漢方用語集: (38) 問診 (もんしん)

四診 (ししん)のひとつ、問診 (もんしん)。
 漢方の問診法の重要項目を、中国古代の医者は「十問歌」という短い数え歌
にまとめて、今日まで伝えてきました。その内容を簡単に紹介すると、

 一に寒熱、二に汗を問う。
 三に頭や体、四に便を問う。
 五に飲食、六に胸を問う。
 七に耳、八に口渇を問う。
 九に持病、十に病因を問う。というものです。

 あなたは、漢方薬局に行ったとき十問を問われたことを思い出すでしょう。

漢方用語集: (37) 望診 (ぼうしん)

四診 (ししん)のひとつ、望診 (ぼうしん)とは、
 病人の神(覇気があるかないか)、色、形、態、舌および分泌物、排泄物の
 の色や質の病的な変化を視覚的に観察し、内臓の病変等を推測し、疾病の
 状況を知ろうとする診察法です。

 望診の中で中医学がもっとも重要視するのが舌診です。また、爪の診断も
 簡単にできるものです。
 舌診と爪診については、またあらためて説明しますね。

 舌診以外で重要なのは、顔色の診断です。
  顔色全体が赤黒い時は湿熱やお血。
  青白い場合は、肝寒。
  黄色い場合は脾に問題がある。
  鼻が赤い時は、肺または脾に熱がある。
  黒い場合は、腎に問題がある。  などです。

 子供の場合は、指の色で診断する方法もあります。

 また、病人の全体の雰囲気をつかむことが大切です。
 目の力がしっかりしている人(神が有る)は、病気が重くても治りやすく、
 これに反して、目の焦点があっていないような場合は、状態が悪い事を意味
 しています。

漢方用語集: (36) 聞診 (ぶんしん)

四診 (ししん)のひとつ、聞診 (ぶんしん)とは、
 ”聞く診断”ということですが、聴覚だけでなく、臭覚も含めて
 呼吸・咳などの声音と口臭・体臭・排泄物などにより診断します。

 声の強弱、高低といった声調で虚実を見分け、口臭・体臭や排泄物等の
 状態で寒熱を見分けたりします。
 実際はわざわざ患者の臭いを嗅いだりはしませんが、問診や治療の際には
 気に留める必要があります。

漢方用語集: (35) 望診 (ぼうしん)

四診 (ししん)のひとつ、望診 (ぼうしん)とは、
 ”望んで診る”ということで、病人の姿態、顔色などを目によって診察し
 病状を知ることです。

次の四項目について診断します。
(1)精神の状態をよく観察する(いらいら、そわそわしていないか)
(2)顔の色・光沢をみる(顔の色、つやはどうか)
(3)舌の様子を観察する(舌の状態はどうか)
(4)病人の体形・姿勢をみる
  (太っているか、やせているか全体的に調和しているか)

漢方用語集: (34) 四診 (ししん)

四診 (ししん)とは、漢方診断の基礎となる4つの診断法をいいます。
1.望診(ぼうしん):体格、舌、顔、皮膚、大小便など見て診断
2.聞診(ぶんしん):言葉、呼吸、口臭、体臭などで診断
3.問診(もんしん):自覚症状、病歴、生活など問い診断
4.切診(せっしん):脈、腹などに触れて診断 します。

 次回よりそれぞれを少し詳しく説明しましょう。

漢方用語集: (33) 営気 (えいき)

営気 (えいき)とは、 血と共に脈中を流れる気のことで、前回の衛気と
相対して話すと時は、衛気を「えき」と読む場合もあります。
衛気が防衛機能であるのに対して、営気は栄養機能を示しているため、
これは脾胃によって飲食物から産生されるとされています。

営は、栄養の『栄』を意味しています。

人体に存在する代表的な気は、衛気・営気そして、宗気と元気です。

漢方用語集: (32) 衛気 (えいき)

衛気とは、中国の漢方医学でいう「気」の一種で、主に皮膚や粘膜に存在する
免疫力のことです。
血管の外側、体表に存在するものです。

風邪を引きやすい、季節の変わり目に体調を崩すなど、免疫力が弱くなった
状態やアレルギー性疾患のように免疫調整能力が低下した状態を、
「衛気虚」と言います。

玉屏風散(衛益顆粒)がこの衛気を強める漢方です。

漢方用語集: (31) 自汗 (じかん)と盗汗 (とうかん)

自汗 (じかん))
動かなくてもジド縲怩チと汗が出て、動くといっそうひどくなるものを、
自汗といいます。
気虚タイプの汗のかき方で、
 https://www.futabakanpo.co.jp/posts/ 玉屏風散(衛益顆粒)・補中益気湯の適応となります。

盗汗 (とうかん)
入睡時に汗が出るが,目が醒めると自づと止まるものを盗汗といい、
いわゆる寝汗です。
陰虚タイプの汗のかき方で、
六味丸や麦味地黄丸(八仙丸)の適応となります。

漢方用語集: (30) 口渇 (こうかつ)と口乾 (こうかん)

口渇 (こうかつ) のどが渇いて水を飲むことを欲するものをいう。

口乾 (こうかん) 口内が乾燥して唾液が足りなくなるが、飲みたくはなく
          ただ口をすすぎたがるものをいう。

同じ口のかわきでも漢字一文字で意味が違うというのが、漢方用語です。
さすが漢字の国、中国発!!

漢方用語集: (29) 湿熱(しつねつ)

虚熱・実熱について、イメージはつかめたでしょうか

 舌を見ると、苔がべっとりと厚いうえに黄色っぽい人がいます。
 これは、体内にたまった水分(湿)に熱が加わった、いわゆる「湿熱」に
 よって引き起こされる身体の不調です。
 症状も、身体が重だるい、胃がもたれる、食欲不振、口が粘る、大便が粘る
 小便の色が濃い、イライラして怒りっぽい、顔が脂ぎってテカテカしている
 ニキビや吹きでものが出やすい、など多彩です。

 湿に熱が加わる条件はいくつかあり、水分代謝の異常によって体内に
 たまった水分は、時間とともに体温の影響で熱を生みやすくなります。
 それも、体力的に強くエネルギーのあり余っている人、日頃から辛いものや
 濃厚な味、アルコールを好む人などは湿熱がこもりやすくなります。

 これから、ビールに揚げ物は要注意!