24.カゼ花粉から身を防ぐ「防風(ボウフウ)」

 面白いもので、薬草の名前にはいろいろな付け方があり、その効能がそのまま名前になったものもあります。

 セリ科のボウフウは「風(ふう)」から身を防ぐ効能から、その名が付きました。「風」とは、風邪や、風と共に飛んでくる花粉などのこと。風は寒さや花粉・ウイルスなどさまざまなものを運んできて、体はその影響を受けます。

 そろそろ気になり始めた花粉症などのアレルギーとは、外敵から身を守る免疫力の過剰反応です。大切なお客さんを泥棒と間違えて追い出し、逆に泥棒を簡単に家の中に入れてしまっている状態です。アレルギーを起こしたり、風邪を引きやすかったり、感染症にすぐかかったり?こんな人はしっかりした防御、すなわちセキュリティーが必要です。

 そこで、守りの堅い家にリフォームしていくのが、ボウフウと粘膜のバリアー機能を高めるオウギの入った「玉屏風散(ぎょくびょうぶさん)」です。

 昔、玄関に屏風を立てて影を作り、奥からそっと訪問者を見て大切なお客さんかどうか確かめて招き入れていたという習慣が、名前の由来となっているのです。泥棒を招き入れてから「縄を結う」のはやめにして、花粉症の季節に向けて、今からセキュリティーをしっかりさせるための”からだの免疫リフォーム”を始めておきたいものです。

 玉屏風散は、受験シーズンの風邪予防と一緒に、花粉対策も同時に行うという漢方ならではの裏技です。玉屏風散は、日本では「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の名前で、飲みやすい顆粒として販売されています。