184.食中毒の季節、胃腸対策は漢方で!

 ―暑さに弱く、梅雨時季にかけて毎年、胃腸の調子を崩します。昨年は夏風邪による下痢だと思っていたら実は食中毒でした。夏バテや食中毒から体を守る漢方薬はないですか。(40歳・女性)

 この時季に体調を崩すことが多い理由は、体内に「湿濁」がたまりやすいためです。湿濁とは、体内で水分が代謝されずに停滞した、濁った湿気を指します。湿濁がたまると胃腸の働きが鈍くなり、栄養素が吸収できないために新陳代謝が悪くなるのです。
 漢方では、処方名「藿香(かっこう)正気散」、商品名「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」が知られています。
 体が余分に抱えた水分を取り除き、胃腸の働きを助ける藿香正気散は、食欲が落ち、おう吐や下痢を伴う場合にも効果的。夏風邪か食中毒かよく分からないときでもOK。漢方での早めの対応が役立つでしょう。
 細菌やウイルスなどによる伝染性疾患を漢方では「熱毒」と呼び、細菌にはスベリヒユのお茶「五行草茶」で対応します。急性胃腸炎やぼうこう炎、尿道炎などにその抗菌力が利用されます。
 藿香正気散とともに、ウイルス感染や夏風邪には「板藍(ばんらん)茶」、食中毒には「五行草茶」と、健康管理に常備してほしい漢方薬です。