12.皮膚や粘膜のバリアを強めるオウギ

 1月中ごろから風邪やインフルエンザが大流行しています。真っ先に感染した人もいればこんな時でも引かないで元気という人がいます。またいつまでも風邪を引いたままという方もいますね。

 ウイルスや細菌、これから心配になる花粉などは、体に襲いかかる外敵です。これを防ぐために我々の体には皮膚や粘膜に『バリア』が張りめぐらされています。バリアの弱い人は、風邪を引きやすく、こじらせやすく、温度変化に弱く、季節の変わり目に体調を崩しがちになります。

 このバリア機能を高め、免疫力を調整する代表的な植物に「黄耆(おうぎ)」があります。免疫力が低下すると風邪をひきやすく、逆に過剰になると花粉症などのアレルギー反応を引き起こします。黄耆には免疫力を高めるだけでなく、過剰な反応は抑え正常にもどす働きがあるので、風邪予防はもちろんのこと、花粉症の体質改善にも役立ちます。

 今は少なくなりましたが、昔は大きな家の玄関には屏風(びょうぶ)がありました。中国には、屏風を立てて病気などの外敵が体に侵入するのを防ぐ意味の「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」というバリア機能を高める漢方薬があります。この玉屏風散の主成分が黄耆です。

 なお日本では、玉屏風散は「衛益顆粒」の名前で販売されています。