26.「食用アリ」の漢方とは

 漢方に「食用アリ」があります。

日本ではあまりなじみがありませんが、中国では約3000年ほど前から滋養強壮食品として活用されていたようです。30年前からは医師が処方する薬として使われています。

 どうしてアリが良いのでしょうか。

アリは、5年?20年の長寿の昆虫。自分の体重の400倍の物を持ち上げるとも。この驚異的なパワーの秘密は、アリが持っているミネラル(亜鉛・マグネシウムなど)やアミノ酸・タンパク質などバランスの取れた栄養素によると考えられています。

 優れた抗炎症・鎮痛作用をはじめ、近年の研究では免疫機能を調節し、過剰な免疫反応を抑える働きがあるので関節リウマチの治療に繁用されているのです。

 健康に良いと分かってもアリを食べるのは抵抗がありますよね。

日本で漢方として使用されるものは、中国南部の広西・雲南で養殖している「疑黒多刺蟻」という黒アリ。そのまま食べるのではなく、アリの粉末にハトムギ・葛(クズ)などの植物成分を配合した飲みやすい錠剤タイプで販売されています。

男性不妊や老化防止、血行改善にも効果があると注目を集めるアリは、慢性肝炎の治療にも利用されているようです。