4.インフルエンザに[漢方の抗生物質]

漢方の風邪薬といえば、皆さんご存知なのが葛根湯(かっこんとう)ですね。でも葛根湯だけが風邪薬ではありません。?ぞくぞく寒気がして肩が凝ったり頭痛がする風邪?のどが痛み、熱っぽい風邪?おう吐・下痢を伴う風邪と、大きく分けても3種類はあります。
この中で葛根湯が効くのは?の風邪。体を温めて治す場合に使います。逆に、?のように熱っぽくて炎症があるときには、炎症を抑え、熱を発散させる「天津感冒片(てんしんかんぼうへん)」を使います。?の風邪には、水分の代謝を整える「勝湿(しょうしつ)顆(か)粒」を使います。 ところで、間もなく今年もインフルエンザが流行する季節がやってきます。予防をするには、うがいや手洗いなどの日々の注意が必要ですが、漢方にも抗ウイルス作用のあるお茶があることをご存知でしょうか。[漢方の抗生物質]とも呼ばれる「板藍茶(ばんらんちゃ)」です。 これは板藍根のエキスを顆粒状にし、お茶として手軽に飲めるようにしたもの。うがいに使うなど予防にもなり、前述の漢方薬や市販の薬と併用して飲むこともできます。中国では家庭常備薬として備えられているポピュラーなお茶です。