179.あなたも漢方で〝加齢対策〟を

 ―毎日イライラして、すぐにカッと頭に血が上るのが分かります。家族から更年期障害かもしれないねと言われ、抜け毛、白髪も増えてずっと気分が優れません。漢方で防げますか。(55歳・女性)

 更年期の症状はとても多様で個人差があります。漢方医学では、
①気の巡りが悪化し、血液の貯蔵庫である〝肝〟の機能が低下する肝気鬱滞(うったい)
②ホルモン系の働きをつかさどる〝腎”の機能が低下し、体の潤いが不足し、のぼせが出る肝腎陰虚(いんきょ)
③血行不良となる瘀血(おけつ)―の3つのタイプに分類されます。

 白髪などが気になる相談者は②のタイプで、使用する漢方は二至丸(にしがん)。冬至に収穫する女貞子(じょていし)と、夏至に収穫される旱蓮草(かんれんそう)を合わせて作ることから名付けらています。
 女貞子はモクセイ科のトウネズミモチの成熟果実。肝腎を補い、めまい、耳鳴り、白髪などの症状に効果が期待できます。また、止血、髪を黒くする作用もある早蓮草とを組み合わせた二至丸は、二至丹(にしたん)の名前で市販されています。
 加齢は避けて通れませんが、腎の弱りを改善すれば、更年期の不快感や白髪や抜け毛の悩みからも解放され、若々しさを取り戻せるでしょう。