40.セロリ

たくさんの食物繊維を含んでいるところから、腸の掃除をするセロリは、通じをよくし、肉食の多い人に増えている大腸ガンを予防するなどすばらしい効果を発揮してくれます。
 セロリの葉にはビタミンAが多く含まれ、ビタミンB1・B2・カルシウム・カリウム・ナトリウムなどの成分もあります。そのため茎だけでなく、葉の部分も肉と一緒に煮込むと、肉の臭みがとれ、スープにコクが出ます。
 セロリを日本に伝えたのは、戦国武将の加藤清正という人です。この人の名をとって、当初はキヨマサニンジンと呼ばれていました。しかし、セロリが放つ特有のにおいのために、多くの日本人は受け入れることができず、食卓に定着したのは近年になってから。香りの少ないコーネル種がつくられるようになってからのようです。においだけでセロリを嫌う人もいますが、この独特の香りはアピインを主成分とし、イライラや頭痛をやわらげてくれます。古代ギリシャでは、セロリの冠をかぶると、二日酔いがおさまると信じられていたようです。
 またセロリのように香りのつよい野菜には、血栓を予防する効果がわかっています。ニンニク・シソ・パセリ・タマネギとともに血液サラサラの野菜として、ぜひご利用ください。