5.神経を使う人にぴったりの西洋人参

 中国で、夏の暑い時期が近づいてくると、薬屋だけでなくスーパーやデパートに贈答用に山積みされているのが、西洋人参(ニンジン)です。といっても、野菜のニンジンのことではなくて、朝鮮人参と同じウコギ科の植物の根で、北アメリカが原産地のもののこと。政府の要人やお金持ち特にスポーツ選手は必ず飲んでいるといってもいいほど、今、中国でブームになっています。

強壮作用や免疫活性化作用を持つ朝鮮人参は温性が強いためのぼせやすいのですが、西洋人参は同じく体を元気にしながらも中枢神経を抑制し、沈静化させる作用があるので、頭をスッキリさせてくれるのが特徴。日々、ストレスにさらされ、頭に血が上っている都会の人たちを夢中にさせているのは、このためです。一人っ子政策の中国では受験戦争も激しくて、この西洋人参を受験生に飲ませている親も多くなっていると聞きます。また、この熱を冷ます作用は、地球温暖化で熱をため込みやすい現代人にもぴったりです。

 もう一つの人気の秘密は「水の代謝をよくする」こと。体の隅々までしっとりとさせるので、糖尿病での口の渇きが楽になったり、お肌がしっとりします。またこれから夏に注意が必要な熱中症も、体力と体液の急激な消耗から起こるので、ゴルフに出掛けるご主人や炎天下でスポーツをする子供さんへお茶として持たせるなど、朝鮮人参よりもその利用範囲は広くなります。