身近な薬草100選: ハトムギ

和名:鳩麦/生薬名:よく苡仁(よくいにん)
科名:イネ科/属名:ジュズダマ属
                   薬用部位:種子  
                   使用量:10~30g
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効用:胃・十二指腸潰瘍、下痢、むくみ(浮腫・水腫)、小便不利、神経痛、
リウマチ、美容、イボとり

中国南部からインドシナ半島、熱帯アジヤ原産で、古くに日本に渡来しました。
現在全国で栽培されている1年草です。
イネ科ジュズダマ属ジュズダマに非常に似ていますが、、ハトムギの花序は垂れ下がり、ジュズダマは上向きに付き、ジュズダマはこの苞が琺ろう質で堅い点がハトムギと違います。

■調整法
9~10月頃に刈り採って、ややかたい苞、果皮を手でむいてから日干しにします。
これを生薬(しょうやく)で、?苡仁(よくいにん)といいます。

■利用方法

ハトムギ10~30グラムを1日量として、煎じてお茶を飲むように随時飲みます。

ハトムギ60グラムを米と混ぜて煮て粥をつくり、毎日1回位は食べることにより、イボを治療することができまが、イボとりには、多めに煎じることが必要です。
また、妊婦や便秘がちの人の場合には注意する必要があります。

ハトムギには、成分コイクセラノイドがあり、腫瘍抑制作用が確認されていて、イボや肌の老化防止に肌の若さを保ちたいなど、若い女性には愛飲する方が良い結果になります。
また、筋肉の異常緊張によるひきつり、疼痛性身体麻痺などや、母乳増進、整腸などにも効くとされています。

名前の由来は、明治以降に、ハトが好んでその実を食べることから、ハトムギという名がついたといわれますが

身近な薬草100選: アザミ

薊(あざみ) 別名:ノアザミを大薊(たいけい)、アレチアザミを小薊
                薬用部位:葉、根
                使用量:葉20~30g 根15g
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効用:利尿、解毒、止血、強壮

■調整法
夏から秋の花期に採取して、天日で乾燥させます。根は土を水洗いして落としてから天日で乾燥させます

■利用方法
 葉20~30gに水400ccを入れて煎じ、約半量までトロ火で煮詰めたものを1日量として食前または食間に3回服用します。

◎止血
根を1日量15gとして同様に煎じて用います。出血、吐血、鼻血、痔出血などに効果があります。

◎外用薬として
葉の汁を腫れ物や乳腺炎などに外用する。

身近な薬草100選: ウゾッコツ

烏賊骨(うぞっこつ) 別名:海ひょう蛸(かいひょうしょう)
                薬用部位:甲骨(内殻)
                使用量:3~12g
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効用:止血・止帯・固精

■調整法
日本近海や中国沿岸に生息する軟体動物、コウイカ科コウイカなどの内殻、
すなわちイカの甲を用いる。
薬用には細かく砕いて使用するが、一般には焙って粉末にしたものを用いる。
成分は主に炭酸カルシウムですが、ほかにリン酸カルシウムやリン酸マグネ
シウムなども含まれています。

■利用方法

◎収れん・止血
代表的な収れん薬のひとつで、各種の出血に対する止血、傷口や潰瘍に対する
修復に役立ちます。

◎止帯・固精
また、婦人のおりものを止める止帯、精液が漏れるのを防ぐ固精などの作用が
あります。

◎外用薬として
鼻出血や外傷性出血、中耳炎、皮膚潰瘍などに粉末を塗布します。

身近な薬草100選: ホオズキ

酸漿(さんしょう)鬼灯 ※日本では果実を登呂実という
                薬用部位:根 果実 全草
                使用量:3~15g
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効用:せき・たん 黄疸 小便不利 むくみ(浮腫・水腫)

ほおずきの歴史的仮名遣いは「ほほづき」で、語源は以下の通り諸説あるようです。
1.実が人の頬の紅色に似ていることから、「顔つき」や「目つき」などと同じ用法で「頬つき」からとする説。
2.果実から種子だけを取り除き、皮だけにしたものを口に入れて膨らまして鳴らす遊びがあることから、「ほほつき(頬突き)」からとする説。
3.「ホホ」というカメムシ類の虫がこの植物に集まってくることから、ホホがつく意味とする説。
4.実が火のように赤いことから、「ほほつき(火火着)」からとする説。 など

■調整法
7~8月ころの開花中に、地下茎および根を掘り取り、よく水洗いして日干しにします。これを生薬の、酸漿根(さんしょうこん)といいます。
また、全草を乾燥したものを、酸漿(さんしょう)といいます。
熟した果実は、水洗いして日干しにして、1日量8~15グラムを煎じて飲用します。

■利用方法
酸漿根(さんしょうこん)、酸漿(さんしょう)は、せき止め、解熱、利尿薬として発熱、黄疸、水腫に用います。

酸漿を、3~10グラムを1日量として0.3リットルの水を加えて煎じて、約2分の1量になるまで煮詰めます。それを食前に3回に分けて服用します。

酸漿根は、1日量10~15グラムも同様に用いますが、子宮の蠕動運動を盛んにして、緊縮(きんしゅく)する作用もあり、堕胎作用が生じるので妊婦の場合は用いることはできません。

身近な薬草100選: トクサ

木賊(もくぞく)・砥草
                薬用部位:地上茎
                使用量:2~20g
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効用:下痢. 血便.痔.かぜ.むくみ(浮腫・水腫).

トクサの名前の由来は、茎が表面に珪酸(けいさん)を含んでいるために、
ざらつきがあり、非常に堅くなっていて、細工物などを、砥(と)ぐ草という
意味から、研ぐ草(とぐくさ)が転訛して、トクサの名前がついたとされています。

■調整法
春の4月ごろか、8~9月ごろ地上部を刈りとり、よく水洗いしてさっと熱湯に浸してから、日干しにして乾燥させます。
これを、生薬の木賊(もくぞく)といいます。

■利用方法

◎腸出血・痔出血、淋疾や水腫
1日量15~20グラムを水0.4リットルで約2分の1量に煎じて3回に分けて服用します。
また、この煎じ汁は下痢止めにも用います。

◎かぜ
解熱には、1回量2~6グラムを水0.3リットルで2分の1量に煎じて服用します。

◎外用
トクサの茎葉(けいよう)を黒焼きにして、その粉を痔の脱肛(だっこう)にしぼり入れると効き目があるとされます。

身近な薬草100選: カラタチ

枳殻(からたち・きこく)
日本ではダイダイやナツミカンの成熟間近の果実を枳殻(きこく)、未成熟果実を枳実
(きじつ)という
                薬用部位:成熟間近の果実
                使用量:3~5g
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効用:消化器系の機能改善

カラタチは”中国中部を原産とし、古くから日本に渡来したもの”で、唐から来た
タチバナという意味。
枳殻と枳実の区別ははっきりしていなくて、大きいものを枳殻、小さいものを
枳実といったりしています。一般には苦みの強いものを枳実、苦味のうすいもの
を枳殻として扱っています。

■利用方法
◎多くは漢方処方の中で使われています。

◎健胃
食欲が無い時、ダイダイの果皮1~2gを1回分量として1日3回、食前服用。

身近な薬草100選: サルトリイバラ

バッカツ 山帰来(おうばく)
                薬用部位:根茎
                使用量:10~15g
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効用:利尿.解毒.

サルトリイバラは猿捕りイバラのことで、刺のある茎を四方にのばし、やぶの
ようになったところへ猿が追い込まれて捕ってしまうという意味です。
関西以西では、サルトリイバラの葉の大型のものを5月頃にとり、カシワの葉
と同じように餅を包む習慣があります。

■調整法
秋に根茎を掘り取り、細かく切って天日乾燥したものが、和の山帰来(さんき
らい)といい、中国産の土茯苓(どぶくりょう)の代用とします。

■利用方法

◎できものや腫れ物
乾燥した根茎10~15gを1日量として、水200ccを加えて煎じ、約半量まで煮
詰めて空腹時に3回に分けて服用します。

◎ニキビ
根茎10gとドクダミ15gハブ茶(エビスグサ)20gを混ぜて水500ccを約半量
まで煎じて、茶を飲むように1日数回に分けて服用します。

◎薬用酒
赤く熟した果実は、ホワイトリカーに漬けて薬用酒にします。

また、若葉を春先に、ゆでて水にさらして、おひたし、あえもの、天ぷらにし
て食べます。

身近な薬草100選: キハダ

黄柏(おうばく)
                薬用部位:樹皮
                使用量:2~5g(粉末1g)
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効用:苦味健胃.整腸.消炎.

木の皮をはぐと、鮮やかな黄色が目に入ってきます。キハダの名前の由来です。
各地で薬木として親しまれ、山陰地方の煉熊(ねりくま)、吉野の陀羅尼助
(だらにすけ)、木曾のお百草など、常備薬の原料として用いられています。

■調整法
7-8月に樹皮をはぎ、コルク層を取り除いた内皮を乾燥させたものが、生薬の
黄柏(おうはく)です。

■利用方法
◎漢方処方に
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)温清飲(うんせいいん)知柏地黄丸(ちばく
じおうがん)などの漢方処方に配合され、熱(炎症)を冷ます時に使われます。

◎健胃、下痢止め
煎液は苦味が強いので、一般に粉末にして用います。粉末を1回1g1日3回
食後に服用します。

◎シップ
打撲には、黄柏の粉末に酢を加えて、パスタ状によく練り、患部に直接塗って
ガーゼを当てて乾いたら新しく取り替えるようにします。
クチナシの実の粉末と混合することもよくあります。

※キハダの主成分は、イソキノリンアルカロイド(ベルベリンを含む)
セスキテルペンラクトン、ステロールを含み、アルカロイドの作用により
抗菌、抗生作用を有します。

身近な薬草100選: キンミズヒキ

仙鶴草(せんかくそう)龍牙草(りゅうげそう)
                薬用部位:全草
                使用量:10~15g
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効用:止瀉.利胆.消炎.

「ヒッツキグサ」と言うと、ああっ!って思い出す方も多いと思います。
果実が衣類に簡単につきやすいことから、ヒッツキグサという別名があるのが、
キンミズヒキです。
キンミズヒキは金水引の意味で、花が鮮やかな黄色で、花穂の形が水引に似て
いるので付いた名といわれます。その名前から、祝い事に茶用にも使われます。

■調整法
夏から初秋の開花期に全草を掘り採り、水でよく洗って天日で乾燥します。
生薬名は仙鶴草(せんかくそう)龍牙草(りゅうげそう)といいます。

■利用方法
◎喀血、血便、子宮出血などの止血
1日量10~15gに、500ccの水で煎じて、3分の1まで煮詰めたものを
3回に分けて食間に温めて服用します

◎うがい
口内炎のとき煎じ液でうがいをします。

◎入浴剤
浴剤として、疲労回復、筋肉の疲れをとるときなどに風呂に用いられます。

◎しっぷ
皮膚炎、うるしかぶれ、にきび、などに全草を煎じた液で湿布します。

 春、やわらかい若芽をおひたしやあえもの、汁の実として食用にします。
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キンミズヒキの名前の由来は、「水引」の意味で、夏に黄花の小花を細長く
穂のように咲かせる姿から「金色の水引」に見たてこの名前がつきました。

中国では、果実の刺毛が内側に曲がった姿から「竜の牙」を連想して
龍牙草という生薬名もあります。

身近な薬草100選: トチュウ

杜仲
                薬用部位:樹皮 葉
                使用量:3~20g
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効用:精力減退.関節痛.腰痛.

トチュウ茶ブームにより、誰もが知っているトチュウですが、漢方ではもとも
と樹皮を使うことは、あまり知られていません。
トチュウ茶は、造船不況の折に、因島の日立造船が研究し、トチュウの葉っぱ
に樹皮と同様の成分があることを見つけたことに始まります。

■調整法
10年以上たった木を選び、樹皮を剥ぎ取り天日で乾燥したものが、生薬名で
杜仲(とちゅう)といいます。

■利用方法
性質は穏かで補養強壮薬として用いられていて、応用される領域は幅広く、
高血圧、動脈硬化予防、更年期症状改善、そして精力減退のいずれにも良好な
効果がみられています。

今はトチュウ茶を気軽に飲むことからはじめられます。

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葉、枝、幹皮ともに折ると銀白色の糸をひくことが特徴です。
これは、グッタペルカですが、強い血圧降下作用があるとされています。
また、このグッタペルカという物質は、科学的、物理的にも優れた性質を
もっていて、酸やアルカリ、塩類に強く、化学薬品、医療機器の部品材料、
電気絶縁材料として汎用されています。