漢方用語集: (138) 吃逆(きつぎゃく)

吃逆(きつぎゃく)とは、しゃっくりのこと。別名「横隔膜けいれん」と呼び、
その名のとおり横隔膜のけいれんによって起こる症状です。

漢方には、この特効薬といわれるものがあります。柿のヘタ(柿蔕)を煎じて
飲みます。また、柿蔕湯といい、柿のヘタ・生姜・チョウジの漢方処方が劇的
な効果を表した事実に、私たちも何度も遭遇しています。

漢方用語集: (137) 舌裂紋(ぜつれつもん)

中医学の診断で重要な舌診(ぜっしん)を行う際の、舌の状態の表現です。
前回は、コケがある状態でしたが、体の体液が不足して乾きがひどくなると
コケは無くなり舌に裂紋が生じてきます。
これは、日照りが続いて乾ききった川底がひび割れているのと同じ状態を
示します。

漢方用語集: (136) 膩苔(じたい)

中医学の診断で重要な舌診(ぜっしん)を行う際の、コケの状態の表現です。
膩(じ)というのは、コケが厚く、ねっとりして汚い状態を指します。
厚苔よりさらに、湿や痰が強いことを示しています。

白い白膩苔は寒湿、黄色い黄膩苔は湿熱を判断できます。

漢方用語集: (135) 淡紅舌薄白苔(たんこうぜつはくはくたい)

中医学の診断で重要な舌診(ぜっしん)を行う際の、正常舌の表現です。
薄いピンク色で、コケが白く薄くある状態です。イラストの間違い探しと同様
に、正しいものをしっかり知っていないと、異常を見つけられません。

これよりも下の色が赤いと熱、白いと冷え、コケも厚いと水の停滞、コケがなく
ツルツルだと乾燥と判断できます。

漢方用語集: (134) 舌診(ぜっしん)

漢方診断、望診 (ぼうしん)の中で中医学がもっとも重要視するのが舌診です。

日本の漢方は、腹診(ふくしん)を重要としますが、中医学(中国漢方)は舌
の色とコケの状態を診ることで、全身状態を把握していきます。

漢方(日本漢方)と中医学(中国漢方)の違いを説明するときの大切な点です。

漢方用語集: (133) 暑湿(しょしつ)

夏の炎暑がもたらす強い熱性の発病因子である暑邪(しょじゃ)と、
熱せられた地面から立ち昇る湿邪(しつじゃ)や水分の取りすぎなどで引き起
こされた体内の内湿(ないしつ)が結びついたもの。

簡単に言えば、ムンムン・ジトジトの状態をさします。

漢方用語集: (132) 湿温(しつうん)

沖縄は梅雨に入ったそうですね。

湿温(しつうん)とは雨湿が比較的多い季節に多発する温熱病(前回説明)
です。夏かぜをイメージしていただいたらいいかと思います。

熱はそれほどでもなく、体が重だるいく、舌苔が白い、食欲低下などの症状が
現れてきます。体をドライにしていく必要があります。

漢方用語集: (131) 温病(うんびょう)

温かいというより、暑くなりましたね。
でも、温病(うんびょう)というのは、この時期の病気という意味ではありま
せん。

温病とは急性熱病の総称で、熱感や炎症性の症状が主に現れます。
ぞくぞくとした寒気からはじまる『傷寒(しょうかん)』とは、病因が熱と寒
の違いがあります。

漢方用語集: (130) 医食同源(いしょくどうげん)

「病気の治療も普段の食事も、ともに人間の生命を養い健康を維持するための
もので、その源は同じであるとする考えかた。中国で古くから言われる
(大辞林)」
薬食同源がもとで、近年、薬は科学的なものをイメージすると”薬を医に置き
換えた”ほうがわかりやすいと、このようになったともいわれています。

漢方用語集: (129) 薬膳(やくぜん)

薬膳とは食事で、体質改善を図り、自然治癒力を高めるのが、基本理念です。
薬膳の三本柱は、「一物全体食」「身土不二」「旬の物」です。

「一物全体食」
何でも、食材になった一部を食べるのではなく、できるだけ、全体を食べる。
白米より玄米。刺身より小魚全体を、好しと。

「身土不二」
身体と、土地は一体であると言う、思想。寒い所に住む人が、トロピカル・
フルーツを食することは、極めて不自然です。

「旬の物」
旬に関しては、「ハウス栽培」などに依存する、我々には、深く考えさせる
物があります。