身近な薬草100選: ヤマノイモ

別名:山薬 サンヤク
                      薬用部位:根
                      使用量:5~20g
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効用:滋養強壮.強精.下痢

トロロ汁として親しまれているヤマノイモは日本に自生し、自然薯(じねんじょ)
とも呼ばれ、里イモに対し、山イモという意味で名づけられたといいます。

■調整法
晩秋、根を掘り取り、水洗いしてから皮を除いて適当な長さに切り、
初めは風通しのよいところで陰干しにし、最後に天日でよく乾燥させます。
ヤマノイモの根を乾燥したものが生薬の山薬(さんやく)といいます。
また、薯蕷(しょよ)とも呼ばれます。

■利用方法
山薬は、強壮、強精薬として胃を丈夫にして、精力をつける効き目があります。
また、慢性の下痢にも用いられます。
高齢者の強壮薬として有名な八味地黄丸や産後のお乳の出をよくする蒲公英湯
にも山薬が配合されています。

山薬(さんやく)を、1日20gを煎じて3回に分けて服用します。
一般にはとろろ、ろろ汁として食用とすれば効き目があります。
また植物に消化酵素を多く含むため、生食しても良く消化されます。

◎ヤマノイモ酒
:山薬(さんやく)約200gに、蜂蜜100gをホワイトリカー1.8リットルにつけ、
3ヶ月以上おいたものを1日1回30ミリリットルを就寝まえに服用すると、
滋養強壮、精力減退、疲労回復に効き目があるとされています。

◎塗布
火傷、ひび、しもやけに、根をすりおろして患部に塗ります。
※アレルギー体質の人には不向き

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山薬は、中国の漢方古書「神農本草経」に「虚弱体質を補って早死にしない。
胃腸の調子をよくし、暑さ寒さにも耐え、耳、目もよくし、長寿を保つことが
できる。」という記述があります。

身近な薬草100選: キササゲ

別名:梓実 シジツ
                      薬用部位:果実
                      使用量:10~15g
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効用:利尿(腎炎.浮腫)

中国原産の落葉高木で、高さが10メートルぐらいに育ちます。
その薬効が認められ、日本薬局方にも収載されている植物性利尿薬の代表的な
ものです。

■調整法
秋、果実が完全に熟すると、さやが裂けて種子が落ちるので、その前に採取し
日干しにします。
このキササゲの果実の乾燥したものを生薬で梓実(しじつ)といいます。

■利用方法
◎尿がでにくく、むくむ時
1日10g煎じて1日3回に分けて飲みます。

※一度に大量に服用すると、気分が悪くなったり吐き気をもようしたりする
場合がありますので過量の服用と副作用には充分注意する必要があります。

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キササゲの名前の由来は、冬に葉が全部落ちてしまっても、このさや状の
果実は木に残り、ぶら下がっている状態からキササゲという名前がつき、
木にササゲ(実が赤飯などに入れるササゲ(マメ科))のような果実を
つけるという意味になっています。

身近な薬草100選: エビスグサ

別名:決明子 ケツメイシ
                  薬用部位:種子
                  使用量:5~20g
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効用:消炎.緩下.健胃.強壮.便秘.高血圧.肝臓病.腎臓病.神経痛.じんましん

北アメリカ原産で江戸時代に中国から渡米したものとされています。
成熟した種子を乾燥し、これを決明子と呼び、麦茶のように焙じたものを
ハブ茶といいます。

■調整法
秋に果実が熟して、葉が黄色になるころ、全草を抜いてよく乾燥させます。
乾燥後に、打ちたたくと、種子を容易に集めることができます。
乾燥したものを生薬で、決明子(ケツメイシ)といいます。

■利用方法
◎強壮・健康増進に
1日10gやかんで煎じてお茶代わりに飲みます。
その際、ハトムギの炒ったものを加えるとおいしくなります。

◎習慣性便秘
10~20gを煎じて半量に煮つめ、食後3回に分けて飲みます。

※また、下痢ぎみの場合はゲンノショウコを加えて煎じると良い結果になり、
 ゲンノショウコの混ぜる量は下痢の程度により増減します。

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よく似たハブソウの種子は望江南(ぼうこうなん)と呼び、決明子と同様に
便秘などに用います。
ハブ茶はもともとハブソウの種子を用いていましたが、現在ではほとんど
決明子を用いたものをさすようになりました。

身近な薬草100選: ネズミモチ

別名:女貞子 ジョテイシ
                    薬用部位:果実
                    使用量:5~10g
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効用:強壮強精.利尿.緩下.視力減退

果実は小さな楕円形で熟すと黒紫色になりネズミの糞に似ていて、葉が
モチノキに似ているのでネズミモチと呼ばれています。

■調整法
秋から冬にかけて黒く熟した果実を採取して乾燥します。
トウネズミモチの乾燥したものを生薬で、女貞(じょてい)、その果実を
女貞子(じょていし)といいます。

■利用方法
◎強壮強精に
女貞子5~10gを煎じて3回食間に服用します

◎女貞子酒
果実200gと同量のハチミツをホワイトリカー1.8リットルに漬けつくります。

女貞子は、中国で臨床に応用されていて眼科でよく使用されています。
視力が減退する、目がかすむなど、これは肝腎陰虚の症状があるとされ、
六味地黄丸に枸杞子とともに女貞子を配合してます。

身近な薬草100選: オオツヅラフジ

別名:漢防己 カンボウイ
         薬用部位:根・つる
         使用量:5~10g
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効用:消炎.利尿.鎮痛.神経痛.リュウマチ.関節炎

『舌切り雀』の童話に出てくるツヅラといっても、近頃なじみが薄いかも
しれません。
ツヅラフジは葛籠藤の意味で、葛(くず)の字が当てられているように、
一般にはクズがよく使われますが、ツツラフジの茎が非常に丈夫で、
カゴを作るのに適しているために名づけられたといわれます。

■調整法
つるや根を秋に採取して、乾燥します。
根茎を乾燥したものを生薬で、漢防己(かんぼうい)といいます。

■利用方法

◎消炎.利尿.鎮痛.神経痛.リュウマチ.関節炎
1日量漢防己5~10グラムに、500CCで煎じながら
約半量まで煮詰めて3回に分けて食前か食間に服用します。

よくコマーシャルで出てくる再春館製薬の『痛散湯(つうさんとう)』は、
麻杏よく甘湯に漢防己を加えたものです。

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漢名の防己は凶悪勇壮な人物のようなもので、災禍を楽しみ、
危険な謀反の首謀者ともなるが、巧みに善用すれば敵を防ぐのに
有効な働きをするという意味です。

身近な薬草100選: アケビ

別名:木通(つる)・木通子(果実)
                            薬用部位:つる・果実
   
                            使用量:5~10g
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効用:利尿.腎炎.膀胱炎.尿道炎.頭痛.血の道

アケビは秋にソーセージのような果実をつけ、これは生食され、ツルは椅子や
バスケットに使われています。

■調整法
つる性の茎の太いところを晩秋に採取し、乾燥し刻みます。
これを生薬名で木通(もくつう)といいます。
また、果実を乾燥したものを木通子(もくつうし)といいます。

■利用方法

◎腎臓病、尿道炎、むくみ
1日量木通(もくつう)5~10グラムに、500CCで煎じながら
約半量まで煮詰めて3回に分けて食前か食間に服用します。

◎切り傷、はれものに外用
この煎汁はできものの洗浄に外用薬として利用することもできます。

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果実が熟すと実がさけるので、「開け実(アケミ)」から転訛(てんか)して
アケビの名になったという説もあります
また、「木通(もくつう)」とは、つるを切って吹いたり吸ったりすると
空気が通るからついたといわれます。

身近な薬草100選: クコ

別名:枸杞子(果実)・枸杞葉(葉)・地骨皮(根の皮)
                   薬用部位:果実・葉・根   
                   使用量:2~20g
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効用:強壮強精.動脈硬化.老化予防.健胃

クコを探すにはアキが一番です。日当たりのよい川原の土手などに
1センチほどの真っ赤な卵形の果実が鈴なりにぶら下がっています

■調整法
葉は春から秋の間に完全な葉を採取して日干しにします。

果実と根皮は秋に採取します。
果実は果柄を取り除いて、初めは日陰でしわが出るまで、最後に天日で
すみやかに乾燥させます。生薬で枸杞子(くこし)と呼ばれているものです。
根皮は根をよく水洗いした後、皮をはいで乾燥させます。これを生薬の地骨皮
(じこつび)といいます。

■利用方法
枸杞子と地骨皮は、漢方処方で使用し、枸杞葉は民間でお茶として利用されます。

◎高血圧、動脈硬化
葉10gを水約600?で煎じて、3回に分けて食間に飲みます。または薄めに作って
お茶として飲みます。
葉にはビタミンB1、B2、Cのほかにルチン、ベタインが豊富に含まれています。
ルチンは血管を強化する作用があり、高血圧、頭痛、肩こりに効果があると
されています。

◎消炎・利尿
地骨皮を10~15g煎じて、1日3回食前に服用します。

◎枸杞酒
果実200gをホワイトリカー1.8リットルにつけます。
好みで蜂蜜を入れますが、クコだけでも結構甘みは出るものです。

※春に伸びた若葉は、さっとゆでて汁の具、てんぷら、おひたしなどにも
なります。

身近な薬草100選: キク

別名:菊花
                   薬用部位:花   
                   使用量:5~10g
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効用:解熱.鎮静.頭痛.眼疾

秋を代表する花のひとつで古くから観賞用として栽培され、多数の品種が
あり、刺身のツマや飾り、また天ぷらにと使われている食用の菊花もあります

■調整法
秋の開花時期に花を乾燥したものを、生薬で菊花(きくか)といいます。

■利用方法
頭痛.めまい.眼の疾患を目的に漢方処方に配合されています。
その代表が、飲む目薬といわれる杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)や釣藤散
(ちょうとうさん)です。

◎菊花茶
中国では菊花茶として幅広く利用されています。
菊花茶は、“黄山菊”と“杭白菊”があります。杭白菊は「杭州」の「杭」で
有名ですが、本当の産地は杭州市ではなく桐郷市という所です。
浙江省桐郷市の菊は質が高く、美味しいと言われています。

◎菊花酒
・ 菊花……50g(中国の乾燥菊花)・ クコの実……50g
・ハチミツ……適量  ・ホワイトリカー……1リットル      
菊花とクコの実は水洗いして、水気をふいて保存ビンに入れます。
 一ヶ月くらいで焼酎の色が変わり、飲めるようになります。

身近な薬草100選: キキョウ

別名:桔梗根
                   薬用部位:根   
                   使用量:2~5g
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効用:去痰.排膿

「秋の野に咲きたる花を指折りてかき数ふれば七種(ななくさ)の花。萩が花、
尾花、くず花、なでしこの花、おみなへし、藤袴(ふじばかま)またあさごほ
の花」万葉集の山上憶良(やまのうえのおくら)が秋の七草を詠んだ歌です。
古くはキキョウを「あさがほ」と呼んでいました。

桔梗は秋の七草として、今も多くの方に観賞用や薬用に親しまれています。

■調整法
3~5年目のものの根を、秋に花が終わり、地上部が枯れる頃から翌春までに
掘り、細かな根を取り除いて乾燥させます。
乾燥しにくいので、皮をむいて乾燥させるか、細く刻んで風通しのよい所で
しっかり乾かします。
これを生薬で桔梗根(ききょうこん)といいます。

■利用方法
せきやたんが出るとき、のどの痛みの激しいとき、しわがれた声になったとき
にもちいます。

◎去痰、排膿
桔梗根を粉末にして、1日量3~6gを3回に分けて服用します。
刻んだものでは2~5gを水500ccで煎じて、3回に分けて食間に飲みます。
桔梗2gに甘草2gを加えて煎じると、いっそう効き目があります。

◎うがい
煎じ液でうがいをすると、扁桃炎によるのどの痛みを和らげます。

※キキョウの根には「キキョウサポニン」という成分が含まれて、そのサポ
ニンの液は泡をつくるので、煎じるときには煮こぼれに注意しましょう。

身近な薬草100選: マツ

別名:松葉・海松子・松脂
                   薬用部位:葉・実・樹脂   
                   使用量:10~20g
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効用:心臓病.動脈硬化.高血圧.滋養強壮.歯周病.

一年中、緑の葉を茂らせ、私たちの目を楽しませてくれるマツ。
昔からその葉を食べると長寿になれると信じられ様々な活用法が伝承されて
きました。
その効果は驚くほど広く、まさに万能薬といえます。

■調整法
松葉は、5~9月ころ新芽を採取して、刻んで乾燥します。これが生薬の
松葉です。
マツの実を乾燥したものを、生薬で海松子(かいしょうし)といいます。
幹に傷をつけて浸出した生松脂を採取して乾燥したものを生薬の松脂
(しょうし)といいます。

■利用方法
松葉の中に含まれるテルペンは動脈硬化のもととなるコレステロールを
溶かすため血管がきれいになり、その結果血液の流れがよくなります。

1日量10~20gを500?で約半量まで煎じて3回に分けて服用。
お茶として飲用する場合は1回分約3gに熱湯を注いで、冷めてから
飲用します。

◎松葉ジュース
ジュースにする場合は、新鮮な葉を使います。
材料:約10g レモン1/4個 水150~200?
松葉をよく洗います。レモンは必ず皮をむいて使います。次にこれらの材料
をミキサーにかけます。しぼりカスを取り除き、グラスに注ぎます。
氷を入れて冷たくすると飲みやすくなります。

◎うがい
生のマツ葉を煎じて、うがいをすると歯周病にも効果もあるとされます。

また、生の青いマツ葉を採取して良く洗い、半分くらいに折って、折った方
から口に入れて、軽く噛みます。