漢方用語集: (159) 冷汗(れいかん)

急に寒くなってきたので、”冷”の文字の付く漢方用語を拾ってみます。
”ひやあせ”とは読みません。発汗と同時に体に冷えが生じるものを指します。
冷汗に伴う症状は、発汗し体が冷える、口は渇かない、四肢が氷のように冷た
い、顔色は青白い、小便の色は透明で量が多いなどです。
”ひやあせ”のような精神的ショックの他、体表の汗腺を閉めておく力の低下
(衛気不固・陽気虚弱)により起こります。

漢方用語集: (158) 冷痛(れいつう)

急に寒くなってきたので、”冷”の文字の付く漢方用語を拾ってみます。

疼痛に冷感を伴っていて、痛みの部位を温めたがる症状をいいます。
寒の邪の停滞や、陽気(エネルギー)不足で温養(栄養を送って温める)できなく
なったときに多くは起こります。
痛みは温めると楽になるのが特徴です。

漢方用語集: (157) 本草綱目(ほんぞうこうもく)

中国では古来、薬のもととなる多数の植物、動物、鉱物を“本草”といい、
本草の学問を“本草学”といいました。

『本草綱目』は、明の李時珍という人によって書かれたもので、彼は本草学に
異常な興味を抱き、全国を採取旅行し27年がかりで完成したのが『本草綱目』
全52巻です。

漢方用語集: (156) 傷寒論(しょうかんろん)

後漢(ごかん)時代に張仲景という人が編集した漢方医学書のことです。
全10巻22篇。内容は今の風邪のように”寒さに傷つけられた”病気にたいする
治療法が中心となっています。

今でもこの書物に書かれた漢方薬の使い方を勉強して、現代疾患に応用してい
る、漢方の聖書のようなものです。

漢方用語集: (155) 神農本草経(しんのうほんぞうきょう)

中国の後漢から三国時代の間に成立した本草(薬物)書。
神農に名を借りた薬物書の古典で、452年から536年のものと考えられ
ています。

神農とは、中国太古の伝説上の帝王であり、様々な草根木皮の味を自分で確
かめ、数え切れないほどの中毒をのりこえて、民衆に薬草、薬物について伝
授したといわれている医薬の祖神とされています。

漢方用語集: (154) 宗気(そうき)

漢方にはいろいろな気がありますね。
気=エネルギーでとらえていいのですが、どこでどのように働くエネルギー
かで、名前が違っています。

自然界から吸入した気と飲食物から取り出した気が結びついて、肺で形成され
たのが、この『宗気』です。
この『宗気』のはたらきは
 (1)肺の呼吸機能を維持する
 (2)心の血液の運行を補助する です。

漢方用語集: (153) 精気(せいき)

前回の清気(せいき)と同じ読みですが、文字が少し違います。

これは清気(せいき))と重なる部分もありますが、
水穀(飲食物)から取り出し、人体を構成する営気(えき)と衛気(えいき)および
腎に貯蔵されている腎精(じんせい)をさします。

漢方用語集: (152) 清気(せいき)

(1)秋のすがすがしい気のこと
 また、肺が吸収した自然界のさわやかな大気(酸素)のこと

(2)水穀(飲食物)の中の清らかな気(栄養物)を指し、これが肺の力で
 全身に輸布されます。

漢方用語集: (151) 痩人多火(そうじんたか)

前回の肥人多痰(ひじんたたん)に対して、痩人多火(そうじんたか)といい
ます。

「痩人」はからだが痩せている人を指しています。

痩せている人は陰血不足の場合が多く、ラジエーターの水が減ってオーバーヒ
ートしたように熱の症候が現れてきます。このことから「痩人多火」と表現
されています。

漢方用語集: (150) 肥人多痰(ひじんたたん)

「肥人」はからだが肥満している人を指しています。

肥満している人は陽気不足の場合が多く、水を代謝することができなくなります。
この水が体内に長く停滞すると痰を形成していくことから「肥人多痰」と表現
されています。