漢方用語集: (78) 固渋法 (こじゅうほう)
慢性の汗、咳、下痢、帯下、遺精などを止める治療法。
前回の固摂(こせつ)の力が落ちると、さまざまなものが漏れ出てきます。
これを止める方法で、酸味のものをよく使います。
慢性の汗、咳、下痢、帯下、遺精などを止める治療法。
前回の固摂(こせつ)の力が落ちると、さまざまなものが漏れ出てきます。
これを止める方法で、酸味のものをよく使います。
気の機能のひとつで、血や津液などが漏れ出さないよう引き締めるはたらきを
いいます。動いていないのに汗をかいたり、寝汗などもこの固摂作用の低下に
よるものです。
宣発(せんぱつ)とは外、上に向かって発散すること、粛降(しゅくこう)は
内、下に下降させることを意味します。
これは肺が気や津液を体のすみずみまで布散して、代謝されたものを下の腎や
膀胱に下降すること、大気中の酸素を吸入し二酸化炭素を呼出すること、
体表で汗腺を開閉して体温を調節することなどの働きをさしています。
昇降(しょうこう)とは、そのまま昇ったり降りたりの意味です。
漢方ではとても大切な考え方で、食べ物が口から胃・腸・肛門という流れは、
降りていってるので『降』、その食べ物から栄養物を取り出して、肺まで持ち
上げるのは『昇』の作用と考えます。
その働きが上を向いているか↑、下を向いているか↓は、体のさまざまな働き
が関わっています。
たとえば、吐き気は↑下痢は↓、のぼせは↑胃下垂は↓などです。
飲食物(水穀)を消化吸収して取り出した栄養物質を、精徴(せいび)と
呼ぶことを前回勉強しました。
栄養を取った残りのかすのことを濁気(だくき)といい、これは大腸を
通過して、便として排出されます。
精徴(せいび)物質のことをこれに対比した呼び名で、清気(せいき)とも
いいます。
『清い』ものと『濁』とは、面白いですね。
難しい字ですが、
漢方では飲食物(水穀)を消化吸収し、その内の中から取り出した栄養物質の
ことを、精徴(せいび)物質といいます。
これを心や肺の力で、全身に分布し、体を養っていると考えています。
「天の気」または「天空の気」ともいわれ、簡単に言えば『酸素』をさすも
のです。肺より取り込まれます。
前回の飲食物を「地の気」というのに対して、「天の気」といいます。
人間が生きていくために必要な「後天の気」(70号で解説)は「地の気」と
「天の気」によって成り立ちます。
生きるために食べ物と酸素が必要なことを漢方的はこのように説明しています。
穀物すなわち飲食物が持っている気(エネルギー)のこと。
大地の栄養(地の気)と太陽の光(天の気)をもらって育った穀物には、
多くの気が充満していて、人はそれを得て生きることができます。
穀気とは穀物に限ったものでなく、口から入る飲食物すべてをさすものです。
両親から受け継いだ気(エネルギー)のことを先天の気ということを、前回
お話しました。
ではそのエネルギーを維持するために常に補充していくのが、後天の気(こう
てんのき)です。
これは胃腸の消化吸収力により飲食から得られるものです。
すなわち、胃腸の機能と飲食物の質が生命維持にとって重要なことを示して
います。
両親から受け継いだ気(エネルギー)のことで、現代の遺伝子情報も含まれて
いるように思います。大切な命の元のようなもので、いわば命のロウソクです。
これは、腎(じん)に蓄えられているため、腎気とも呼ばれています。