身近な薬草100選: ザクロ

別名:石榴皮(せきりゅうひ)
                薬用部位:根皮・樹皮
                使用量:8~20g
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効用:条虫駆除
裂けると甘酸っぱい果肉が顔をのぞかせるザクロ。
ザクロジュースで話題になりましたが、国民生活センターで下記のような
報告が出ています。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20000406_2.html

■調整法
8-9月ころに根皮または樹皮をはいで天日で乾燥したものを、生薬で石榴皮
(せきりゅうひ)といいます。

■利用方法

◎条虫駆除
条虫駆除薬として用いますが、腹痛や嘔吐などの副作用を起こすことがある
ため、注意を要します。

◎うがい
のどのただれや扁桃腺炎には果皮の煎じ液をうがいとします。

◎薬用酒
果実を皮ごと砕いて砂糖を入れたホワイトリカーに漬けると、味のよい薬用
酒になります。

※煎じ液は、胃の粘膜を刺激するので、胃炎などの症状がつよい場合には
用いてはいけません。

身近な薬草100選: センナ

別名:番瀉葉
                薬用部位:葉
                使用量:2~6g 0.5~2g
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効用:緩下 妊婦には禁忌

日本の薬草ではないが、良くも悪くも身近で耳にすることの多い薬草が
センナです。日本の市場に出ているチンネベリー・センナは、アラビアから
インド分布しています。

■調整法
葉を乾燥したものが生薬のセンナ葉です。
採取直後のものは腹痛を起こすものが多いので、少なくとも1年は経過した
ものを用いたほうが良いでしょう。採取後の期間が経過することにより
腹痛の原因となる成分が酸化されてなくなります。

■利用方法
瀉下(しゃげ)作用をしめす主要な成分は、アントラキノン類のレインや
センノサイドA,B,C,Dです。
そのうち、もっとも効果が強いのはセンノサイドA,Bです。

◎下剤
浸剤(お湯を注いだだけ)か粉末にして用います。
1日量2~6gに熱湯200ccを加えて5分間、葉をこしをして、浸液を1日3回食間
に服用します。また、粉末の場合は1日量0.5~2gとします。

※妊婦の場合には子宮収縮も起こるので、注意が必要です。

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ヨーロッパでは、古くから薬用として使用されていますが、中国や日本では
比較的新しいものです。センナは、日本薬局方にも収録されています。

中国では、番瀉葉(ばんしゃよう)といわれています。中国本土になく
国外より入ってきている薬草の多くに「番または蕃」の文字が
頭についています。

身近な薬草100選: チガヤ

別名:茅根
                薬用部位:根茎
                使用量:8~20g
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効用:消炎.利尿.腎炎.鎮咳.止血

甘いものが少なかった昔の子供たちは、山野に自生する植物を採ってきて、
おやつ代わりに食べていました。チガヤもそんな植物のひとつで、ツバナとも
呼ばれました。江戸時代には、これを売り歩いたといわれます。

■調整法
晩秋に根茎を掘り取り、水洗いしてから、ひげ根を除いて日陰で乾燥したもの
が、生薬の茅根(ぼうこん)です。

■利用方法

◎利尿消炎
顕著な利尿消炎作用があります。1日15gを煎じて飲みます。

◎止血
ハイキングのときなどの切り傷に、この穂の毛をつけると止血効果があります。

※虚弱者の利尿作用に適していて、茯苓、猪苓、木通などの利尿生薬より
 効果がよいとされています。

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チガヤのチは、千の意味で、多く群生するからという説と、若い葉をちぎると
切り口から少し赤みのある汁が出て、これを血に見立てて、血のカヤがチガヤ
になったともいいます。
また、俗にススキをオトコガヤ、チガヤをオナゴガヤというのは、チガヤには
ススキのように手を切る荒さがないためといいます。

身近な薬草100選: カラスビシャク

別名:半夏(はんげ)
                薬用部位:塊茎
                使用量:3~8g
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効用:鎮嘔.鎮吐.駆水

植物名の前に動物名をつけたものは少なくありませんが、これは「人は食べら
れない」とか、直接関係のないものも多くあります。
カラスビシャクもあまりなじみのない名前ですが、コンニャクやサトイモと
同じ仲間で、よく似た花が咲きます。長い柄と苞葉の形をカラスが
使うというヒシャクに見立てたとされます。

■調整法
7-8月に球根を掘り取り、約3%の塩水に入れてしばらく放置し、いも洗いの
要領で黒褐色の外皮と根を取り除き、皮がとれたら塩分が無くなるまで良く洗
います。その後、天日乾燥したものが生薬の半夏(はんげ)です。

■利用方法
単独では飲みにくく、むりに飲むと逆に嘔吐をする場合がありますので
生姜を加えて用いると飲みやすくなります。

◎はきけ
半夏8gと生姜5gに水500cc加えて、煎じたものを1日数回に分けて少量ずつ
冷やして服用します。

◎つわりの漢方薬
茯苓と生姜を加えた小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)があり
ます。つわりだけでなく、めまい、動悸などや特に悪心が強く持続して嘔吐を
繰り返すものにもよくききます。

※地上部、地下部ともに食べると強いえぐ味があり、また半夏を粉末に
するとき直接皮膚につくと炎症を起こすことがあるので注意が必要です。

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方言のヘソクリは、農家の人が掘り取って調整し、これを売って小遣い稼ぎ
をしたことからついたといいます。
生薬名の半夏は、夏の半ばにカラスビシャクの花が開花するためにつけられ
ました。

身近な薬草100選: オトギリソウ

別名:小連翹(しょうれんぎょう)
                薬用部位:全草
                使用量:5~10g
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効用:鎮痛.止血.打撲.神経痛.

オトギリソウは弟切草の意味です。江戸時代は、鷹匠の家に代々伝わる鷹の
秘伝薬がオトギリソウであることを、弟が他人に漏らしたため、怒った兄が
弟を切ってしまい、これを人々が哀れんで弟切草と名づけたといいます。
そのときに庭に栽培していた薬草に弟の血潮が飛び散り、その跡が葉に
残っている(後述のヒペリシン)のだとされています。

■調整法
全草を8~10月の果実が成熟するころ刈り採り、天日で干して乾燥させます。
これを生薬で、小連翹(しょうれんぎょう)といいます。

■利用方法

◎生理痛・神経痛
生理痛・神経痛の鎮痛剤として用いる場合には、オトギリソウを刻み、1回量
5gに水300ccを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものを服用します。

◎うがい
扁桃腺炎などの鎮痛薬として、煎じ液でうがいをします。

◎打撲傷
外用には必要時に適量の生葉を採取して用い、民間での創傷、打撲傷には
新鮮な葉からしぼり汁を取り、傷に塗布します。
又、オトギリソウを刻み10~20gを煎じて、その煎液で患部を湿布します。

◎浴料
浴剤としてもリューマチ、神経痛、痛風などの鎮痛に効き目があるとされます。

※オトギリソウには、成分としてタンニンが多く含まれていますが
特有なものとして葉の表面に褐色の油点が見られるが黒紫色素のヒペリシンが
知られています。
ヒペリシンは紫外線を強く吸収して、生体内における光化学反応を異常に
促進するものです。
オトギリソウを食べた牛や馬が太陽光線に当たると、強い皮膚炎を起こし
脱毛しますが、これがヒペリシンの作用と考えられます。

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中国では、果実の中の種子が並んでいる様子が翹(ぎょう・女性の髪飾りの
一種)に似ている、連翹(れんぎょう)という植物があり、それより小さい
ので小連翹(しょうれんぎょう)と呼ばれます。

身近な薬草100選: エンジュ(槐)

別名:槐花 槐米 槐角(果実)
                薬用部位:花蕾 果実
                使用量:5~15g
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効用:止血.高血圧.動脈硬化

エンジュは、耐寒性耐乾性にすぐれているため、北京市などでは街路樹として
用いられています。害虫も少なくて長命なため、庭木、街路樹、公園樹として
各地で栽培されています。

■調整法
6月ごろのつぼみを採取し、天日干しして乾燥したものを生薬で槐花(かいか)
または槐米(かいべい)といいます。
また、葉を槐葉(かいよう)、果実を槐角(かいかく)、若い枝を槐枝(かい
し)、根を槐根(かいこん)、幹および根からコルク層を取り除いた皮部を
槐白皮(かいはくひ)、幹から出る樹脂を槐膠(かいこう)といいます。
すべてが薬用となります。

■利用方法
おもにつぼみの槐花と果実の槐角が用いられます。

◎止血
止血剤として、痔出血、子宮出血、腸出血、吐血、目の出血、鼻血などに、
また、脳出血の予防にも用います。

◎痔出血の外用
痔の出血や痛み、かゆみには槐花(かいか)や槐葉(かいよう)を
粉末にしてつけるか、煎じ汁で洗います

身近な薬草100選: アカザ

別名:藜(れい)
                薬用部位:葉
                使用量:20~30g
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効用:利尿.解毒.強壮.止血.健胃.高血圧

アカザ属は世界に約30種分布、日本には5種あり、昔は若葉を食べるために
畑で栽培されました。
茎は軽くて丈夫で「アカザの杖」と呼んで、杖になります。
アカザは緑の葉の中央部がほんのり赤くなっていて、シロザはこの部分が白く
なっています。

■調整法
6~7月の花穂がでる前に若苗をとり、乾燥します。
アカザを天日干しして乾燥したものを生薬で藜(れい)といいます。

■利用方法
利尿.解毒.強壮.止血.健胃.高血圧に乾燥葉を煎じて食前に飲みます。

◎虫さされ
生葉をもみつぶし絞り汁をつけます。

◎歯痛
青汁でうがいをしたり、生葉をかみます。
また、葉の粉末に同量のこんぶ粉末を混ぜ合わせたものを痛む部分につけます。

身近な薬草100選: アカメガシワ

別名:赤芽柏
                薬用部位:葉.樹皮
                使用量:10~20g
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効用:消炎鎮痛(胃酸過多.胃潰瘍.十二指腸潰瘍.胆石症)

春の新芽や若葉は紅赤色で美しく、山菜として食用にすることもできますが、
夏ごろには赤みがとれて大きな葉になります。
葉がカシワに似ているためでなく、昔、食物を包んだり盛ったり、神前に供え
たり、カシワの葉と同じような用い方をしたので名づけられました。

■調整法
夏に葉または樹皮を採取して、日干しにします。樹皮は6~7月に採取しやすく
日干しにして乾燥します。

■利用方法
消炎鎮痛薬として、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、胆石症、はれものなど
に用いられます。
民間では樹皮よりも赤い新葉と新芽、赤い葉柄の干したものを煎服したほうが
胃潰瘍に効き目があるといわれています。

◎胃潰瘍、十二指腸潰瘍
消化器系の疾患には、1日量10~12gに水500ccを加えて、煎じながら約半量ま
で煮詰めたものをこして、3回に分けて食後に服用します。

◎痔
はれもの、特に痔には、乾燥した葉の煎液を服用すると同時に、乾燥した葉
3~5gを煎じたもので患部を洗います。

◎浴料
皮膚病やあせも、リウマチ、神経痛に葉、茎、樹皮を浴剤として用います。

身近な薬草100選: ニガキ

別名:苦木 クボク
                薬用部位:木部
                使用量:2~10g
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効用:苦味健胃.

全株に著しい苦味があるため、苦木(にがき)といいます。この苦味はクアッ
シン(別名ニガキラクトンD)や、そのほか多数含まれている苦味質によるもの
です。

■調整法
6~7月の枝を切り、樹皮をはぎ取り、日干しにして乾燥させます。
これを生薬で、苦木(にがき・くぼく)といいます。

■利用方法
ニガキはニガキラクトンなど含み、苦味健胃剤として、普通、幹や枝の皮を
取り除いた木部を刻むか、あるいは粉末に用います。
粉末したもの0.2~0.5gを、毎食後3回に、お湯などで溶いて服用します。
また、1日量5~10gを、水300ccで3分の1量まで煎じて、1日3回食後に服用
します。

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ニガキの別な利用法として、かつて煎じ汁がハエ取りやケジラミ取り、また
家畜や農作物の殺虫薬として用いられたことがあります。

身近な薬草100選: ウコン

別名:郁金・鬱金
                薬用部位:根茎
                使用量:5~10g
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効用:抗菌.健胃.利胆.止血.通経.駆お血

屋久島のガジュツブームがひと段落しましたが、もと沖縄のウコンが注目された
ことが、これらの始まりでした。
沖縄の方言では「ウッチン」といい、昔からなじみがあり、薬用のほかにカレー
粉の黄色料とされるものです。

■調整法
晩秋に根茎を採取して乾燥させます。味はやや苦く刺激性で特異の香気があり
ます。
ひげ根の先端部にできる紡錘状の肥大根が漢方でいう郁金(うこん)です。

■利用方法
黄色素クルクミンを0.3%含み、その他精油は1~5%です。
クルクミンを含むウコンの煎じ液には胆汁分泌促進作用があり、精油には胆管
結石に効果を示します。
抗菌作用が強い芳香性健胃、利胆、止血、通経、駆おけつ薬として肝炎、胆道炎、
胆石症、カタル性黄疸、胃炎、月経不順、吐血、鼻血、血尿に内服します。

1日量を5~10gとして水400ccを加えて煎じて、3回に分けて食間に服用します。

◎外用
粉末は水で練って痔や切り傷、はれものに塗布します。

◎染料として
ウコンには、防虫作用があるために、ウコンで染めた布が日本では古くから
貴重品や書画、着物を包むのに利用されてきました。

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ハルウコン:クルクミンの含有量はウコンの約1/10程度ですが、精油成分に
      その働きが濃縮されています。