205.春は気を巡らし、気分スッキリと

―春が来ると花粉症ではないのですが、毎年体調がすぐれません。転勤、子どもの進級など、心配ごとが多いのは事実です。(39歳・女性)

 春は、引っ越しや入学、入社など環境の変化に心と体が追い付かず、ストレスがたまって体調を崩す人が増える季節。
 この時季になると、ストレスと関係の深い臓器「肝」の負担が大きくなり、胃腸障害が現れやすくなります。対処法は、まず朝は早く起き、散歩やスポーツで全身の筋肉を緩め、気分をリラックスさせること。
そしてシソ、春菊、ミツバ、セロリなど香りのある食材で気を巡らせましょう。また、ワラビ、タケノコなど旬の野菜や、シジミ、アサリなどの貝類は、肝の働きを整えてくれます。
 漢方では、香りの強い薬草を多く含み、アロマを凝縮したような「開気丸」もよく用います。木香(もっこう)、枳穀(きこく)、厚朴(こうぼく)、陳皮などには、うっ滞した「気」をスムーズに流すことで胃腸の働きを整え、腸内のガスを取り除きます。また、延胡索(えんごさく)には、優れた鎮痛作用があります。
 さらに、目が疲れやすくなったり、めまいがしたり血圧が急に上昇したりした人には、飲む目薬といわれる「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」、イライラして気分が晴れない人には「逍遥(しょうよう)散」がお勧めです。