎)の薬用酒を寝酒にいかがでしょうか。
身近な薬草100選:
クチナシ
別名:山梔子(サンシシ)
薬用部位:果実
使用量:5~10g
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効用:消炎.鎮静.止血.利胆.打撲
そろそろおせち料理の準備が気になってきていることと思います。
子供たちが大好きな栗きんとんの色付けに、年末が近づくと
買って帰られるのがクチナシの実です。
本州(静岡以西)、四国、九州の暖地の南斜面に自生し、暖かい地では
観賞用としても庭で栽培している人もいるかもしれませんね。
このクチナシの名前は、クチナシの果実が開裂しないので、
クチナシ(口なし)から名付けられたといいます。
■調整法
完熟した果実を、11月ころに霜が下りた後で採取し、
風通しのよいところで陰干しします。クチナシの果実の乾燥したものを、
生薬で山梔子(サンシシ)といいます。
未熟の果実は色素含量が少なく、薬用には適しません。
クチナシの実は、古くから消炎、鎮静、止血薬として黄疸、肝炎、血便
血尿、不安、不眠、吐血に用いられていました。
■煎剤として使用する場合
1回2~3gを200ccの水を加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものを
こして、食前に飲みます。
※胃の弱い人が多量に用いると胃の働きを弱めるので
用量には注意が必要です。
■シップ
クチナシの実5~6個を粉末にして少量のうどん粉、卵白、おろし生姜と
よく練り合わせたり、黄柏末(キハダの木の皮)と酢でよく練り合わせた
ものを和紙にのばして、打ち身やくじいた患部に貼り、乾いたら
取り替えます。
消炎効果があり痛みが和らぎます。昔のシップ薬です。