5.高齢社会を健やかに生きるために

高齢社会を健やかに生きるために、中国漢方が提案しているのは脳と血管の老化を防ぐことです。痴ほうの原因も、この脳と血管の老化といわれています。
では、脳の老化がどうして進むのかというと、それは「お血(おけつ)」と「腎虚」によります。お血とは血液の流れが悪い状態をいい、腎虚とはホルモン系・泌尿器生殖器系・免疫系などの「腎」の働きの低下を意味し、いわゆる生命力全般
の低下をいいます。物忘れなどの症状とともに足腰のだるさ、脱毛、白髪、歯や骨の弱りなども腎虚の症状です。
お血には、漢方薬の中でも、全身の血流を改善する働きがある「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」を使います。お血改善の効果 の高い食べ物としては、イワシ、サバなどの青魚が挙げられます。また、香りのある野菜、ニンニク、シソ、ニラ、セロリなどにも血の流れを良くする働きがあります。
腎虚には、腎の働きを補う「海馬補腎丸(かいまほじんがん)」を使います。また中国漢方の五臓の色体表によると、腎には黒い色の食べ物が良いと考えるので、黒豆、黒ゴマ、昆布などを食べるようにしましょう。また痴ほう予防に、実の形が脳に似ていて[健脳食]といわれるクルミを食べることもお勧めします。