105.更年期の不快症状に「二至丹」
ー最近、暑くもないのに汗をかいたり、体がのぼせたり・・・という症状に悩まされています。もしかして更年期障害でしょうか。白髪も増えて老け込んだ気がして、気分も優れません。(52歳・女性)
更年期の症状はとても多様で個人差がありますが、中医学では、気の巡りが悪くなり、血液の貯蔵庫である”肝”の機能が低下する①「肝気鬱滞(かんきうったい)、”肝”とホルモン系の働きをつかさどる”腎”の機能が低下し、体の潤いが不足する②「肝腎陰虚(かんじんいんきょ)」、血行不良になる③「お血(おけつ)」と、主に3つのタイプに分類します。
相談者のようにのぼせがひどく、白髪や抜け毛が気になる方は②の「肝腎陰虚」タイプですね。このタイプに使用する漢方が「二至丸(にしがん)」。
冬至に収穫する「女貞子(じょていし)」と、夏至に収穫される「早蓮草(かんれんそう)」を合わせて作ることから、その名が付けられました。
女貞子は、モクセイ科のトウネズミモチの成熟果実。肝腎を補い、めまい、耳鳴り、白髪などの症状に効果が期待できます。また早蓮草は、血を涼め、止血、髪の毛を黒くするなど作用が。この2つの生薬を合わせた二至丸は、更年期の不快症状や、早期の白髪に用いられ、日本では「二至丹(にしたん)」という名前で発売されています。