23.ジャガイモ(馬鈴薯)
原産地は南米アンデス。日本へはジャワからオランダ人により、長崎に伝えられたことからジャガイモの名がついたといわれます。ヨーロッパでは、大凶作の救荒作物の役割を果たし、ドイツ人の食事には欠かせないものになりました。日本でもお助け芋といわれたくらいです。
ジャガイモは比較的低カロリーで、ビタミンCも多く熱に強いものです。皮付きのままゆでると、ビタミンCも失われず風味のよいものです。
またジャガイモのスープは「カリウムの王様」といわれ、水溶性のカリウムが効率的に摂取できるので、高血圧気味の方・アレルギー体質の方は積極的にお試しください。
ドイツでは、ジャガイモをすりおろした生汁を胃・十二指腸潰瘍の痛み止めに利用されています。しぼり汁には微量ですがアトロピン(鎮痙作用)が含まれているためです。急な痛みや薬がない時など、この方法はじゅうぶん使えます。ただし芽にはソラニンという有毒物質があるので、生で用いる時には必ず芽の部分を取るように。
その他、豊富な植物繊維を含んでいるので、便秘や痔の予防にもピッタリの食べ物です。