2.ナス(茄子)

和風・洋風さらには中華風・・・どのように調理してもおいしいのが茄子(ナス)・・・奈良時代に中国から伝えられ、夏期における重要な野菜としてまたたく間に全国に拡がりました。
しかし栄養価は意外に低く、中ぐらいのもので20キロカロリー程度といい、内容的にも見るべきものはありません。
漢方では昔から、のぼせや高血圧の人が食べるとよいといわれています。身体を冷やす作用があるので、酒の肴にして悪酔いを予防するともいいます。「秋なすは嫁に食わすな」という諺は、秋なすは身体を冷やしたり、髪の毛が抜けたり、また、なすには種が少ないので子宝に恵まれないことを案じて、嫁への思いやりで食べさせないというのが正しい意味のようです。いずれにしても、冷え症の人、身体を冷やしてはいけない妊婦、ぜんそくの人などはあまり大量に食べない方がよさそうです。
民間療法では、ヘタを直接塗ってイボ取りにしたり、ヘタの黒焼きを歯槽膿漏や口の中のただれの治療に用いて効果をあげています。