身近な薬草100選:
カラワヨモギ
別名:茵チン蒿
薬用部位:花穂
使用量:10~20g
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効用:消炎.利尿.黄疸.肝炎.じんましん
植物の名前にはいろいろありますが、自生する場所がその植物の特徴という
ことから、名づけられることも多くあります。
日当たりのよい河原に多く自生し、ヨモギに似ていることからこの名前が
付きました。
黄疸の妙薬として、民間で多く利用されてきました。
■調整法
8月下旬~9月上旬の花期に花穂(かすい)を刈り取り、刻んで陰干しにします。
これを生薬(しょうやく)で、茵チン蒿(いんちんこう)といいます。
■利用方法
漢方では、茵チン蒿湯(いんちんこうとう)や茵チン五苓散(いんちんごれい
さん)として用います。
◎黄疸の初期、胆のう炎
茵チン蒿10gを約600ccの水で約半量なるまで煎じて、3回に分けて服用
◎外用
皮膚のかゆみには、茵チン蒿の煎じ液で塗布します。
また、糸状菌の繁殖を抑える作用があることから、煎じ液を水虫、たむしにも
外用します。
※日本では、一般に花穂を薬用として用いますが、中国では新芽のときの全草を
用い、生薬では、綿茵チン(めんいんちん)と呼び、茵チン蒿(いんちんこう)と
同様の目的で用いています。
中国の漢方薬で茵チン蒿といえば、綿茵チンを使用していること理解ください。
胆のう炎、肝炎には、日本で使用する花穂の方が薬効があるといわれています。
身近な薬草100選:
サフラン
別名:番紅花 バンコウカ
薬用部位:雌しべの柱頭
使用量:0.5~1g
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効用:鎮静.生理不順.血ノ道. 妊婦は使用しない.
若い人たちは、サフランというと薬用よりサフランライスやブイヤベースの
スパイスとして馴染みが深いのではないでしょうか。
■調整法
開花時の朝、花を摘み、一花ずつ雌しべの濃赤色の部分を抜き取り
日陰で乾かします。
これが生薬の番紅花(ばんこうか)、サフランです。
■利用方法
◎生理痛、頭痛、不眠、風邪
サフラン1回量0.5g(4~5本)をコップに入れ、熱湯を注いで飲みます。
◎サフラン酒
サフラン20gをホワイトリカー1.8リットルに約3ヶ月つけます。
※サフランは通経作用が強いので、妊婦は禁忌です。
身近な薬草100選:
ウイキョウ
別名:茴香 フェンネル
薬用部位:果実
使用量:5~10g
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効用:健胃駆風(腹にたまったガスを排出すること).胃痛.去痰.
冷えによる腹痛.腎臓の弱い時の腰痛
この時期になると茴香や大茴香の粉末が売れ出します。
店の隣がつり具屋さんということもあり、これらの漢方をつりの餌に入れる
そうです。配合はそれぞれのヒミツということです。
チヌ釣りに使うんですって。
■調整法
完全に熟す少し前に実を採り。2~3日間日干しにします。
これが生薬の茴香(ういきょう)です。
■利用方法
大正漢方胃腸薬で有名な安中散(あんちゅうさん)にも配合されていて
冷え性、神経質で胃痛や胸焼けのあるものに用います。
◎粉末では1日量0.5~2g
最大で3gまで
◎煎じる場合は1日量5~10g
果実を水蒸気蒸留して得た精油をウイキョウ油といいます。
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ウイキョウは人によっては異臭とも感じる香りであり、特にそれが強いのが
果実です。中国では魚の香りを回復させるということで「茴香」と名づけら
れたいいます。
ヨーロッパ原産で、果実をフェンネルと呼び、料理の香辛料として使われて
います。
身近な薬草100選:
アロエ
別名:芦カイ
薬用部位:葉
使用量:エキス0.05~0.3g
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効用:下剤.通経.キダチアロエの新鮮葉(消化不良.胃炎.緩下)
アロエは『医者いらず』の名で呼ばれるように、利用範囲が広く、よく使われる
民間薬草です。
一般家庭で栽培されているものは、キダチアロエと呼ばれる品種が多く、葉は
極めて肉が厚く、傷つけると汁がポタポタ出てきます。
■調整法
葉には、粘液が多く切ると汁液が出て、汁液はしばらくすると橙色に変色して
きます。これは含有されるアントラキン類の成分によるもで、センナ葉や大黄
にも含まれていて緩下作用の主成分です。
生薬のアロエは、葉汁を集めて煮詰めたもので、黒い塊です。
■利用方法
◎やけど、切り傷、虫さされ
皮をむいて、中の葉肉を患部に貼り付けます。
◎胃の痛み・便秘
すりおろして、盃に半分ぐらいを毎食後に飲みます
量を増やすと緩下作用が表れて便秘によいとされます。便秘にはその2倍量を・・・
◎苦味健胃剤
苦味健胃剤としてはアロエエキスを1日3回0.02~0.05gを毎食後に、
また、常習の便秘症には1日3回0.05~0.3gを食間に服用します。
※生で利用する場合は量に注意して、新鮮なジュースなら茶さじ1杯が限度です。
※妊婦や生理中の婦人は服用を避けてください。
身近な薬草100選:
モモ
別名:桃仁 トウニン 桃葉
薬用部位:種子 葉
使用量:3~5g 5~10g
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効用:婦人病.更年期障害.便秘.あせも.
岡山県特産の桃・・・中国では黄河流域で3000年も前から栽培されていたそう
です。果実の王と称され、魔よけ・長寿の象徴として『桃太郎』をはじめ多く
の伝説を残しています。
■調整法
モモは、6~7月ころ熟した果実から核の中にある種子を取り出し乾燥させます。
これが生薬の桃仁(とうにん)です。
また、2~3月ころの開花期の蕾を採取して乾燥したものを、生薬では白桃花
(はくとうか)、葉を水洗いして乾燥したものが桃葉です。
■利用方法
桃仁は単味では、産前、産後、血の道、月経不順、更年期障害に、3~5gを
煎じて服用します。
駆お血(血の滞りを改善)剤といわれる漢方処方の多くに配合されています。
◎便秘に
白桃花は緩下剤として、1回2~3gを適量で煎じて服用します。
◎入浴料
あせもには、新鮮な葉を水洗いして、布袋に入れて風呂浮かせて入浴します。
葉5~10gを180?の水で煎じて半量にし、あせもの患部に塗る方法もあります。
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桃仁によく似たものとして、アンズの種子の杏仁がありますが、いずれも
有毒な青酸配糖体を含んでいるので、素人療法は遠慮ください。
身近な薬草100選:
ハス
別名:蓮肉 レンニク 蓮葉(荷葉) レンヨウ(カヨウ)
薬用部位:果実 葉
使用量:5~10g
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効用:強壮.滋養.利尿.止瀉.鎮静.健胃
多年生の水生植物で、レンコンとして栽培され、観賞用としても庭池に植えら
れます。夏に生長して冬に葉が枯れ、地下茎がいわゆるレンコンです。
■調整法
秋、果実が熟してきたら花床を切り取り、天日で乾かし、果実を取り出します。
殻付きの果実を蓮実(れんじつ)、殻を取り除いたものを蓮肉(れんにく)
または蓮子(れんし)といいます。
葉は夏に取り、水洗いして天日で乾燥してから保存。
これが生薬の蓮葉(れんよう)または荷葉(かよう)といいます。
■利用方法
中国ではハスの実は、お菓子やおかゆ、薬膳料理に取り入れられるような
身近なものです。
◎蓮実(れんじつ)・蓮肉(れんにく)は強壮、止瀉、鎮静、健胃に
その粉末を1日量5~10gを3回に分けて食間に服用。
◎ハスの葉は、利尿作用や代謝向上でダイエット茶に多く配合されています。
また、
レンコンの節の部分は、藕節(ぐうせつ)として痔の止血などに利用されて
います。
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昭和26年、2000年以上も前の種子が千葉市で発見され、その種子から発芽
育成が行われました。国内はもとより世界数カ国へ分根植栽され、毎年みご
とな花を咲かせています。
身近な薬草100選:
ベニバナ
別名:紅花 コウカ
薬用部位:花
使用量:1~5g 5~10g
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効用:駆血(血の道).生理不順.腹痛.動脈硬化.打撲
ベニバナの名はベニ(紅)の原料取るところから付けられた名です。
古くから染料、化粧品(口紅)に用いられていましたが、これは花弁に含まれ
ている紅色色素カーサミンによるものです。
■調整法
6-7月ころ赤くなった花だけを採取して乾燥します。
このベニバナの乾燥したものを生薬で紅花(こうか)といいます。
■利用方法
産前、産後、腹痛など婦人病一般には、紅花3~5gを煎じて服用します。
◎薬用酒
紅花30~40gをホワイトリカー1.8リットルに漬け、2ヶ月程度してハチミツ
を適量加えます。きれいなベニバナ酒が出来上がり、婦人病一般や打撲の
外用に用います。
ベニバナ油:アメリカ産の棘のない品種の種子の脂肪油には、リノール酸が
70%含まれています。
リノール酸には血液中のコレステロールを減らすという働きがあります。
※よく似た名前で、蕃紅花(ばんこうか)とは、サフランのことです。
身近な薬草100選:
ネムノキ
別名:合歓 ゴウカン
薬用部位:樹皮 花
使用量:10~15g 5~10g
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効用:強壮.利尿.鎮痛(関節.腰).精神安定
花の美しいことと、葉が夜に閉じるという特殊性のため、万葉の昔から恋歌
などにも詠まれています。
■調整法
7-8月にに樹皮を採取して天日乾燥させます。
これを生薬で合歓皮(ごうかんひ)、花は合歓花(ごうかんか)といいます。
■利用方法
◎関節・腰痛
合歓皮10~15gを水500ccで煎じて1日2~3回に分けて服用。
◎精神安定、不眠
合歓花(ごうかんか)を5~10gを水500ccで煎じて1日2~3回に分けて服用。
◎シップ
関節痛や腰痛、うちみには、合歓皮10~15gを煎じ、液を患部に塗ります。
ねんざに樹皮を黒焼きにしてキハダの粉末を半量づつ混ぜて酢と練り合わせ
て患部に塗布します。
◎入浴剤
乾燥した葉、小枝、樹皮を煮出してから風呂に入れ、関節痛、腰痛、打ち身、
捻挫などに利用します。
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ネムノキは、古くはネブと呼ばれていましたが、これは夜になると小葉が
お互いに重なり合って寝ることから名づけられたといいます。
また、漢名の合歓(ごうかん)は、夜の葉の状態を歓びあっていると表現
したものです。
身近な薬草100選:
ウツボグサ
別名:夏枯草 カゴソウ
薬用部位:花穂
使用量:5~10g
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効用:消炎.利尿(膀胱炎.腎炎).口内炎.へんとう炎に外用
江戸時代に名づけられた植物名には、日常使われている道具や器具にたとえて
いる場合がよくあります。
ウツボグサの名は、花穂の形が武士が矢を入れるのに使った靭(うつぼ)に
似ているため付いたといわれます。
■調整法
ウツボグサは、8月初旬、花穂が褐色になり始めたころ、花穂のみを採取して
日干しにして、よく乾燥させます。
これが生薬で夏枯草(カゴソウ)といいます。
■利用方法
夏枯草は、消炎性の利尿剤として膀胱炎、腎炎、るいれきなどに使われます。
1日量10g、500ccの水を入れて、約半量まで煮詰めたものを、3回に分けて
食間に服用します。
※夏枯草にはタンニンが多く、長期間連用すると胃を刺激するために、
胃弱の人は服用に際しては注意が必要です。
◎口内炎、へんとう炎にうがい
カゴソウ3~5g煎じ、煎液でうがいをします。
◎結膜炎の洗眼液として
◎打撲傷
ウツボグサの生の葉を潰しての患部に塗る。または葉を煎じて塗る。
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ウツボグサは8月頃の真夏に花穂だけが急に変色して褐色になり、まさに
枯れたようになるために夏枯草(かごそう)の名前があります。
身近な薬草100選:
ゲンノショウコ(現の証拠)
別名:ぼう牛児
薬用部位:地上部
使用量:10~20g
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効用:健胃整腸(下痢.便秘).高血圧予防(ドクダミ.ハブ茶と)
ゲンノショウコは薬草の効果が、すぐに証拠となって現れることから名づけ
られたといいます。
イシャイラズ・イシャナカセ・ゲリドメ・セキリグサなどの方言もあり
果実がはじけて飛んだあとがミコシの飾りに似ていることからミコシグサ
葉の形がネコの足跡に似ているのでネコアシグサなどの呼び名もあります。
それだけ、身近な薬草だったということでしょう。
■調整法
夏の開花期(7~8月頃)に全草を抜き取り、根を除いた地上部を天日で
乾燥させます。
道端での採取の場合は、泥をよく洗い落とす必要があります。
■利用方法
ゲンノショウコは、飲みすぎても便秘・下痢などの副作用がなく、優れた
健胃薬草といえます。
◎下痢止め
1日量20gに、水500ccを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものを
温かくし、適宜2回に分けて服用します。
◎胃腸の弱い人
お茶代わりに飲んでもよく、利尿の目的で使用するときは、10~15グラムを
5~10分ぐらい、麦茶のように煮だして服用します。
◎高血圧予防
ゲンノショウコ10g、ドクダミ10g、決明子(けつめいし)を少し炒ったもの
5gを煎じて、お茶代わりに飲むとよく効くとされます。
◎入浴料
冷え性、婦人の血の道には、
ゲンノショウコ風呂(ゲンノショウコ100gとヨモギ100g)を用います。