漢方用語集: (28) 実熱(じつねつ)
外からの熱邪の侵襲、ストレス、飲食の不摂生により発生した熱
←→虚熱
体力あるがっちりした人に多く見かけられ、急性炎症の初期、酒や辛味など
体を温めるものを多くとり、体内に熱エネルギーが停滞し、体全体の
熱っぽさ、精神の興奮、皮膚炎といった熱性の症状が出やすくなります。
いわゆる解熱・消炎剤の適応する熱のことです。
舌は赤く、苔は黄色くなっています。
外からの熱邪の侵襲、ストレス、飲食の不摂生により発生した熱
←→虚熱
体力あるがっちりした人に多く見かけられ、急性炎症の初期、酒や辛味など
体を温めるものを多くとり、体内に熱エネルギーが停滞し、体全体の
熱っぽさ、精神の興奮、皮膚炎といった熱性の症状が出やすくなります。
いわゆる解熱・消炎剤の適応する熱のことです。
舌は赤く、苔は黄色くなっています。
虚証で熱のあるもの。元気や陰(体液)が不足して相対的に出た熱
←→実熱
漢方の最も特異な考え方のひとつです。西洋医学では、『熱があれば冷ます』
すなはち、火があれば冷たい水をかけて消すという考えですが、この虚熱に
は不適切な治療法です。
老人や体力がない人の熱は、この虚熱が多く、体に元気や潤いをプラスして
相対的な熱を冷ますのです。
のぼせ・ほてり・口の渇き・微熱といった症状とともに、舌には苔がなく
赤く、ひどくなるとひび割れもみられます。
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風・寒・暑・湿・燥・火 の六淫が体に悪さをするとき、邪(じゃ)と
なります。
「燥」は、エアコンのきいた冬のオフィス内の環境を思い浮かべてみて
ください。
燥邪は乾燥性があり、体液を最も消耗させやすく、口鼻の乾き、空咳、
皮膚の乾燥などの症状が見られます。
燥邪は肺(呼吸器系)を傷めやすく、多くは口鼻から入ります。
咳、粘っこい痰などがよく見られ、ひどくなると血痰、喘息などが見られます。
昔、ストーブの上に必ずヤカンが置かれて加湿されていたのは、この燥邪を
避ける最善の方法だったといえるでしょう。
風・寒・暑・湿・燥・火 の六淫が体に悪さをするとき、邪(じゃ)と
なります。
「湿」は、日本では梅雨があり、いちばん注意が必要なものです。
湿邪は胃腸の機能を低下させ、お腹の張りや大便がすっきりしないという
症状が出ます。食欲不振や下痢軟便などにも関係します。
湿邪は粘ばるという性質があり、頭やからだが重い、四肢がだるいという
「重い」という症状が出てきます。
目やに、粘液便、小便混濁、おりものの異常、湿疹の分泌物などもふえます。
湿邪は下に症状を現しやすく、浮腫、下痢、おりもの、膀胱炎などのように
下半身に多く見られます。
風・寒・暑・湿・燥・火 の六淫が体に悪さをするとき、邪(じゃ)と
なります。
「暑」は、夏の炎天下の熱射病を想像してもらったらよいと思います。
「火」はよく似ていますが、たとえば火力の強い火の前でフライパンを振る
人や、ガラス細工をする人などを思い浮かべていただいたらよいでしょう。
暑邪は炎熱の性質があるため、高熱、面赤、大汗、口渇などの症状が見られ
やすい。
また暑邪を受けると汗が発散されます。汗とともに気と津液が消耗され、
口渇喜飲、息切れ、脱力感などの症状が見られます。ひどくなると人事不省、
四肢の痙攣などが現れます。
風・寒・暑・湿・燥・火 の六淫が体に悪さをするとき、邪(じゃ)と
なります。
「寒」は、すぐ分かるように季節は冬のものです。気温が急に下がり、寒邪
が人体に侵入しやすくなり、薄着でも寒邪を受けることがあります。
しかし現代は冬以外でも、雨に濡れたり、汗をかいた後にクーラーなどで
冷えると、寒邪を受けたことになります。
胃・腹部が冷たく痛む、水様の下痢、四肢・関節の屈伸障害や四肢の
冷えなどの症状が現れます。
風・寒・暑・湿・燥・火 の六淫が体に悪さをするとき、邪(じゃ)と
なります。
風邪は、漢方では『かぜ』と読まず『ふうじゃ』と読みます。
これが風邪(かぜ)という言葉につながっています。
冷たい風は風寒の邪、熱い風は風熱の邪、湿気のある風は風湿の邪という
ふうにすべてが病気の原因になります。
これを治すには、去風(きょふう)薬といわれるものを使います。
風・寒・暑・湿・燥・火
漢方では、外からの環境変化が人体に与える影響を重く考えます。
一般に季節が変わると、気候もそれに応じて変化します。気候の変化が
正常な場合には、「六気(ろくき)」と称される6種類の気候変化となって
あらわれ、人体活動を活発にします。
しかし、気候の変化が異常な場合や、人体が六気に対して著しく抵抗力を
無くしたときには、六気はそれぞれ、
風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪(熱邪)という、邪気となって
人体に障害を与えます。これら6つの外邪をまとめて「六淫」といいます。
したがって、六気(ろくき)は正常な働きとして使う用語、六淫 (ろくいん)
は、病気の原因を表す言葉というわけです。
七情とは、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の七つの感情のことです。
五志(ごし)といって、五つに分けることもあります。
普段の生活範囲での喜びや悲しみなどの感情であれば問題はないのですが
急激なショックや、長時間ストレスを受け続けていると、対応する五臓が
影響を受けて病気の原因となります。
喜は心に、怒は肝に、憂・思は脾に、悲は肺に、恐・驚は腎に
影響を及ぼして、病気になるのです。
鹹(かん)とは、塩辛い味ということ。
塩辛い味というと、高血圧の人は控えてほしいなど、いいイメージは少ない
ものです。でも、この塩味はなかったら生きていけない大切なものです。
人間の体はほとんどが水であるといわれますが、正確にはうすい塩水(0.9%)
なんですよ。
塩味は悪い働きだけでなく、固いものを柔らかくするはたらきや、
便を軟らかくさせるはたらきもあります。[鹹味:軟堅・瀉下]
塩でもむということからもそれは分かると思います。
今、塩は天然のものが好まれていますね。
いい塩を濃い塩味にならないように使うことが大切です。
また、海水から塩の部分を除いた苦味部分のニガリが最近注目されています。
塩味も過ぎなければ、そんなに悪者ではないのです。