身近な薬草100選:
オキナグサ
翁草 白頭翁
薬用部位:根
使用量:3~5g
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効用:熱性の下痢.炎症.止血.
オキナグサは、小さいながらも独特の気品を備え、うつむいて遠慮がちに咲く
姿は、何故か人をひきつけ、万葉の昔から詩歌に詠まれ、親しまれてきたのも
当然のような気がします。オキナグサは翁草の意味で、あたかも老人の白髪頭
を思わせることから名づけられています。
■調整法
夏ごろ、根を掘り取り、太い部分は縦断して天日乾燥したものが、生薬の白頭
翁(はくとうおう)です。
■利用方法
※民間の利用は外用だけに留めるのが注意が必要です。
中毒症状は嘔吐、下痢、血便、けいれんなどがあるので注意が必要です。
漢方では
白頭翁湯(はくとうおうとう)
白頭翁・黄連・黄柏・秦皮を混ぜて、熱性、出血性下痢に使います。
◎外用塗布
民間で根をすりおろして、その汁液を痔の痛むときに塗ります。
また、小児のしらくもにも塗って効き目があるとされています。
葉のしぼり汁は、たむしに付けると効き目があるとされます。
身近な薬草100選:
ガマ
蒲黄
薬用部位:花粉
使用量:5~10g
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効用:消炎.利尿.止血.
”大黒さまのいうとおり、きれいな水で身を洗い、ガマの穂綿にくるまれば、
兎はもとの白兎・・・。因幡(いなば)の白兎の童謡に出てくるガマの穂綿とは、
実際はガマの花粉のことで、止血薬として外用されることから、この神話は理に
かない、日本の医薬の始まりとされています。
最近は、次世紀ファームとやらの、怪しげな健康食品の原料がヒメガマだった
ことで、有名になってしまいましたね。
■調整法
夏ごろの開花期に雄花穂だけを採取し、布袋に入れて袋のままたたき、花粉を
落として集めたのが、生薬の蒲黄(ほおう)です。
■利用方法
◎下血・吐血に
乾燥した花粉5~10gを約500ccの水で煎じて、1日3回に分けて服用する。
乾燥花粉をそのまま、1回1g程度を3回服用します。
◎外用塗布
乾燥花粉を火傷・鼻血の傷口に塗布します
痔の場合は、乾燥花粉を豚脂で練って肛門に2~3回入れます
身近な薬草100選:
ミョウガ
茗荷
薬用部位:根茎
使用量:5~10g
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効用:去痰.鎮咳.のどの痛み.
ミョウガは日本原産で、しかも日本でしか食用とされない野菜のひとつです。
中国では食用としませんが、江西や浙江などの山村に生えていて、葉やつぼみ
を煎じたり、汁などを薬用としています。
■調整法
夏ミョウガは、7~8月頃に出るつぼみを採取、秋ミョウガは9~11月に出る
つぼみを採取して食用にします
■利用方法
◎シップ
眼の疲れには、根茎を摩り下ろした汁を薄めて、眼の上に温湿布します。
また、しもやけには、根茎の摩り下ろしたものを患部に温湿布します。
◎入浴料
ミョウガの生葉を粗く刻み、手拭い二つ折りの袋にたくさんつめて
浴槽に浮かべて入浴すれば、香りもよく、湯冷めしにくくてからだが
温まりますから、神経痛やリュウマチ、肩こり、腰痛、
冷え性などに効きます。
浴槽の中で、袋をもんで精油を出すようにすればいっそう効果的です。
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物覚えの悪い般特という坊さんは自分の名前まで忘れてしまうので、
かわいそうに思ったお釈迦様が、名前を書いた札を首にかけてやったところ、
その札のことまで忘れてしまった。般特が死んで葬られた墓から
おかしな草が生えたので、名前を荷った般特にちなみに茗荷という名前が
つけられたという話があります。
身近な薬草100選:
ツリガネニンジン
別名:沙参(しゃじん)
薬用部位:根茎
使用量:5~10g
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効用:去痰.鎮咳.のどの痛み.
岡山県内各地でも日当たりのよい山際や道端で普通に見られる多年草。
ツリガネニンジンの名前の由来は、この釣鐘形の花と、根が朝鮮ニンジンに
似ていることから、このふたつの特徴を合わせて名付けられたといいます。
昔から生活の糧のひとつの山菜として親しまれてきました。
■調整法
夏の終わりごろ根を掘り採り、ひげ根を取り除いて水で洗い、日干しにします。
これを生薬で沙参(しゃじん)といいます。
■利用方法
1日量5~10gとして、200ccの水で煎じ、約半量まで煮詰めたものをこして、
毎食後3回に分けて服用します。
胃の弱い人は、ショウガを加えるとよいでしょう。
◎外用
かいせんなどの、皮膚のかゆみに外用する場合は、煎じ液をガーゼにしみ込ま
せて貼布します。
食べ方:春に芽生えた若苗を摘んで、ゆでて水にさらしてから調理します。
あえもの、汁のみ、おひたし、油いためして食べます。
春先のツリガネニンジンの若芽は非常に美味しいものです。
身近な薬草100選:
アザガオ
別名:牽牛子(けんごし)
薬用部位:種子
使用量:0.5~1.5g(粉末)
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効用:峻下.
アサガオは観賞用として知られていて、小学時代の夏休みの宿題で発育観察を
した人も少なくないと思われます。薬用植物として取り上げると、びっくりさ
れますね。
■調整法
10月ごろ、花が咲き終わったころ刈り取り、種子を選別して天日で乾燥したもの
が生薬で牽牛子(けんごし)といいます。
■利用方法
◎峻下
粉末にして0.5~1.5g程度をお湯で服用します。
強い下剤の効果があるので、決して量を過ごさないように注意ください。
※瀉下作用が激しいため、素人は絶対に用いないことで、とくに妊産婦や子供は
注意が必要です。
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牽牛子(けんごし)の名前は、農民が薬の謝礼として牛を牽いて行ったことや、
牽牛星の出るころに開花することから名づけられたといいます。
身近な薬草100選:
トネリコ
別名:秦皮(しんぴ)
薬用部位:樹皮
使用量:3~10g
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効用:消炎.収斂.
トネリコの仲間には、アオダモ(コバノトネリコ)があり、これは野球のバット
の材料として知られていて、最近、植樹が呼びかけられているようです。
名前の由来は、アオダモの枝を切って水に入れておくと、殺菌性の強い、クマリ
ン配糖体・エクスクリンが水に溶け出して、水が藍色の蛍光を出すことからアオ
ダモと呼ばれています。
■調整法
春から夏に、樹皮を採取して天日で乾燥させます。 これを生薬で、秦皮(しんぴ)
といいます。
■利用方法
◎尿酸の排出に
樹皮を採取し、渋皮が去って1回1~3gをコップ1杯の水に浸け、その緑色の滲出液
を1日3回空腹時飲む。
◎下痢止めや解熱
などには、1回量3g、水300ccを半量まで煎じて服用します。
◎洗眼剤
結膜炎などの洗眼に、秦皮10gを水400ccを半量まで煎じた液で洗眼します。
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漢方の古書、神農本草経には、秦皮を「久しく服すると頭髪は白くならず、不老
である」という記述があります。
また本草綱目では、「目を明にし、目の赤腫や疼痛、涙のやまぬときに用いる」と
いう記述もあり、古くから目の薬として用いていたことがわかります。
身近な薬草100選:
クロモジ
別名:、釣樟(ちょうしょう)
薬用部位:根皮
使用量:10~15g
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効用:健胃.止血.
爪楊枝のことを、くろもじと呼ぶ料理屋言葉があり、また高級菓子にクロモジ
製の楊枝がよく添えられています。
楊枝を使う習慣はインドに始まり、江戸時代には庶民の間にも普及したと
いわれています。クロモジが爪楊枝に使われるようになったのは、香りがよく
殺菌力があり、歯の衛生に適しているからと思われます。
■調整法
根の皮を必要時に掘り取って、天日乾燥します。このクロモジの根皮を乾燥した
ものを生薬で、釣樟(ちょうしょう)といいます。
■利用方法
胃腸炎や脚気に1日量約10~15gを煎じて服用すると効き目があるとされています。
◎外用
いんきん、たむしなどには、根皮の煎じ液で患部を洗います。
切り傷には、粉末を止血として使います。
クロモジの葉には、芳香のある油分が多く含まれていて、香水、石鹸の香料とし
て用いられています。
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和名のクロモジは、樹皮の黒い斑点を文字に喩えたとも言われています。
身近な薬草100選:
アマチャヅル
別名:七葉胆(しちようたん)
薬用部位:茎、葉
使用量:3~5g
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効用:鎮静.強壮.
もともとアマチャヅルは中国では薬用にされるといわれていましたが
日本では飢餓の時の非常食とされたに過ぎず、あまり関心のもたれない
雑草でしたが、最近は朝鮮人参(オタネニンジン)と同じ成分を含んでいると
いうことで、注目を集めるようになりました。
■調整法
8-9月に茎、葉を採集し、天日乾燥します。生薬名では七葉胆(しちようたん)
といいます。
■利用方法
主成分が、オタネニンジンと同様であり、含量もほぼ同じとされていて
これからの研究が期待されます。
◎お茶とて
乾燥した茎葉5gを約1リットルの水で番茶のように煮出して服用します。
身近な薬草100選:
ウスバサイシン
別名:茅根
薬用部位:根茎、根
使用量:1~3g
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効用:鎮痛.鎮痙.鎮咳.利尿
県内ではウスバサイシンによく似たフタバアオイが見つけられ、これは徳川の
葵のご紋でなじみ深いものです。
■調整法
7-9月に根茎と根を掘り取り、日陰で乾燥したものが、生薬の細辛(さいしん)
です。根は細くて噛むとピリッとした辛味があるのでこの名前があります。
■利用方法
ウスバサイシンは単一で用いるよりも、他の生薬と調剤されることが多く、鼻炎
の漢方として有名な、『小青竜湯』『麻黄附子細辛湯』にも配合されています。
◎うがい
口臭を防ぐ目的で、煎液をうがいに使います。
◎小児の口内炎止血
小児の口内炎に細辛(さいしん)の粉末をよく練って、臍(へそ)の上に貼る
ことが「衛生家宝方」という古典の中に見られ、興味ある用法です。
身近な薬草100選:
ビワ
別名:枇杷葉
薬用部位:葉
使用量:5~15g
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効用:清涼.止渇.利尿.鎮咳.健胃.暑気あたり.湿布(打撲.ねんざ)
江戸時代には枇杷葉湯(びわようとう)として、庶民の夏の暑気払に盛んに
飲まれていました。
枇杷葉湯は、ビワの葉に肉桂、霍香、莪朮、呉茱萸、木香、甘草などを合わせ
て、煎じて作ったものです。
■調整法
葉は必要なときに採取し、葉の裏の毛を除き、水洗いして用います。
乾燥したものが生薬の枇杷葉(びわよう)です。
■利用方法
◎あせも
葉を3枚ほどちぎり、水500ccほどで煮出し、冷めた汁で患部を洗います。
◎打ち身、ねんざ
ハイキングのときなどの切り傷に、この穂の毛をつけると止血効果があります。
葉を3枚ほどホワイトリカーに浸し、数週間おいてからこし、脱脂綿に浸して
患部にあてます
◎咳止め、暑気あたり、健胃
葉約10gをせんじて、茶剤として用います。
※枇杷の葉温灸療法というのがあり、生の葉と棒状の灸を用いて行われます。
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