28.エンドウ豆(豌豆)

エンドウ豆は、熟した豆を利用するほか、未熟なものをサヤごと食べるサヤエンドウ、未熟なグリンピース、その他、塩えんどう、うぐいす豆(煮豆)と色々に利用されています。
 このエンドウ豆、中国の古い書物によれば、「糖尿病のように口が渇くものには、うす味で煮て食べるのがよい。熱を治め、吐き気を止め、下痢を止め、尿利をはかり腹の張ったのを治す。」とあります。また外用の効用としては、癰腫や痘瘡(できもの)に研じて末としてものを塗るとよい。」と書かれています。
 エンドウ豆の効用をまとめれば、胃腸虚弱による嘔吐、下痢、糖尿病、外用としてはできものの類に効があるといえます。糖尿病の方がおられる家庭の食事療法に、うす味で煮たエンドウ豆をせいぜい利用していただきたいものです。
 小豆(アズキ)を赤小豆というのに対して、エンドウを青豆といったものです。アズキにないビタミンAが含まれている点も特徴です。
 その他民間経験方では、産後の乳汁不足などにも常食としています。