161.夏は胃腸疲れにご用心!

 ―毎年のように夏になると体調を崩します。特に胃腸が弱ったり、風邪をひいたりして暑さ以上に参ってしまいます。漢方で夏を乗り切る方法があれば教えてください。
(48歳・女性)

 1年で最も体力を消耗する夏。早い時期から体調を崩す人も増えているようです。そこで夏によくある症状の漢方を紹介します。
 夏バテ・熱中症対策には「生脈散(しょうみゃくさん)」。飲む点滴ともいわれる漢方で、汗とともに失われたエネルギーを補います。体力や心臓機能を高める人参(にんじん)、体液の漏れを補う麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)で構成され、外出前に飲んでおきましょう。
 弱った胃腸、夏風邪には「かっ香正気散(かっこうしょうきさん)」。湿度が高いときは、体内の水分が代謝されず停滞する湿濁が起こりがちです。湿濁は、胃腸の働きを鈍くし栄養素が吸収されず新陳代謝を悪くします。
 かっ香正気散は湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にする漢方。夏風邪の時は板藍根(ばんらんこん)のお茶と一緒に飲むとよいでしょう。クーラーの冷えには「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」。血液の循環を良くし、全身の陽気(エネルギー)を高め、血液量を増やす漢方として知られています。