7.シイタケ(椎茸)

秋は栗拾い、キノコ狩り、・・・・・シイタケは漢方では貴重な茯苓(ぶくりょう)、制ガン効果で注目の霊芝(れいし)やアガリクス茸と同じ仲間で、古代より食というより薬としての比重の方が強かったと考えられます。
シイタケはビタミンDの母体となるエルゴステリンを多量に含有していますが、これは紫外線に当たって初めてビタミンDに変化するので、食用としては日光で乾燥したものの方が生よりも良いとされます。ビタミンDは腸管からのカルシウムおよびリンの吸収を促進し、血中のカルシウム増加、骨化促進に深く関係しているので、成長期の子供や骨粗しょう症が心配な中高年の方には、大事な栄養素です。。
またシイタケには、コレステロールを減少させ、血圧を下げる効果が認められています。中年の出っ腹の方が心配される病気のひとつの胆石も、コレステロールがその原因の一部といわれています。したがってシイタケは、この胆石症の最高の予防食というわけです。
調味料ばかりに頼らず、このようなシイタケの[うま味]の中のすぐれた薬効を有効に活用ください。
なお、生シイタケを一度にたくさん食べると、のぼせたりめまいがすることがあるので、のぼせ症の人はたくさん食べない方がよいとされています。
最近はキノコ菌糸体を加工した健康食品が注目を浴びるなど、キノコ類の健康への利用価値がさらに広がっているというわけです。