137.夏の体調不良に症状別の漢方を

-夏になると胃腸が弱ったり、風邪をひいたり・・・。毎年体調を崩しがちです。漢方での養生を教えてください。(48歳・女性)
 一年中で最も体力を消耗するのが夏。体調を崩す人が増えるのも無理はありません。今回は、夏によくある症状別に漢方を紹介しましょう。

 夏バテ・熱中症対策に生脈散(しょうみゃくさん)
飲む点滴とも言われる漢方で、汗とともに失われたエネルギーを補います。体力や心臓機能を高める人参(にんじん)、体液の漏れを防ぎ補う麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)で構成され、疲労物質の乳酸を分解してくれます。スポーツ飲料に溶いてご利用ください。

 弱った胃腸、夏風邪にかっ香正気散(かっこうしょうきさん)
湿度が高いときは、体内の水分が代謝されずに停滞する湿濁(しつだく)が起こりがちです。湿濁は、胃腸の働きを鈍くし、栄養素が吸収されず新陳代謝を悪くします。かっ香正気散は、湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にする”体のドライクリーニング”剤と言われる漢方です、夏風邪の際は、板藍(ばんらん)茶と一緒に飲むとよいでしょう。

 クーラー冷えに婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
血液循環を良くし、全身の陽気(エネルギー)を高め、血液の量を増やす漢方として、夏の冷え対策に効果的です。