3.スイカ(西瓜)
夏の風物詩、スイカ・・・縄をつけて井戸にポチャ、冷えきったら荒塩をふりかけてガブリ・・・こんな風景は消えてしまいましたが、スイカが日本の夏に欠かせぬ果物に変わりありません。
90%以上が水分(果汁)で、その果汁中の糖分の約9割が還元糖とよばれるものです。この還元糖にはビタミンCの破壊を防ぐ作用があるので、Cの摂取のため、野菜サラダ・野菜ジュースを摂る女性には、スイカの一片を添えることをお勧めしたいものです。
またスイカには、利尿作用があることが昔から知られ、民間療法『西瓜糖エキス』をご存知の方も多いことでしょう。そのため腎炎や膀胱炎、むくみを伴いやすい心臓病や脚気には最適の果物といえるでしょう。
また中国でも、暑気あたりや糖尿病などの口の渇きのつよい病気によく用いられ、料理にも登場してきます。
ただしスイカは冷やす作用もあるので、熱症状のあるときは大変よいのですが、冷え症とくに胃腸の冷えやすい人は多く食してはいけません。