42.ゴーヤ(ニガウリ)

今年の夏は沖縄旅行が大人気とか。沖縄を代表する野菜のひとつがゴーヤです。少し前はテレビドラマの影響で、ゴーヤマンの相性で子供たちにも親しまれていましたね。そのゴーヤ、その苦みが苦手とよく言われますが、夏野菜の王様ともいわれる由縁は、あの濃い緑色とビタミンCが豊富なこと。ビタミンの含有量はレモンやキャベツの約4倍、同じウリ科のきゅうりの約10倍もあります。
夏バテ防止の効果だけではなく、最近ではガン物質の抑制・鉄分の吸収を助けるなどの働きもあると言われています。チャランチン、モモルヂシンという成分に血糖値降下作用が化学的に認知され糖尿病対策としても期待をよせられています。
また種子には、ダイエット効果や抗ガン作用が注目される共役リノレン酸が豊富に含まれています。食べると体の中で代謝され、素早く共役リノール酸に変わります。共役リノール酸はCLAとも呼ばれ、体脂肪の燃焼を促進する効果が確認されているダイエット成分。種も一緒に取れるゴーヤ茶が「体脂肪を減らす」として注目されています。ゴーヤーの共役リノレン酸を食べると、CLAを直接摂るよりも早く血液中のCLA濃度が上がり、CLAの効果を得やすいといわれています。日本では、種子やワタを除いてから調理することが多いですが、フィリピンでは種子も食べているそうです。
ただ、ゴーヤは夏の野菜として体の熱を冷ます性質があるので、冷え性の人は油を使ったり火を通すなどして調理したもので摂るようにするのがよいでしょう。