17.カボチャ(南瓜)
カボチャの原産地はメキシコ。ポルトガル人がカンボジアから日本へ持ってきたというので、カボチャと呼ばれるようになったといわれています。
煮物・揚げ物に色々と利用され、イモ類と並んで肥満の元と誤解されやすいのですが、実際のカロリーはサツマイモの半分以下です。体内に吸収されてからビタミンAに変わるカロチンという色素を多量に含んでいるので、食べ過ぎるとミカンと同じように、身体が黄色くなることもあります。また多量の繊維質があり、常習便秘の人に適します。どの種類にもかなり多くのカロチンが含まれていますが、品種によって差があり、一般的には、肉質部が黄色い色の濃いものほどカロチンの含有量が多いのです。表面が黒っぽく、みぞやこぶのある日本カボチャより、表面が朱や緑でなめらかな西洋カボチャのほうがカロチンの量が多いといえます。つまり、カボチャを多く食べると、ビタミンAも多く摂取できるということです。ビタミンAは鼻やのどの粘膜を守り、感染症への抵抗力を高めるビタミンです。冬至にカボチャを食べる習慣は、冬に備えた古人の知恵です。
また、カボチャの種は、女性の尿失禁に有効なことで注目をあびています。