134.肝の養生でストレスに強いからだ作りを

―春はウキウキと楽しい季節なはずなのに、毎年体調がすぐれません。転勤、子どもの進級など、心配ごとが多いのは事実です。(39歳・女性)

 春は環境変化が多く情緒不安定になりやすい時季です。何となく気分が落ち込む、やる気が出ない、イライラする・・・を放っておくとうつ病や、不眠症、心身症につながることもあります。
 春は、ストレスと関係の深い臓器”肝”への負担が大きく、精神的にも病変を起こしやすい季節でもあります。肝は現代医学の肝臓の働きだけではなく、情緒的な働き、自律神経、運動神経などの神経系の働きも有します。
 日常生活では、早起きをして太陽の光を浴びましょう。シソ、春菊、ミツバ、セロリなど香りのある食材で気を巡らせましょう。また、ワラビ、タケノコなど旬の野菜や、シジミ、アサリなどの貝類は、肝の働きを整えてくれます。
 中国漢方では、肝の働きを高めストレスに対する抵抗力を強くして気分をスッキリさせる漢方を症状別で処方します。
 ストレスがあるとおなかにガスがたまるという人には、胃腸の具合を整える「開気丸(かいきがん)」を。ストレスが上手く発散できず、胸や脇、腹に張ったような痛みがある人には、「柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)」を。また、ストレスからくるイライラが強い人には、「逍遥丸(しょうようがん)」がお薦めです。