188.秋に手放せない「のどのお守り」

 ―秋口から、のどや鼻が乾燥し、せき込むことも多くなりました。人と話す機会が多い仕事をしているので、どうにかならないものかと思っています。効果的な漢方薬はありませんか。(40歳・女性)

 のどや鼻が乾燥し、せきが頻発する人には、「養陰清肺湯(よういんせいはいとう)」という漢方薬があります。「潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)」という商品名で知られていて、声を生業にしている人からも重宝されています。
 漢方では「秋=燥=肺=鼻」という関係性を重視します。漢方の「肺」とは、肺だけでなく、鼻、のど、気管、皮膚(皮膚呼吸)まで含んだ大きな意味で捉えます。一般ののど痛、せき止めの薬は炎症を抑えたり、せきを止めるだけですが、養陰清肺湯は、消炎(清)と滋潤(潤すこと)という2つの効能を発揮します。
 炎症が治まり、同時に声も枯れにくくなります。いわば〝のどのお守り〟といえます。例えばコンサートホールや試験会場、静かなレストランでのせきはエチケット&マナー違反となるだけに対策を講じたいもの。直接のどに触れるシロップ状なので効き目もすぐ実感できそう。また、インフルエンザなどのウイルスも乾燥を好みます。予防・対策をお忘れなく。