43.漢方の香りの効果について

 ハーブの入浴剤が好きです。ゆったりと香りに包まれると、疲れもストレスも緩和される気がします。漢方では香りの効果をどのように考えているのですか。

今、アロマテラピーと呼ばれる芳香療法やハーブ(香草)が注目されていますが、漢方でも香りの効果は大切だと考えます。最近の漢方薬は顆粒(かりゅう)や錠剤ものが増え、においが気にならなくなっていますが、その隠された香りにも効果があるのです。

「香気(こうき)」という言葉もあるように、香りは”気”の巡りを良くしてくれます。気が沈む、気がめいる・・・という風に使われる”気”です。ストレスなどで”気”が停滞すると、血の流れが悪くなり、自律神経系の疾患の原因になります。

 ”気”の治療の漢方ですが

中国漢方には「開気丸(かいきがん)」という、気を開いてくれるものがあります。

 これには沈香(ちんこう)、木香(もっこう)という、香りの強い薬草がいっぱい含まれていて、アロマを凝縮したような漢方です。ただし香りの強いものは、血の流れに影響するので、妊婦の方は慎重に、専門家に相談してから使用しましょう。