のどや鼻が乾燥して困ります

 秋は乾燥の季節。漢方では「秋=燥=肺=鼻」の関係を大切にします。日本は湿度が高く、自然ではそれほど乾燥を感じないのですが、注意しないといけないのが、エアコンによる室内の異常な乾燥です。

 漢方でいう「肺」とは、臓器だけでなく呼吸に関係する皮膚(皮膚呼吸)、鼻、のどを大きく含めています。ですから乾燥の影響は様々なところに出てきます。

 ご相談の方のように、直接にのどや鼻の粘膜が乾き、タバコやほこりの微粒子に敏感になることも多いのですが、皮膚・粘膜はここだけに限られていません。体の潤い不足の乾きは、
口中の乾き、腸の乾燥(コロコロ便)、目の乾き、肌の乾燥、女性では膣分泌液不足と、さまざまな症状で表れてきます。

 自然界で乾燥が続くと火事が起こりやすくなるように、体も手足のほてり、のぼせ、微熱、口内炎など"虚熱"といわれる熱症状をみせます。

 のどや鼻の乾燥には「潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)」、口中の乾きには「八仙丸」、コロコロ便には「潤腸湯(じゅんちょうとう)」、目の乾きには「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」、肌や膣の乾きには先月紹介した「沙棘(さーじ)油」、そして、ほてり、のぼせなどの熱症状が強くなると「瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)」などが使われます。