17.真っ赤な皮膚には牡丹の根

「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」と、美しい花の代表として例えられる牡丹(ボタン)。現在は白や淡紅・黄色など多彩な色がありますが、もともと花の色は赤紫。赤色のイノシシ肉を花の形に盛りつけた「ボタン鍋」もご存知でしょう。このボタンの花の根は、古くから薬草として用いられ、その花のように真っ赤な血の熱を冷まし、流れをよくする働きを持っています。

血が煮えたぎった状態を漢方では「血熱(けつねつ)」といい、ほてりが口渇・発熱などの「熱」を思わせる症状のほかに、赤みのある発疹(ほっしん)・紫斑・出血など、血の中に熱がこもっていることを表します。じんましんやアトピー性皮膚炎などの真っ赤な炎症以外に、ニキビや吹き出物もそう。火が燃えているような状態ですので火を鎮めることが優先され、このときに血の熱を冷ます牡丹の根を配合した漢方を用います。

血が熱を持つ原因は「ウイルスや細菌などの侵入」のほか、「食生活の乱れ」「ストレス」「生活習慣の乱れ」などで、現代人は知らず知らずのうちに血に熱を持っていることがあります・このような状態が続くと、血が濃縮され粘り、やがてさまざまな疾患につながってきます。皮膚炎以外でも、更年期でのぼせる・不眠・便秘などに悩む方は、牡丹の根の入った漢方で、血の熱を冷ましてみてはいかがでしょうか。

日本にはこの血の熱を冷ます漢方が少なかったのですが、最近「涼血清営(りょうけつせいえい)顆粒」が厚生労働省の認可の下、発売されました。