漢方用語集: (280) 傷津(しょうしん)

”津”とは”津液”のことで、”津を傷(やぶ)る”とは津液が損なわれることをいいます。

熱邪によって高熱・発汗・炎症とともにしだいに脱水を生じる場合や、激しい下痢や嘔吐・出血過多でもおこります。そして重症のものを”傷陰”あるいは”脱液”ともいいます。

漢方用語集: (279) 虚秘(きょひ)

”秘”は”便秘”の”秘”。気(エネルギー)や血・水、またはそのいくつかの不足により、大腸の排便機能が低下して起こる便秘。虚(不足)が原因の便秘ということで”虚秘”といいいます。

気虚便秘・血虚便秘・陰虚便秘の3つに分類されます。

漢方用語集: (278) 托裏(たくり)

”托”という字は、”他人の手に処理を託す”という意味。

漢方では補気補血薬などを使って、自分の治そうとする力(正気)を高めて、排膿を促すことで、可能性疾患を改善することをいいます。

漢方用語集: (277) 補益(ほえき)

補益とは、”補って益す”ということで不足を改善するときの治療法です。
”虚とは不足”のことで、何が不足しているかというと気・血・陽・陰です。

補益するものを補益剤といい、「補気剤」「補血剤」「補陽剤」「補陰剤」に分類されています。

漢方用語集: (276) 敗胃(はいい)

”敗”は2つの割れた貝のことで、それより”形が崩れる、だめになる”などの意味を持ちます。
”敗胃”は、胃の消化機能が傷つき、上手く機能しない状態のことをいいます。

漢方用語集: (275) 戴陽(たいよう)

”戴”とは”いただく”。頭の上に載せておく、止めておくの意味があります。

下部が真寒で、上部が仮熱の状態をいいます。慢性重篤疾患の末期に現われることが多くあります。

漢方用語集: (274) 格陽(かくよう)

陰盛格陽、裏寒格陽のことを略して”格陽”といいます。
”格”とは、つっかえとして止めている硬い棒や引っかかる木のことがもとの意味で、それより”さまたげる”という意味を持ちます。

体内の冷えが盛んで、陽気が外に押しやられるため、体内は冷え(真寒)であっても体表には熱(仮熱)の症候が現れること。

皮膚の赤み(触れても熱くない)・口渇・手足を絶えず動かす・脈が洪大など熱の症状を呈していても、布団を多く掛けたがる・温かいものを欲しがる・尿は薄く透明・四肢が冷るなどの真寒の症状を現します。

漢方用語集: (273) 脾約(ひやく)

脾は胃で受けとった津液(体液)を全身に分布させる働きを持ちます。
”約”は”倹約・節約・制約”の”約”で、脾が津液を制約して、腸液が乾燥してコロコロの便となった便秘をこと指します。

麻子仁丸が適応とされます。

漢方用語集: (272) 不利 (ふり)

”利”とは稲を鋭い刃物で切るさまが語源といわれています。
「すーっと通る、通じる、都合よく運ぶ、役立つ」などの意味で使用されるため”不利”とは「通りがわるい、不都合な状態、役立たない」など意味となり、”スムーズに運ばない”ときに使われます。

小便不利・咽喉不利などとして使われます。

漢方用語集: (271) 昇提 (しょうてい)

”提(てい)”とは手提げ・提出などで普段使われるように、”上に引っ張る、差し出す”の意味を持っています。”

”昇提(しょうてい)”とは、力を用いて上に引っ張り上げることで、その代表的な生薬に升麻や黄耆があります。