ロシアの人々は、雪解けを待ちかねて森へ出かけ、白樺の幹に穴をあけて、そこから流れ出すみずみずしい樹液を賞味します。白樺の樹液には爽やかな味がして、体のすみずみまでリフレッシュされるようです。
ロシア人は「白樺のジュースこそ健康のもと」と信じています。また、フィンランドやロシアなどサウナの本場では、羽の着いた白樺の枝を束ねたものを持って入って、これで体をたたきます。こうすると白樺のエキスがしみ込んで、肌にも体にも良いと言われています。
この生きた白樺の樹液を吸いながら数年間にわたって成長する「シベリア霊芝(カバノアナタケ チャガとも呼ばれる)」には、白樺のエッセンスがギッシリと詰め込まれています。いろいろなキノコが健康食品として出ていますが、これら原料の多くは促成栽培または培養されたものがほとんどです。シベリア霊芝は生態が特異なため、現在は人工栽培が出来ません。
中国漢方では、腎の働きを強化し、老化防止にも働くとしています。また最近、広島大学の研究で、免疫調節作用抗アレルギー作用腫瘍細胞増殖抑制作用などが注目されています。