漢方用語集: (58) 胸痺 (きょうひ)

前回、消渇 (しょうかつ)というのは、漢方用語で糖尿病のことだと
お話しました。
では、今回の胸痺 (きょうひ)というのは、胸の痺(しびれ)れと書いてい
ますが、これは現代の狭心症や心筋梗塞をさす病名です。
虚血性心疾患というところでしょう。

遠いむかしの人も、それなりにストレスや過労があったのでしょうね。

漢方用語集: (57) 消渇 (しょうかつ)

『しょうかち』と読む場合もあり、のどが渇いて水分を摂ってもとっても、
渇きがとれないという意味で、現代の糖尿病にあたります。

※注意
糖尿病のお薬とされる中国輸入漢方薬『消渇丸』 には 血糖降下薬の
グリベンクラミド(ダオニール・オイグルコン)が10丸に2.5mg相当配合されて
います。
https://www.futabakanpo.co.jp/posts/

漢方用語集: (56) 誤治(ごち)

前回に少し出てきましたが、漢方では『証』の選択を誤って漢方薬を投与
することにより,症状の悪化や他の症状の発現をみることを「誤治」(ごち)
といいます。
一般に使われる副作用と混同されていますが、「誤治」は治療方法の選択を
誤ったために起こったもので、これは正しい弁証(証の判断)により避ける
ことができるものです。副作用は、その薬剤が持つマイナス反応のことで、
プラスの主作用とともに必ず併せ持っているもののことです。

※『漢方薬に副作用!』と報道された小柴胡湯の間質性肺炎も、漢方の専門
家の認識は、乾燥性の性質を持つ小柴胡湯を、体に潤いがないタイプの人(
高齢者など)に誤って使ったために起こった「誤治」と認識しています。
正しい知識と弁証で、当然避けることができるものです。

漢方用語集: (55) 瞑眩 (めんげん)

漢方の『証』にあった治療過程で,薬を飲んだ後に「一時的に現れる」思い
がけない反応や,病状がかえって増悪する現象を瞑眩(めんげん)といいます。
事前に全く予期できないものですが,瞑眩は『証』にあった治療過程での一種
の反応で,投与中止や変更の必要はないといわれます。
 また瞑眩とは別に,『証』の選択を誤って漢方を投与することにより
症状の悪化や他の症状の発現をみる「誤治」(ごち)がありますが、
通常「誤治」の場合は反応症状が何日も持続します。
瞑眩の場合は服用後1縲怩Q日以内に現れ一過性のものです。

※注意 一部の健康食品や治療器具の中には、この言葉を都合よく利用し、
 副作用などのマイナス反応すべてを瞑眩で片付け、クレームや商品代金返還に
 応じないところがあります。
 通常はめったにないものと理解ください。

漢方用語集: (54) 腹中雷鳴 (ふくちゅうらいめい)

腹の中で雷のような音がすることをいいます。
 半夏瀉心湯、甘草瀉心湯、生姜瀉心湯などの漢方を使うときにみられる
特徴的症状で、腹鳴(ふくめい)と簡単にいいます。

漢方用語集: (53) 肌膚甲錯 (きふこうさく)

皮膚が滋潤を失いカサカサしている状態をいいます。
  これからの乾燥の季節は辛いものです。血行が悪かったりして、栄養が
  十分にまわっていないときに起こります。

漢方用語集: (52) 悪寒 (おかん)悪風(おふう)

前回、”悪”という文字は、漢方用語に時々出てきて、”嫌う”という
意味を持つことをお話しました。

では、悪寒 (おかん)悪風(おふう)とは寒さを嫌う・風に当たるのを
嫌うということで悪寒はわれわれが普通に言う「さむけ」のことですが、
悪風は風に当たると寒気がし、風に当たらなければ寒気を感じないという
違いがあります。

漢方用語集: (51) 悪心 (おしん)

悪心 ・嘔吐(おしん、おうと)とよくまとめて使われていることが
多くあります。

 悪心とは文字通り『気持ちが悪くなる』ことで、胸が苦しく、
 吐きたいような気持ちをいいます。
 
 ”悪”という文字は、漢方用語に時々出てきて、”嫌う”という意味を
 持ちます。

漢方用語集: (50) 咽中炙肉 (いんちゅうしゃにく)

咽中炙臠 (いんちゅうしゃれん)ともいい、のどに炙った肉片が張り付いて
取れないような感じの違和感があること。
検査をしても何もなく、でも何か変で、エヘンエヘン!
って、咳をすることもあります。神経的なもので
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を使う目標とされています。

また梅核気ともいいます。

漢方用語集: (49) 胃内停水(いないていすい)

胃に滞った水分のこと。胃の中でゴボゴボと音が鳴り、胃の辺りをたたいたり

 さすったり、あるいは急に腹に力をいれてふくらましたり、へこますとバチャ
 バチャ・ブカブカ音がするものをいいます。

 心下部(みぞおち)を指先あるいは拳で軽く叩くと、胃内からの水の音が聞こ
 えることから、心下振水音ともいいます。胃下垂、胃アトニーなどのように
 胃壁の緊張が弱い時にしばしばみられます。

 これは、六君子湯や茯苓飲、真武湯、苓桂朮甘湯、半夏白朮天麻湯などを
 用いる目標となります。