21.カニ(蟹)

冬の味覚の代表といえばカニ。ゆでて酢醤油で食べるもよし、鍋もの、カニ汁、 甲羅焼と多彩に調理されています。中国でも、上海のカニ料理が有名で、木槌で殻を叩きながら豪快に食べていきます。
中国の漢方古書では「鹹、寒、小毒、諸熱を散じ、胃気を治し、食物を消化する。酢で食えば節々がよくなり、五臓中の煩悶の気を去り、人に益あり。」と述べられ、馴染みの深い食物だったようです。
最近注目されているのが、今まで捨てられていたカニ殻より抽出される食物繊維のキチン質(キチン・キトサン)です。
このキチン・キトサンの効果はまだまだ研究段階といえますが、多くの研究者が主張しているものをここに紹介しておきましょう。
①血圧の高い人
②疲れやすい人
③肥満気味の人
④糖尿病の人
⑤ガンの手術をした人
⑥精力が減退気味の人
⑦肝臓の弱っている人
⑧アレルギー体質の人
などに対する効果が期待され、科学的にも証明されつつあります。
今は健康食品としての扱いですが、近い将来キチン・キトサンを原料とした胃薬品の開発も行われるでしょう。それまでの食品扱いの間は、信用できるメーカーのものを確かなお店で購入されることをおすすめします。